トラジャ ママサ。インドネシア、スラウェシ島産のコーヒーです。
トラジャ、とは土地の言葉で「山の人」という意味です。ママサは土地の名前です。ママサ県にある農園で収穫されたものです。
スウェラシ島でのコーヒーの生産が始まったのは他の国より遅く、1900年代に入ってからです。高級な豆として珍重され、主にヨーロッパで消費されていました。第二次世界大戦の時には農園は放置され、荒れ果てていたと言われています。
その後、日本の大手コーヒメーカー「KEY COFFEE」が8年かけて架橋、インフラ整備などを行いトラジャを復活させ、1978年から「トアルコトラジャ」と言う名前で販売を開始しました。
農場の整備も進み、KEY COFFEE以外のルートでも生豆が入港するようになりましたが、「トラジャ」という呼称の独占権を巡る問題もあるようです。
スラウェシの位置を説明するのはちょっと難しいので地図を載せて見ました。
インドネシアはたくさんの島が集まって出来ている国で、コーヒーの産地もたくさんあります。島によって豆の形や色、味も変化に富んでいます。
有名なのはスマトラ島北部のマンデリンや、バリ島のバリアラビカ、そしてスラウェシ島のトラジャです。
トラジャの見た目はマンデリンに似ています。地理的にはバリ島のほうが近いのにバリアラビカとはあまり似ていません。
粒は大きめでくすんだ緑白色。豆の両端に亀裂が入ったものが多いのもマンデリンと良く似た特徴です。この亀裂は焙煎して豆が膨らむと消えてしまいます。
【焙煎】
マンデリンのイチハゼは、ボフボフという感じのくぐもった音なのですが、見た目が似ていてもトラジャはバチバチとしっかりハゼます。
焼きあがりは滑らかさがなくてごつごつした岩のような雰囲気です。コーヒーのオパールと呼ばれるように、複雑な色合いをしています。
香りが甘く、味わいは濃厚。浅めに焼いても風味がしっかりと出る豆です。香ばしさも酸味も程よく、高級豆の風格があります。
より香り高くコクを出すために、通常は中深煎りでお届けしていますが、お好みで浅めの焙煎もお受けいたします。
※画像左:中浅煎り 画像右:中深煎り