ケニア キアンブ地区 レッドマウンテン ティンガティンガ農園

ケニアは、アフリカの中東部に位置しています。

コーヒー発祥の地と言われるエチオピアの隣にありますが、コーヒーの栽培が始まったのはエチオピアより200年ほど遅く、宣教師によって伝えられたとされています。

今回のレッドマウンテンはケニアの首都ナイロビより北約30Kmに位置する北キアンブ地区にあるティンガティンガ農園で生産されています。

ここはケニアの中でも古くからコーヒー栽培が行われている地区です。

キクユと呼ばれる赤土の土壌からこの名前が付きました。

丁寧に完熟した実だけをハンドピックした直後に精製、そしてより完璧な乾燥状態を得る為、ドライテーブルにて天日乾燥されます。

ボディがしっかりしていて、ほど良い酸味もあり、ちょっとスパイシーな風味はビールに例えるなら辛口ドライ、といった感じです。

今回のクロップはとても出来が良いと思います。ごつごつとした豆肌も力強さを感じます。

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虫食いやカビなどはほぼなく、変形豆がやや多いですが、これは収穫か精製時に付いた傷かと思います。

焙煎後のピックでは殻豆がややありました。

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火力強めでイチハゼまで持って行き、ハゼたらすぐに最弱火にして1分ほど回し、火を止めて余熱でさらに1分ほど。

からっとした仕上がりと、ごつごつした豆肌のワイルドさが好もしい豆です。

 

焙煎記録:ブレンド「白姫」

1月の定期便ブレンド「白姫」

白姫とは冬を司る女神で、別名「宇津田姫」とも。

宇津田=打つ田、年のはじめの早朝、田畑に出て形式的に鍬入れをして田の神様をまつる行事に由来しているようです。

雪の多い地方では田に積もった雪に、わらや松の枝をさして田植えの真似をして一年の豊穣を願う所もあるそうです。

今回のブレンドは、タイ チェンライ オリエンタルファズ農園とコスタリカ サンタアニタ農園、2種類のプリミックスです。

焙煎は中深煎りで、苦みと香ばしさを出しました。カフェオレにもおすすめ。

お砂糖を加えないカフェオレにホワイトチョコレートをひとかけら沈めておくと、

飲み終わるころにとろっと溶けたチョコレートの甘みが口の中に広がり牛乳の後味を消してくれて珈琲の味が締まります。

ホワイトチョコレートを雪に見立てて珈琲で田打ち、も風流かもしれません。

甘党の方はぜひお試しください。

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プリミックスした状態のタイとコスタリカ。水分の抜け具合が近いので、あがりにムラが出にくい組み合わせにしました。

深めに焙煎するときは一部の豆が焦げないよう、同じクロップの豆同士が焼きやすいです。

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豆のスクリーンには差がありますが、タイはやや深めのほうが甘味がでてチャフもきれいにはがれるのできれいに仕上がりました。