ケニア キアンブ地区 レッドマウンテン ティンガティンガ農園

ケニアは、アフリカの中東部に位置しています。

コーヒー発祥の地と言われるエチオピアの隣にありますが、コーヒーの栽培が始まったのはエチオピアより200年ほど遅く、宣教師によって伝えられたとされています。

今回のレッドマウンテンはケニアの首都ナイロビより北約30Kmに位置する北キアンブ地区にあるティンガティンガ農園で生産されています。

ここはケニアの中でも古くからコーヒー栽培が行われている地区です。

キクユと呼ばれる赤土の土壌からこの名前が付きました。

丁寧に完熟した実だけをハンドピックした直後に精製、そしてより完璧な乾燥状態を得る為、ドライテーブルにて天日乾燥されます。

ボディがしっかりしていて、ほど良い酸味もあり、ちょっとスパイシーな風味はビールに例えるなら辛口ドライ、といった感じです。

今回のクロップはとても出来が良いと思います。ごつごつとした豆肌も力強さを感じます。

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虫食いやカビなどはほぼなく、変形豆がやや多いですが、これは収穫か精製時に付いた傷かと思います。

焙煎後のピックでは殻豆がややありました。

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火力強めでイチハゼまで持って行き、ハゼたらすぐに最弱火にして1分ほど回し、火を止めて余熱でさらに1分ほど。

からっとした仕上がりと、ごつごつした豆肌のワイルドさが好もしい豆です。

 

ブルンジ カルシ ブルボン

アフリカ中央部に位置するブルンジの、カルシ地区で生産されているブルボン種の豆です。

ブルンジは、1920年代のベルギー植民地時代にコーヒーの栽培がはじまり、農家は一軒につき最低でも50本のコーヒーノキを植樹するよう

強制されていたそうです。

1960年代に独立を果たしたものの、政情は不安定で、コーヒーが輸出産業として機能するようになったのは1990年代になってからだそうです。

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生豆はフルウォッシュドで虫食いなどはほぼなく、状態は良好です。

精製過程でのキズ?があるものをピックしているとかなり弾くことになりますが、ピックは楽なほうです。

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強めの火力でイチハゼまで煎り、火力を落としてハゼが終わるのを待ち、さらに、ニハゼ手前まで中火で仕上げます。

豆面はあまり良くなく、ざらざらとした質感と、細かい模様が浮き出る感じ。

味わいは濃厚でボディが強く、コクと甘味に酸味、ととても奥深い。渋味も多少でるため、コーヒーエキスを抽出してお湯で延ばす方が

長所を活かせるかもしれません。

 

ケニア マサイAA

ケニアはアフリカ中央東部にある、インド洋に面した国で、エチオピア、タンザニア、と並んでコーヒーの栽培が盛んな国です。

アフリカの豆は比較的酸味の強いものが多いのですが、国ごとに酸味の特徴が異なっていて比較すると面白いです。

ケニアの酸味は、熟成した果実が発酵を始める時のような濃厚な香りを伴った酸味です。ワインで喩えるとフルボディという感じ。

好みは分かれるところだと思いますが、気に入るとクセになります。

AAというのは等級をあらわし、もっとも品質の高いものです。

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チャフがたくさんでるな、という感じ。渋皮のたくさんついている生豆。粒はそろっていてとてもきれいです。

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2ハゼを聞くと同時に煎り止め。殻豆が多くハンドピックにやや手間取りますが、甘酸っぱく濃厚な香りがたまりません。