コロンビア サンタンデール ブカラマンガ エル・パライーソSP

コロンビア北東部 サンタンデール県の県庁所在地、ブカラマンガの精選工場から出荷されているエル・パライーソSP。

サンタンデール県は、コロンビアではじめて輸出専門のコーヒーを作るようになった地区で、古くから輸出業者と生産農家が助け合って品質の良いコーヒーを作り上げてきた歴史ある町です。

コロンビアは二つの大きな山脈があり、複雑な地形をしているため、産地によって味わいの特徴も異なります。

この豆は、酸味と香ばしさのバランスが良く、やや軽めの味わいです。

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丁寧にウォッシュドされており、欠点豆は少なくとても状態の良い生豆です。スクリーンサイズも揃っていて、ハンドピックも楽でした。

品種はカトゥーラとティピカ。同系列の種なのでバラツキはほとんどない印象。

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ミディアム~ハイくらいで焙煎。コロンビアはボディが強いものが多いですが、この豆はすっきり系なので今回はあえて軽めに。

焼き上がりは貝殻豆がやや多め。ヒビもややあり。ムラが出にくいのは均一に乾燥されている証拠。

 

 

 

コロンビア ピコクリストバルSP

ピコクリストバルは、コロンビア最北部のカリブ海に面した

クリストバル・コロン山という山の山麓にある農園で生産されています。
コロン山の南西側の斜面の標高1600~1850mあたりがピコが収穫できるところです。
グーグルマップなどで見てみるとわかるのですが、このあたりは湖がたくさんあって
豊富な山水で精製されているので、とてもきれいな豆です。
やや虫食いが多いのが難点ですが、薄皮が少ないのでハンドピックはしやすいです。
コロンビアはどっしりしたコクと酸味がある豆が多いのですが、
ここの豆はカリブ海気候の豆に近い味わいで(キューバやジャマイカに近い感じ)
甘みがあってマイルドです。
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火力弱めで、時間をかけて焙煎します。焦がさず芯まで熱を通しふっくら仕上げます。
スプレモらしい、大粒の、豆面の良い煎りあがりになります。

 

 

 

 

コロンビア アルト デル オビスポ

コロンビア南部、ウィラ県サンアングスチンの「アルト デル オビスポ」です。

サンアグスチンは、マグダレナ川が流れる山脈の高地で、標高は約1700m。小規模生産者が丁寧に生産しています。

豆の規格はエキセルソ。小粒な生豆です。果肉を除去した後、水洗、24時間の発酵処理をする、フリーウォッシュドという精製方法です。その後、天日で15日かけじっくり乾燥させています。

原種に近い「ティピカ」味わいが濃く、好きな品種です。

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虫食いが少々ありますが全体的にはきれい。焙煎してみるとチャフは多めでした。

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バランスの良い豆とのことでしたが、酸味をあまり強く出したくないのでやや深めに。1ハゼの後火力を落として熱を逃がしながら

2ハゼが来るぎりぎりまで。すっきりした味わいに仕上がりました。

 

 

 

コロンビア ウィラ スイート&フラワー

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ウィラ州は、ナリーニョ州、カウカ州に続いて、コロンビアで3番目の保護原産地認定を受けた地域です。

独特の地形によって、コロンビアの中でも特に品質の良い豆が生産されています。産地の差別化、ブランド化によって、

生産農家の収入の向上を図ることが目的です。

さすがに、大粒できれいな生豆。

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今回はブレンドの抑え的な役割の焙煎の為、やや深めに仕上げました。

スイート&フワラーという名前はあんまり香りや味わいには関係してない?かも。

コロンビア スプレモ カフェインレス

カフェインレスを試し焙煎。

スプレモとは、コロンビアの豆の粒の大きさの基準で、一番大きいものを指します。

通常のコロンビア スプレモに比べやや小さく感じました。

しっかり水洗してあるのでつるつるした豆肌で色が濃いのが特徴です。

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写真右:カフェインレス 左:通常の豆

ハンドピックにやや時間がかかります。特に加工の段階で欠けたり割れたりしたと思われる豆が多いです。

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イチハゼまでの時間が長く、チャフ(豆の薄皮)の飛びはほとんどなく、煙も少なめ。

豆の水分量が均一化しているため、焼きむらが出にくく、手回しには向いているように思います。

焙煎度は手回しロースターのいちばん得意とする中深煎り。ニハゼのピークまで聞いてから冷却。

煎りあがりにオイリーさ出ません。

100gの生豆に対しての仕上がり量は通常のものとほぼ変わらず、目減りは25%程度でした。

 

味わいは甘味が強く、酸味はほとんどなし。これは豆の特徴ではなく焙煎度に拠るものだと思います。

ボディが弱いな、という印象は残りました。