5月のメニュー

★タイ チェンライ アラビカ オリエンタルファズ農園   480円/100g

生豆は農園から直接仕入れをしています。直接自然の生態系の中で農薬や殺虫剤を使わずに育てられた森の珈琲です。味わいはマイルドで酸味は少なく、ほんのりとした甘みと柔らかな苦味の余韻がクセになります。通常中煎りでご用意させて頂いておりますが、ご注文に応じて深煎りも承っております。浮空の定番豆です。

★マンデリン トバコ G1    500円/100g

インドネシア スマトラ島の北部で生産されている高品質なトバコ。コクと苦味が特徴です。甘く重い香りがクセになります。浮空では一番深煎りの豆です。ボディが強いので、カフェオレやアイスコーヒーにも向いています。個性的な珈琲がお好きな方におすすめ。深~極深煎り

★オリエンタルブレンド★    500円/100g

アジア地域を生産国とする豆だけで作ったブレンドです。味わいはベーシックで、香ばしさのある珈琲です。

★アイスブレンド★       500円/100g

冷たい珈琲が美味しい季節になってきましたので、5月から夏の間常設メニューに致します。カフェラテ、ソイラテにも合う珈琲です。

《ご注文方法》

珈琲豆のご注文は下記の項目をお書きの上、

info@fukucoffee.com 、もしくは当サイトコンタクトページよりお願い致します。

【豆の種類】

【数量】(100g単位 200gより)

【状態】(ホール(豆のまま) or 挽いたもの)

【その他】

 

《送料と発送》

ご注文量:200g(1個口)   80円 (速達180円)

ご注文量:300g(1個口)  160円  (速達260円)

ご注文量:400g (1個口)   160円  (速達260円)

ご注文量:500g                240円 (速達440円)

ご注文量:600g~800g     320円 (速達520円)

ご注文量:900g~1000g   400円 (速達700円)

1kgまでのご注文は、クロネコヤマトメール便での発送となります。(日時指定なし・お届けまで2~4日・郵便受け投函)

1kg以上のご注文はクロネコヤマト宅急便もしくは、ゆうパックでの発送となります。送料は 地域によって異なります。ご注文確認メールにて詳細をお知らせ致します。

ご注文量:500g以上のご注文は、複数個でのお届けとなります。送料が最もお安くなるよう、200g~400gまでの個口を組み合わせて発送致します。

速達をご希望のお客様は、ご注文時にその旨をお書き添え下さい。

ご注文のほか、お問い合わせやご質問などございましたら、些細なことでもお気軽にお送りください。

ご注文を頂きましたら、24時間以内に確認のメールを差し上げております。万が一、確認メールが届かない場合は、お手数ですが下記メールアドレスへ再度ご連絡下さいますようお願い申し上げます。

norapenful@gmail.com

それではご注文お待ちしております!

ベトナム ダラット3日目

2012年11月8日

ダラット~ダナン1102

ダラット3日目の朝。

ここまでのルートは、タイ・バンコク→カンボジア・シェムリアップ→プノンペン→ベトナム・ホーチミン→ダラット。

※画像はフリーの素材からお借りしました。

この日は移動日。ベトナム中部のホイアンへ行って見ようと思い、北上することに。

ルートはいくつかあって、バスでニャチャンへ出てさらにバスor鉄道で海沿いを北上するか。飛行機でダナンへ飛んでバスでホイアンへ南下するか。

ダラットからダナンへバスというルートもあるようですが、20時間以上のバス旅になりそうなのでひとまず候補から外しました。

事前の下調べでもほとんど情報がないルートでしたので、行き当たりばったりを覚悟してとりあえずニャチャンに向かってみようと思い、早朝にバスターミナルへ。

ダラット~ダナン 1225

数日前に到着した時は夜だったのでまわりの様子はまったくわかりませんでしたが、こうやって見るとけっこう広くてきれいなターミナル。

ダラット3日目 1121

ダラット~ダナン1124

売店で見たことあるようなお菓子発見。左側のふ~せんの実。そのまま日本語。

ダラット3日め 1123

で、こちらがニャチャン行きのバス。ホーチミンから乗って来た時みたいな大型バスではなく、小型のワゴン。出発まで2時間くらいあるとのこと。山越えだし、時間はかなりかかると聞いて躊躇。

とりあえずターミナル内の待合室でコーヒー。最初からグラスにコンデンスミルク入りのコーヒーが入った状態で出てきます。ささっと飲むような場所でも、紙コップのところってなかったな。

ダラットバスターミナル あいほん

激甘のベトナムコーヒーをちびちび飲みながら、ワゴンに乗るかどうか悩んでいると、いつの間にかタクシーの運転手さんたちに包囲されていました。

どこまで行くんだ、時間かかるぞ、タクシーにしろ、安くするぞ、バスは今日中に着かない、タクシーにしろ、時間かかるぞ、とエンドレスにリピート。

にこやかに話しているので怖くはないんですが、値段を聞くと飛行機と変わらないのでタクシーはないな~と思い、なんとかお断りして待合室から退散。

運転手さんたちは商売なので大げさに言っているのはわかるけれど、それでも山道なのは地図で見てもわかるし、到着時間も予想がつかないし、思い切って飛行機にしますか。と決めてチケット予約のためにいったん町に戻ることに。

バスターミナルと町は徒歩30分ほどの距離。町に戻って朝ごはん。

ダラット~ダナン1127

湖沿いの公園内にヨーロッパ風のレストラン発見。いかにも観光地~って感じだけどダラットとこの日でお別れなので、記念に。

ダラット~ダナン 1143

テラス席からは湖が一望できます。トーストとコーヒーのモーニングでひといき。

ダラット~ダナン 1139

お湯をデカンタに入れてもらって薄めながら飲みます。甘すぎるんだもん・・・

興味津々のフチ子さん。

ダラット~ダナン1134

ダラットは新婚旅行で来るひとも多いそう。確かにカップル率高かった。(完全に隠し撮りの構図だな・・・)

ダラット~ダナン1216

そんなこんなで、ベトナムエアラインのオフィスにやってきました。まだ開いてなくて、何時に開くかもわからなくて、小一時間待って諦めて午後に出直すことに。

ダラット~ダナン 1165

中心街からすこしはなれた場所を散策。相変わらず空が広い。

次回は、飛行機のチケット確保して飛行場へ向かうまででひと記事使いそうな予感。ダラットカフェあいほん3 ダラットカフェあいほん2 ダラットカフェあいほん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベトナム ダラット、町の珈琲屋

2012年11月7日

午前中からお昼にかけて郊外のコーヒー農家を見学したあと、ライダーさんとわかれて町を散策しました。

ダラット散策 1069

あちこちに珈琲豆屋さんがあります。お客さんも次々にやってきます。

ダラット散策1074

店の中に焙煎機があり、焙煎したてを売っています。どの豆も深煎りで黒くつやつや光っています。パウダー状にしてアルミのフィルターで抽出したものにコンデンスミルクたっぷりで飲むのがベトナム式。

ダラット散策1071

種類は少ないです。アラビカ、モカ、それ以外、という感じのわけかた。

値段は、100g、12000~20000ドン。日本円で(現在のレート)60円~90円くらい。旅した去年は円高だったので、50円~90円くらいだったと思います。

ダラット散策 あいほん3

100gお土産に買ってみました。

ダラット散策1088

名前に漢字が使ってあるところは、中華系のお店。ダラットはわりと濃い顔立ちのひとが多いです。中華系のひとは薄め。ここらではコリア?チャイナ?と訊かれることが多かったかな。日本人はあまり来ないようです。

ダラット散策 1058

珈琲専門店もあれば、紅茶なども売っているお店、ワインや雑貨も売っているお店、などいろいろ。

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街角の地元カフェ。テーブルの上にはベトナムの囲碁?将棋?みたいな盤ゲームが置いてあって、地元のおじさんたちが遊んでいます。

ダラット散策 1061

坂が多く細い路地の多い町なので不意に見晴らしの良い景色が現われたり、行き止まりになって引き返したり。のんびり歩きました。

ダラット散策 1082

おなかが空いたらまずフォー。当たり外れが少ないし、とにかく美味しい。たくさんあるお店から選ぶのに迷います。

ここは、「HIEU」という食堂。どこかの観光バスのガイドさんが休憩中時間に入っていくのを見て、きっと当たりだ、と思い付いて行きました笑

ダラット散策 1087

別皿に野菜やハーブが山盛りについてきます。お好みの量をでちぎって丼に入れて頂きます。いつも全部食べちゃってました。ライムや唐辛子を入れても美味しいです。ここはモヤシ(生)も付いてきてお得でした!タイやベトナムではもやしやインゲンを生で食べるんですよね。ちょっと苦いですが、慣れると気にならなくなります。

スープの味はどこに入っても外れはあまりないのですが、野菜が新鮮でたっぷりしているところと、少なくてしなっとなってるところの違いはあります。なるべく他のひとが食べてるのをチェックしてから入るようにしてました。

あとは、メニューに値段がちゃんと書いてあるところ、地元のお客さんが多いところは安心して食べられます。ここダラットにくるまで、ありえないほどの外国人価格を吹っかけられることはなく(気付いてない場合は多々あったと思うけど)嫌な思いはしてなかったのですが、それでもちゃんと値段の表示されているお店のほうがより安心できます。(この次に行ったダナンでひどいめにあったので、あとから考えると内陸の町はみなさん親切だったなーと思います。)

ダラット散策1095

ここが2泊したゲストハウス(ニャーギー)「Thonh Hung」さん。部屋は3階でwifiは入りにくかったですが、きれいな宿でした。

散策の帰りに町のケーキ屋さんでお菓子を買って宿の娘さんに差し入れしたら、次の朝こんなすてきなお返しを頂きました。

ダラット散策 1136

折り鶴!!!なんでも日本人のお客さんに習ったのだそうです。

ダラット散策 あいほん1

 

ケーキ屋さん。けっこうカラフルです。

 

ダラット散策 あいほん2

デコレーションケーキ。いいのか?これ。食べたらこんなふーになっちゃうよ、とか誰も突っ込まないんでしょうか・・・?笑

ダラット散策 1099

市場で買ったブドウ。やり手のばばあ(敬意をこめて)にありえない価格を吹っかけられました。いやなら買わなきゃいいでしょとお客さんを鼻で笑うばばあ。周りの売り子も一緒になって笑ってました。ボスみたいなひとだったんでしょうか。ちょっと凹みました。半値で手を打ちましたがそれでも高すぎだっ!!買わなきゃ良かった、とあとでちょっと後悔。

翌日はダラットからダナンに国内線で飛びました。チケット確保から空港に行くまでいろいろ大変でした。次回はそのあたりを。

アジア旅ブログも長くなってきましたが、まだまだ先は長いです。どうかよろしくお付き合い下さいませ。コメントなど頂けると嬉しいです。笑。

 

 

 

 

 

 

 

 

焙煎記録 ブレンド「遊糸」2012.4.11

 

今回は6種類の豆を使った複雑な味わいのブレンドです。

主軸はジャワロブスタというインドネシアの豆ですが、この豆は丸っこくてかわいらしい見た目に反してかなりボディの強い苦味を持っています。

この豆を使う時はその個性を活かしつつ、中和しながらまろやかさを引き出すために複数の豆を組み合わせていきます。

ロブスタ種の豆は缶やインスタントの原料になるほか、アイス用の香り上げのためや、酸味消しに使われることが多いのですが、インドネシアの国営農場(PTP)で生産されいるこの豆はグレードが高く、精製過程でしっかり水洗され雑味が少ないのでシングルでも美味しく飲めますし、ブレンドのメインに使ってもアラビカ種に負けない風味を持っています。

ブレンド 遊糸2013.4.11 069

ジャワロブスタの生豆。ウォッシュド(水洗精製)なので表面に薄皮がほとんどなく、つるっとしています。

ブレンド 遊糸2013.4.11 085

焼き上がりがこちら。苦味をしっかり引き出していたほうが、ブレンドの機軸を作りやすいので、つやが出るまでしっかり焼きます。

次に、甘味を加味するためにマンデリンを使います。

ブレンド 遊糸 2013.4.11 040

浮空で使っているマンデリントバコG1は、インドネシアから横浜港に運ばれ、その後青森に出荷され、福岡にやってきます。ちょっと遠回りしてますね笑

ブレンド 遊糸2013.4.11 047

同じインドネシアの豆でも、マンデリンは粒が大きく色は翡翠色で面長。

ブレンド 遊糸2013.4.11 051

こちらもしっかり深煎りにしますが、ブレンドではアクセントとして使うので量は少なめです。

次に、キリマンジャロとホンジュラスをプリミックス(焙煎前に混ぜる)して軽めに焼きます。

ブレンド 遊糸2013.4.11 088

右がホンジュラス、左がキリマンジャロ。粒の大きさ、水分の含有量が近いので一緒に焼くことが可能です。

ブレンド 遊糸2013.4.11 093

この2種類はすっきり感を出すために使います。ロブスタのザラつきを中和してくれます。

次に、香りをよりよくするためにタンザニアのモカを少量加えます。

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粒が小さめでおコメを大きくしたような、両端がすこし尖ったよう形。

ブレンド 遊糸2013.4.11 108

浅めに焼いて、香りをしっかり引き出します。酸味も出ますが、ブレンドするとあまり感じなくなります。

途中途中で試飲しながら配合を決めていきます。混ぜたあとからでは分けようがないので(笑)10gくらいづつブレンドを作って、テイスティングを繰り返します。

ブレンド 遊糸2013.4.11 110

 

こちらが最終的に混ぜ合わせたものです。

名付けて「遊糸」(ゆうし)。陽炎という意味です。春の驟雨が地面を潤し、土の匂いの中にゆらりと立ち上る陽炎のようなイメージ。

土の香りのような力強い苦味の中から立ちのぼる陽炎のような甘味を感じて頂けたらなと。ちょっとこじつけ・・・ですけどお許しを。笑。

※こちらのブレンドは定期便のお客さま用の商品となります。申し訳ございませんが、ご注文は承っておりません。

 

 

ベトナム ダラット郊外

ダラット 2012年11月7日

高原の風景を写真でご紹介。

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コーヒー畑が広がる高原。コーヒーは本来日陰を好む植物なので「シェードツリー」(覆いになる樹)が必要なのだけれど、ベトナムは開墾した土地に畑を作っているのでシェードツリーはあまりなかったです。

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その代わり、というわけではないでしょうけれど、湧き上がる雲が日陰を作っています。雨量も多いです。水が豊かな国のコーヒーは苦味と甘味が強く出るような気がします。

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コーヒーは植樹してから5年ほどで収穫できるようになり、そこから10年~15年ほどで植え替えられます。

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ベトナムは世界第二位のコーヒー豆輸出国なのですが、病気に強いロブスタ種がメイン。

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花の季節はもう終わっていましたが、ドライバーさんが散り残った花を見つけて下さいました。

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横尾忠則氏の絵を思い出すような、みごとなY字路。

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どこにいっても空が広い。

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花農家もたくさんあります。

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花農家のわんこ。たいていは放し飼いなのでチェーンにつながれてるのは珍しい。

このあとダラットの街に戻り、ライダーさんのお客さまノートに感想を書いてさよならしました。

いい事かいてよ!っと茶目っ気たっぷりに言われたので、3割り増しにしときました!といっても本当に安全運転だし、親切なライダーさんだったので、もしダラットに行かれる方はぜひご指名を!笑!

アジア 005

 

次回は、街をぶらぶら散策。街の珈琲屋さんやベトナムでひたすら食べまくったフォーのこと、などなど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マメ科じゃないのに豆とはこれいかに

先日、とあるお客さまとやりとりしていたメールに

「コーヒーって種子なんですね、マメ科じゃないのに豆とはこれいかに」、と書かれていて

おおお。と思った浮空です。

そうなんです。英語でもcoffee beansと呼ばれ、世界共通で豆と呼ぶのが当たり前になっていますがコーヒーノキはマメ科じゃないのです。

コーヒーノキ  999

植物学的な分類では

被子植物門—-双子葉植物網—-アカネ目—-アカネ科—–コーヒーノキ属 となります。

たしかに枝豆やインゲンのように莢のなかに実が並んでるのではないので、木の実、例えばコーヒーナッツとか、呼ぶほうが正確なはずなんです。

で、くだんのお客さまにドヤ顔がしたくって、調べてみたのですが、豆と呼ばれることになった経緯はわかりませんでした笑

木の実(ナッツ)は基本的に固い殻の中にあることが多くて、そのまま保存するけれど(クルミとか落花生とかヒマワリの種とか)、コーヒーは実が柔らかいので種子だけを保存することろがマメと似てるから?木の実(ナッツ)とマメ、比較すると食する頻度がマメのほうが高いから、馴染みのある呼び名に統一されたのか?

とか推理してみたのですがみなさんどう思われますか?

実際は単純に、見た目が豆っぽいからかもしれないです。笑

チョコレートの原料になるカカオも、マメ科じゃなくてアオイ科なのに、カカオ豆って呼ばれるんですよね。

まだまだ不思議がいっぱい。

余談ですが、浮空はブログなどで「こーひー」と表記する時、焙煎以前をコーヒー、とカタカナ表記、焙煎後のものを珈琲、と漢字表記に分けています。

ただし、他店の商品や、飲料会社の商品などに触れる時は先方の呼び方に揃えるようにしています。

気付いている方、いらっしゃいましたか?・・・いないだろうなぁ~笑

 

 

ベトナム コピ・ルアック

2012年11月7日

コピルアック984

次に連れて行ってもらったのはここ。

コピ・ルアックを作っているコーヒー農家兼カフェです。看板には「KIET TUONG  LIQUOR」と書いてあるので酒屋さんなのかも。でも普通の酒屋さんにも見えない。

「コピ」というのはインドネシア語で「コーヒー」、「ルアック」というのは「マレージャコウネコ」を指します。完熟したコーヒーの実を食べたジャコウネコの糞から、消化されずに出てきた生豆を集めたものを「コピ・ルアック」と言います。まあひとことで言えば・・・う○こコーヒーですね!

なんでそんなものを?と思われるかもしれませんが、この豆、じつは超高級品なのです。

ジャコウネコが完熟した美味しい実だけを選んで食べること、消化の過程でジャコウの香りが実に移りることによって独特の香りを持つ珈琲になること、少量しかとれないこと、などから幻のコーヒーと呼ばれたりもします。

日本で、焙煎されたものを買うと100gで5000~7000円くらいします。ちょっと高すぎだと思う。

野生のジャコウネコの糞を畑から集めてくるのが本来のコピ・ルアックなのですが、良い収入源になるため、最近はジャコウネコを飼育してコーヒーの実を食べさせ、糞を集めている養殖のところも多いようです。

連れて行ってもらったのも飼育農家のひとつで、観光客の立ち寄りスポットにもなっているらしく、私のほかにも外国人のお客さんが数組来ていました。

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いきなり入り口にででーんと天日干ししてあります。

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ほんとにそのままのカタチ。食べすぎじゃない?と言いたくなるくらい生豆がみっちり・・おこしをでっかくしたみたいな・・・

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こちらは天日干ししたあと、きれいに水洗して、再度干してあるところ。最終的には200度くらいの高温で煎るので、衛生的には問題ないと思うのですが、気持ち的にダメというひともいますよね~。

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飼育場のジャコウネコたち。全部で10頭くらいで、それほど大きな規模ではないようです。

手並みはつやつやしてます。なかなか凶暴な性格のようで、金網に近づくと威嚇されました。

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餌として与えるのは、きれいな大粒の実だけ。

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これだけあれば・・・末端価格にして幾らくらいになるんだろう・・・笑

コピルアック 952

飼育小屋のすぐ横にカフェスペースがあり、ライダーさんと一緒に休憩。飲んでいるのは普通のコーヒーです。

コーヒーの前にサービスでお茶が出てくるのですが、ライダーさんは慣れた手つきでお盆のグラスにお茶を注ぎ、おもむろにコップをゆすいで裏の畑にバシャっと。

え?汚いの?わたしそのままお茶注いで飲んじゃったんですけど・・・

こういうことは旅の間なんどかありまして、器やグラスがちょっと汚れている気がしても、あからさまに拭くのは失礼なのかな?と思ってしまい、そのまま飲み食いしちゃうわけですが、隣の席に座った現地のひとがいきなりティッシュを出して取り皿を拭きだしたり、お箸を拭きだしたりすると、ああしまった!と後悔するのです。でも結局いちどもおなか壊さなかったから、ま、いっか。そういえば、ペットボトルや缶を買うと必ずストローが付いてきます。日本ではそのまま飲むからこれも気にならなかったなあ。ほとんど使わなかったです。

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カフェの裏手で炭火で焙煎をしているひとを発見!ここの店主さんなのかな。写真を撮っても良いですかと訊ねると、照れ笑いしながら急に背中をピシッと伸ばすおじさん。ハンモックに座って焙煎ってちょっと優雅ですね。暇な時はここでお昼寝してるんだろうな~。

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この焙煎方法はとても興味深かったです。大きめの七輪で炭火焼き。むらが出ないよう熊手のような棒でずっとかき混ぜています。高地なので気温もそれほど高くないし、火力から考えるとかなり時間がかかりそうですね。1~2kgを一度に焼いているようなので、40分くらいかかるんじゃないかなあ。深煎りだともっとかかるな。

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店頭ではコーヒーを販売していました。

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コーヒー以外にもこんなものも売っています。

なんかいろんな種類の蛇が一緒くたに漬けられてるお酒・・・・蛇だけじゃなくて、白目むいてるでっかいトカゲとか、なんかの幼虫みたいなのも漬けられてるよ・・・

コピルアック 966

まとめると、民家風の建物に、カフェとジャコウネコの飼育場、焙煎所、物販スペースが詰め込まれていて、庭にはアヒルやニワトリ、鳥(名前わからない)、犬、がたむろっていて、庭の向こうは広いコーヒー畑。 なんだかとってもカオスな場所で面白かったです。

 

コピ・ルアックは数年前に一度飲んだことがあるのですが、かすかに香水のような香りがする・・・気がする??んん?という感じでした。

豆自体の品質が良いし、美味しいのですが、感動する!というほどのものでもないような・・・気軽に買える値段じゃないのでなんだかありがたみのほうが先に立って客観的に判断しづらいというか・・・・(頂き物だったので余計に・・)

ジャコウネコだけでなく、イタチコーヒーやタヌキコーヒーだったり、アフリカにはモンキーコーヒー、タイにはゾウコーヒーなんてのも存在します。ここまでくると、あんまり飲みたいとは思わないですけど笑

ロブ・ライナー監督の「最高の人生の見つけ方」という映画にもコピ・ルアックは登場しています。

「余命6ヶ月を宣告された二人の男(ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマン)が、死ぬ前にやり残したことを実現するために二人で冒険に出るハートフル・ストーリー。」wikiより

とwikiの説明そのまんまの内容なのですが、なかなか良い映画でしたよ~。

次回はコーヒー農園の写真をもう少しアップします。ダラットもうちょっと続きます。