コロンビア サンタンデール ブカラマンガ エル・パライーソSP

コロンビア北東部 サンタンデール県の県庁所在地、ブカラマンガの精選工場から出荷されているエル・パライーソSP。

サンタンデール県は、コロンビアではじめて輸出専門のコーヒーを作るようになった地区で、古くから輸出業者と生産農家が助け合って品質の良いコーヒーを作り上げてきた歴史ある町です。

コロンビアは二つの大きな山脈があり、複雑な地形をしているため、産地によって味わいの特徴も異なります。

この豆は、酸味と香ばしさのバランスが良く、やや軽めの味わいです。

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丁寧にウォッシュドされており、欠点豆は少なくとても状態の良い生豆です。スクリーンサイズも揃っていて、ハンドピックも楽でした。

品種はカトゥーラとティピカ。同系列の種なのでバラツキはほとんどない印象。

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ミディアム~ハイくらいで焙煎。コロンビアはボディが強いものが多いですが、この豆はすっきり系なので今回はあえて軽めに。

焼き上がりは貝殻豆がやや多め。ヒビもややあり。ムラが出にくいのは均一に乾燥されている証拠。

 

 

 

ブラジル さくらブルボン

ブラジル ミナスジェラス州  ボンスッセソ地区 サンタルジア農園 ブルボンアマレロ種 さくらブルボン。

さくらブルボンとは、 この豆を買付している商社さんが付けた名前です。

年に一度、ニュークロップ(昨秋に収穫されたばかりの新豆)が 数量限定で輸入されます。

完熟した豆を、鮮度を保つために20Kg づつに小分けして輸入するので、とても良い状態で入ってきます。

ブルボンアマレロという品種は、通常は赤いコーヒーチェリー(実)ですが、この品種は果実が黄色く、 甘みが強いのが特徴です。

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ディスカスカードという水洗式の精製工程を経て、天日干しで乾燥させています。

生豆の状態は良く、欠点豆も少ないです。焼いてもはがれにくいタイプの薄皮と、割れ豆、わずかに虫食い豆をハンドピックで取り除きます。

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天日干しのブルボン種の特徴なのかもしれませんが、単一農園にしては生豆の水分量にややバラツキがある感じ。

焼きにムラが出やすいので火力の調整をしながらできるだけ均一になるように仕上げて行きます。

イチハゼの声が小さく耳をすましながら火力を落とすタイミングをはかります。

ジューシーな香りに対して味わいは香ばしく、冷めてから甘味を感じます。

コロンビア ピコクリストバルSP

ピコクリストバルは、コロンビア最北部のカリブ海に面した

クリストバル・コロン山という山の山麓にある農園で生産されています。
コロン山の南西側の斜面の標高1600~1850mあたりがピコが収穫できるところです。
グーグルマップなどで見てみるとわかるのですが、このあたりは湖がたくさんあって
豊富な山水で精製されているので、とてもきれいな豆です。
やや虫食いが多いのが難点ですが、薄皮が少ないのでハンドピックはしやすいです。
コロンビアはどっしりしたコクと酸味がある豆が多いのですが、
ここの豆はカリブ海気候の豆に近い味わいで(キューバやジャマイカに近い感じ)
甘みがあってマイルドです。
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火力弱めで、時間をかけて焙煎します。焦がさず芯まで熱を通しふっくら仕上げます。
スプレモらしい、大粒の、豆面の良い煎りあがりになります。

 

 

 

 

コロンビア アルト デル オビスポ

コロンビア南部、ウィラ県サンアングスチンの「アルト デル オビスポ」です。

サンアグスチンは、マグダレナ川が流れる山脈の高地で、標高は約1700m。小規模生産者が丁寧に生産しています。

豆の規格はエキセルソ。小粒な生豆です。果肉を除去した後、水洗、24時間の発酵処理をする、フリーウォッシュドという精製方法です。その後、天日で15日かけじっくり乾燥させています。

原種に近い「ティピカ」味わいが濃く、好きな品種です。

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虫食いが少々ありますが全体的にはきれい。焙煎してみるとチャフは多めでした。

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バランスの良い豆とのことでしたが、酸味をあまり強く出したくないのでやや深めに。1ハゼの後火力を落として熱を逃がしながら

2ハゼが来るぎりぎりまで。すっきりした味わいに仕上がりました。

 

 

 

ペルー・マチュピチュ

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南米のペルー共和国は国土の2/3が森林で、中でも湧水の豊富な地域(チャンチャマイヨ、クスコなど)でコーヒーが生産されています。

全体的に癖のない味わいのものが多く、深煎りでもいやみなく飲める豆です。

マチュピチュはJAS認証のオーガニック。生豆はきれいで欠点豆も少なめでした。

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今回はエスプレッソ用の豆のご注文に合わせて焙煎。苦みが出やすいため、焼きすぎないように気を付けました。

本場イタリアのエスプレッソでいえばナポリやシチリアなど南部よりのボディの強い味わいをイメージしました。

コロンビア ウィラ スイート&フラワー

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ウィラ州は、ナリーニョ州、カウカ州に続いて、コロンビアで3番目の保護原産地認定を受けた地域です。

独特の地形によって、コロンビアの中でも特に品質の良い豆が生産されています。産地の差別化、ブランド化によって、

生産農家の収入の向上を図ることが目的です。

さすがに、大粒できれいな生豆。

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今回はブレンドの抑え的な役割の焙煎の為、やや深めに仕上げました。

スイート&フワラーという名前はあんまり香りや味わいには関係してない?かも。