東ティモール エルメラ県 レテフォホ

ブログ 東ティモール 002

東ティモール エルメラ県 レテフォホは、ピースウィンズジャパンというNGOを通して輸入された無農薬有機栽培のコーヒー豆です。

※画像はフリーの素材をお借りしました

オーストラリア大陸のすぐ北に位置する東ティモールは、2002年にポルトガルから独立したばかりの民主共和国です。インドネシア群島の東端の島の、そのまた東半分が国土で、日本の人口10万人くらいの市町村に相当する小さな国です。

品種はアラビカ・ティピカ。土壌は赤土で、モクマオウ(見た目は松に似てます)の森をシェードツリーとした緑豊かな環境で栽培されています。

完熟した豆を手摘みで収穫。その日のうちに発酵~洗浄の精製過程に入ります。完熟した豆は収穫後約8時間で腐敗が始まるからだそうです。

まずは洗浄し、果肉を除去したあと、未成熟豆や虫食い豆を選別します。その後、36~42時間水に漬けて発酵。さらに2度の洗浄を経て、水分量が約12%になるまで天日で乾燥します。ここまでが精製。

その年の収穫期(5月~9月)が終わるまで収穫と精製を繰り返し、低温低湿度の収穫地にて保管。最後にまとめて脱穀業者へ輸送します。脱穀が終わると麻袋に詰めて船に乗せ、各国へ送られます。

粒が大きくて堂々とした豆面。丁寧に洗浄されています。パプアニューギニアやバリアラビカと見た目が似ています。

ブログ 東ティモール 015

【焙煎】

中煎りでお届けします。業者さんから素直な味わい、と聞いていましたがまさにそんな感じでした。最初の口当たりはすっきりしていて甘味が先に来ます。全体的にマイルドで飲みやすい豆です。深煎りにしてもきつくは感じないと思います。

 

イベント参加のお知らせ 手づくりフェアin古民家ギャラリー脇山の家 

tedukuri-fair2013a4-s

 

6月15日(土)、16日(日)に、福岡県早良区の古民家ギャラリー 脇山の家で開催される手づくりフェアへ参加させて頂くことになりました。

珈琲豆と、ヒューリガラスさん(コモシタさん)のマドラー・セブンスディレクションさん(片桐さん)のレザーコースターなどの雑貨を販売するほか、ギャラリーのまろやかな井戸水で抽出した珈琲をカップで販売致します。

浮空が直接ドリップした珈琲をお客さまに飲んで頂くのは、ebcアトリエ時代以来のことで、とても楽しみです。のんびりと楽しく過ごしていただけるひと時をご用意したいと思っています。

浮空のほかには和小物、クラフト、アクセサリー、お菓子などの作家さんが参加されています。お近くの方はぜひ遊びにいらして下さい!

とても広い古民家ギャラリーで、まだまだ出店者さんも募集していらっしゃるようですのでご興味のある方はお問い合わせしてみてください。

http://wakiyamahouse.blog135.fc2.com/

 

 

ネルドリップ

今日はネルでドリップしてみました。

深煎りの豆は焙煎している時にガスが抜けて、香りも弱くなりますがそのぶん時間を置いても熟成したまろやかさが増していくので、濃い目が好きな方にはおすすめ。1ヶ月くらい置いた豆はほんとにまったりした味わい。

その舌触りと苦味、甘味をよりいっそう楽しめるのがネルドリップです。

ネルは乾燥すると繊維がいたみやすいので、水につけた状態で冷蔵庫に保存するか、密閉して冷凍庫で保存します。

浮空は普段ぺーパーでドリップすることが多いので、頻度を考えて冷凍庫で保存しています。

ネルドリップ4077

冷凍庫から取り出したら、熱湯で軽くゆすいで絞り、取っ手に装着。豆はマンデリン。浮空でいちばん深煎りの豆です。

ネルドリップ4078

沸騰寸前のお湯を少し冷まし、やや低めの84度で抽出。ケトルからいったんサーバーにお湯を移し、さらにドリップポットに移して1分ほど置くとだいたいこのくらいの温度。

ペーパーで抽出する時も同じくらいの温度にしています。(焙煎してから時間の経った豆の場合は90度超えくらいの熱めのほうが良いようです。プレスには時間の経った豆は不向きです)

ネルドリップ4080

40~50秒ほどゆっくりと蒸らすとふくふくと盛り上がってきます。

ネルドリップ4082

 

円錐型ドリッパーと同じように最下部から糸状に、時間をかけてじんわりじんわりとと抽出。

ネルドリップ4101

飲む時の温度はこのくらい。あらかじめカップを温めてない場合は40度以下まで急速に温度が下がります。そのあたりはお好みでOKです。常温でも美味しいと思います。

ネルドリップ4089

使い終わった後は、熱湯消毒しながらゆすぐように洗います。洗剤は使いません。

ネルドリップ4090

手で絞ったあと、キッチンペーパーで軽く水気を切ります。

ネルドリップ4091

最後にジップロックに入れて冷凍庫へ。

ネルドリップは手間も時間もかかりますが、ゆったりした気持ちで一杯の珈琲を楽しむことが出来ます。ちょっと高めの羊羹などあればなお幸せ。

ドリップについて疑問質問などあればいつでもコメント下さい!おうちにおじゃまして淹れんばかりの勢いでお答えすると思います笑。

波型ドリッパーと土佐和紙フィルター

カフェ・喫茶ショーで購入した日本珈琲販売共同機構さんの波型金属ドリッパーと土佐和紙フィルターが届きました。

豆の挽き具合の参考に、とジャーマンブレンドのサンプルのおまけつき。きめ細やかな対応してくださって感謝。

とりあえずはうちの豆で抽出してみました。

土佐和紙 208

お菓子の型みたいな珍しい形です。

土佐和紙 209

裏側。三つ穴式です。穴は小さくて三点が離れているので満遍なく透過した珈琲が抽出できそう。

土佐和紙211

柔らかい紙を想像していましたが、ぱりっと固めの紙。密度の濃い繊維。

土佐和紙 218

 

蒸らし。膨らみ具合は普段使っている円錐ドリッパーとほぼ変わらず。

土佐和紙 222

細かめに挽いているのでドームがほわほわっと柔らかく盛り上がります。

土佐和紙226

糸状に静かに落ちてきます。透明度が高くていい感じ。

土佐和紙234

抽出し終わって5分ほどたった状態。泡が消えずきれいに固まっています。

そして、さすが和紙。とてもきれいに染まっています。ペーパーを乾かしてなにかにリメイクできそう。

深煎りの豆に向いているような気がします。これからいろんな豆で試してみようと思います。

ドリッパーもフィルターも価格的にはちょっと高めなのですが、家でハンドドリップする方なら、ゆっくりと時間をかけて抽出する楽しみをいっそう味わえる器具だと思います。

浮空を通して購入も可能ですので、気になった方はぜひお問い合わせ下さい。

カフェ・喫茶ショー2013レポート

GetAttachment

5月14~17日に東京有明ビッグサイトで行われたカフェ・喫茶ショー2013に行ってきました。

コーヒー器具を目当てに参戦したのですが、国内メーカーさんは少なかったなあ。海外のメーカーの代理店さんが多かったのでひたすらお勉強という感じでした。

エスプレッソマシンはわりと出てたけど、ミルやハンドドリップ器具があまりなかったのが残念。

ネスカフェ(ネスレ)さんから地方の小麦粉屋さんまで、規模の大小問わずにいろんな会社が参加していて面白かったです。

5月東京カフェ喫茶ショー 065

西館2Fフロアにカフェ・喫茶関係の企業ブースが並んでいました。

5月東京カフェ喫茶ショー 005

日本珈琲貿易会社さんの電気式ロースター、NOVOMARKⅡ。

5月東京カフェ喫茶ショー 012

ニュージーランド生まれの珈琲屋さん、オールプレス・エスプレッソ・ジャパン。半袖Tシャツの下からタトゥーちら見せのバリスタさんの実演と試飲。美味しかった。

5月東京カフェ喫茶ショー 023

CAFFE TRIESTINO(アールティコーポレーション)さん。こちらでも試飲。ここの豆はイタリアのトリエステという場所で、ビーチウッド(ぶなの木)で薪焙煎したもの。炭火焼ではなく、薪の火力で焙煎してあるそう。美味しかったです。

5月東京カフェ喫茶ショー 001

あちこちのブースで試飲。そして生クリームマシンのメーカーさんのブースでパフェも試食。

5月東京カフェ喫茶ショー 018

業務用調理器具のエフ・エム・アイさん。こちらではエスプレッソじゃなくブレンダーで実演しているスムージーを頂きました。ほとんどデパ地下にいる気分。

試飲と試食を繰り返してお腹がいっぱいになってきました。何しにきたんじゃー!!と自分にツッコミ。

5月東京カフェ喫茶ショー 015

セミナー会場で、ベーグルベーグルの社長さんの講演。

5月東京カフェ喫茶ショー 036

パッケージ屋さん。ガス抜きバルブ付きの珈琲用パッケージを見てみましたが、ちと高い・・・

5月東京カフェ喫茶ショー 047

5月東京カフェ喫茶ショー 058

カフェ関係者やカフェ好きなら一度は手にしたことがあるであろう業界雑誌を刊行している柴田書店さんや、旭屋出版さんも出展していらっしゃいました。

5月東京カフェ喫茶ショー 042

アメリカン雑貨、インテリアのレッドワークス(アントレックス)さん。ビレバンなどでも見かける食器や雑貨が50%OFF!気になるけどここはがまんがまん。

5月東京カフェ喫茶ショー 068

どうしても珈琲関係に目が行きますが、紅茶屋さんもたくさん出展してました。

「上品ぶらない。気取らない。本物のお茶。」をコンセプトに掲げたteapigさん。イギリスの紅茶屋さん。

5月東京カフェ喫茶ショー 061

 

 

とーってもきれいなお姉さんがいらっしゃるASHBYSさん。1850年創業のイギリスの老舗です。もちろん試飲させて頂きましたとも。

5月東京カフェ喫茶ショー 070

アトリエカフェ時代には浮空でもずっとお世話になっていたペルーシュシュガー!大きな絵が素敵。1kg箱はいまはないんですって。

5月東京カフェ喫茶ショー 054

ベーカリー、製菓部門もありました。こちらは天然酵母パンのホシノさん。シェフの実演。パン作りの過程を丁寧に説明していらっしゃいました。

5月東京カフェ喫茶ショー 071

そして最後になりましたが、前から気になっていた、日本珈琲販売共同機構さんの波型ドリッパーと土佐和紙ペーパーフィルター。浮空的には今回のいちばんの目玉。購入しましたので、実際の使い勝手を別記事にてレポートします。

知っているようでちゃんと知らないこと、企業のコンセプトや理念。流通のあれこれ。経営者ってなんなんだろう。いろいろ考えた濃い時間でした。浮空が今後やらなきゃいけないこと、やっちゃいけないこと、様々な課題がクリアに見えて、貴重な経験でした。

お話してくださった企業のみなさま、ありがとうございました!

 

 

ベトナム ダナン~ホイアンへ

2012年11月9日

ひと悶着あったダナンの一夜が明けました。

ダナン朝1270

ベトナムの東海岸沿いのホテルから海につながる運河を見下ろす朝。眺めのよい部屋。

前夜頼んでいたランドリーが6時半に部屋に届きました。頼んだ時は7時にお届けということでしたが、早くできあがったみたい。

ダナンあいふぉん2ダナン朝あいふぉん1

朝食が付いていたので早速最上階のレストランへ。こんな贅沢は久しぶり~。さすがに一眼レフで撮るのははばかれるのでアイフォンでこそこそ。

ゴーヤの挽肉詰めスープとか竹の子の炒め物とか空芯菜の炒め物とか。中華風なのかな。ドラゴンフルーツやら西瓜やら果物もたくさん。あとはコーヒーとトースト。どんだけ食べるんじゃ、朝から。

ダナン朝あいふぉん3

コーヒーは甘くしないと飲めない濃さなので、お湯で割りブラックで頂きました。

食後は荷物整理してのんびり過ごし、10時頃にチェックアウト。そのままホイアンへ向かいます。

ダナン朝1271

町の教会。

ダナン朝1273

教会の目の前にバス停があって、そこからローカルバスに乗ります。ダナン~ホイアンは約一時間。巡回バスが一日中出ているので、時間はとくに気にせずバスを待ちます。

ダナン朝1280

ローカルバス。かなり年代物。正直汚い。運転手のほかに車掌的な男の子がふたり乗っていて、ひとりはお金を集める係。

ダナン朝 1279

もうひとりはこんな感じで乗降の手伝い?バスはずっと扉が開いたまま走るので、そこに立っています。

手が汚れるとペットボトルの水で洗ってバスのカーテンで拭きます(たぶんカーテンの方がさらに汚いと思う)

地元のひとがほとんどだけど中には外国人らしきひともちらほら。

ガイドブックであらかじめ値段を確認していたので車掌が徴収に来た時に、あらかじめ用意していた金額を差し出すとここでまたひと悶着。

足りないといって、正規価格の10倍の金額を言ってきました。ガイドブックの金額の部分を指差してここに書いてあるからそれ以上は払わない、と言うと首を振ってじゃあここで降りろといいます。

またかよ!!!!!!

そしてここからがさらに悪質。近くに座っていた地元の女性になにか話して、目の前で10倍の値段を払っているところを見せ付けてきます。ほら、みんなこの値段なんだと、得意そうな車掌。お金を取られて不安そうな顔の女性。私とは目を合わせようとしません。ほかの乗客はみんな見て見ぬふり。そこまでやるか?

・・・・・・・・・・・・・・

こっからが私のターン。

バスじゅうに響き渡る声量で怒鳴りましたよ、日本語で。要は怒っているというのが伝わればそれでOKなんです。説明してわかりあおうなんて考えたら負け。

なんのためにローカルバス乗ってると思ってんだ!公共交通機関でぼったくってんじゃねーよ!ぜってー払わねーからな!見え透いた小芝居してんじゃねーよ!!!!!!!

バスの乗客はみんなこっちを振り返ってにやにや笑っています。旅行中の外国人らしきひとたちも笑っています。あんたらめっちゃぼられてるんやで?それでええんかい!と内心突っ込み。

で、チケットには正規価格が書いてあるはずなのでチケットよこせ、チケットを確認したら払う、というと、すっごく嫌そうにチケットを切ってきました。

ダナン朝あいふぉん4

18000ドン。日本円で80円(旅行当時のレート)くらい。ガイドブックどおりの金額やん。この値段でこれだけ消耗しないといけないのか?と正直気持ちが萎えます。

そこに追い討ちをかけるように、おまえは荷物が大きいからふたり分払えと言い出す車掌。

はあ??????25リットルのリュック一個ですぜ。地元の行商のおばちゃんたちは私の3倍くらいの荷物抱えてるやんか。

黙って20000ドン札を出すと、おつりが返ってきません。つり!と怒鳴るとやっと返ってきました。

その後ちょっとあれこれあって、最終的には平和的にホイアンでバスを降りたのですが、もうね、ダナンは二度と行かないな、と思いました。

なんでこんなに会うひと会うひと警戒しないといけなくなる町なんだろう。

思うに、ホイアンは思いっきりベタな観光地で、欧米系のツアー客や日本人の団体客(ベトナムではじめて日本人の団体さんに会いました)がたくさん来て収入が多く、潤っているのですが、ダナンは空港があるにも関わらず目ぼしい観光スポットがないため、みんな素通りしちゃうんですねよ。なので、少しでも取れるものは取ろう、という考え方になっちゃうのかな、と。中心部を外れると廃墟のような建物がたくさんあるし、建設しかけのビルや空き地だらけ。開発しても結局ホイアンにお客さんを持っていかれるという現状があるのかなあ。

ダナン朝1282

地元のおばあちゃんの横顔は、きりっとしてるのにね。

次回ホイアン。昔の交易の町。アジアのいろんな文化が混沌として風景に残っている美しい場所でした。

 

 

 

 

ベトナム ダナン(二度と行かないねっ!)

2012年11月8日

ベトナムエアラインで、ダラット空港からダナンへ飛びました。目的地はダナンより南のホイアンという町。空港がないのでいったんダナンを経由することになります。

ダナンで一泊して翌日バスでホイアンに向かう予定。

 

ダナン到着1264

周りに建物がないため、日が落ちるとすぐに真っ暗。飛行機までは歩いて移動。

ダナン到着 1266

プロペラ機!紺色の機体がきれい。

ここからが大変でした。

4~50分のフライトでダナン空港に到着。出口にはホテルのひとがパンフレットを配りながら客引きしています。ひと晩寝るだけだし、どこでも良いので安いところに泊まろうと思っていたのですが、けっこう高い。。。安そうなホテルの客引きのお姉さんに無料の送迎バスがあるのか訊いてみたけれど、自腹でタクシーで、ということらしい。

市内まで行けばゲストハウスもあるだろう、と思いとりあえずタクシーで市内へ。と思ったのが間違いだったかも。

タクシー乗り場に行くとさっそく案内のおじさんが集まってきます。ガイドブックに載っているダナン中心部にある教会を見せて、ここへと言うと、タクシーへ案内。メータータクシーなので法外な料金を要求されることもないはず、と思い、指示されたタクシーに乗り込みます。

しばらく走ったところで運転手が宿はどこだ?と言うので、まだ決めていないのでこの教会へと再度ガイドブックを見せると突然荒っぽい口調で怒りはじめました。

???

ホイアンに行くんだろ!と言うので(ホイアンはタクシーで一時間。ダナン市内は10分ほど)は?ダナンに行くんだけど、と言い返しそこから怒鳴りあい。ははあ。言葉がわからないのを良いことに、遠いところへ指示を出したな、あの空港のタクシー案内・・・

ダナンに行かないならここで降ろせ!と怒鳴り、タクシーを路肩に停めると運転手はハンドルをばんばん叩きながら話が違う!と怒鳴り返します。

内心はけっこうびびっていたのですが、このまま乗り続ける気にならず、空港のひとが嘘をついているので降りる。ここまでの料金は払わない、と押し問答。彼は携帯を出して、空港へ電話するのかと思いきや差し出された携帯を受け取ると向こうから女性の声が。

彼は英語はほとんどわからないので私が変わりに話す(といっているようです)。いやいやいや、私も英語話せないし。単語をめちゃくちゃに並べてどーにかこーにか状況を説明。伝わっているのかもよくわからないので、とにかくタクシーを降りて歩くしかない。

運転手に、(たぶん)あなたは悪くないけど、いまからホイアンに行く気はないのでここまでの料金は払う。それでさよなら。と言ってメーターに表示されていた額を渡して車を降りると足りない!とまた怒鳴り出します。メーターを指差してまた怒鳴り返す。何かベトナム語で言ってるけどまったくわからない。

とにかく落ち着いて意志の疎通を図らないとどうにもならない。再度女性に電話をする運転手。どうやら女性が言うには、空港待機のタクシーはロータリー使用料が(運転手もちで)かかるので、それを払ってくれ、と言っているよう。メーターの横にその説明が書いてあるので見てくれという話。

なるほどよく見ると張り紙がしてある。慣習を知らないとこれはひっかかるわ。タクシーに乗るときは空港を出てから流しをつかまえる方が安いってことですね。

で、ロータリー使用料を払ってさよならしようとすると、ここから市内まで無料にするから、自分が紹介するホテルに泊まれ、と言う運転手。(お客さん連れて行くとマージン取れるんでしょうね)

うわ~~~商魂たくましい~~~~あんだけ怒鳴っといて~~~~

車の通りのほとんどない郊外でひとりになるのと、どこに連れて行かれるかわかならいけどとりあえず市内まで移動できる(はず)のと、究極の二択。どっちが危ないのか。

・・・・市内までメーターを倒したまま乗せて行ってもらうことに。案内されたホテルに宿泊する振りして逃げる計画です。これしかない。

到着したのはとくに危なそうでもないビジネスホテルだったのですが、中にいったん入ってから数分待って外に出ると、運転手まだいる~~~~~!

どこに行くんだ、というのでどんぶり掻きこむしぐさをして夕飯食べに行くんだというと、そうか。と笑って手を振ります。

えええ~~~~信じるんだ~~~~???

そして運転手が見えなくなると同時に猛ダッシュ。いくつか角を曲がって車が通れなさそうな細い道を選んでぐるぐる走って、大きなホテルに飛び込みました。

ここ絶対高い。けどお金払って安心が買えるならもうなんでもいいや、とチェックイン。

ダナン到着 1261

広い。バスタブがある。クローゼットもある。もちろんエアコンも。オートロックだし!朝食もついてるし!

ダナン到着 1268

夜景もほら・・・・・

・・・疲れました。

そのあと夕飯を食べに外へ出て、近所のフォーの屋台に入り注文すると麺は出てきましたが、野菜のお皿が出てきません。ちらちら厨房を伺いますが出てくる気配なし。ほかのお客さんには野菜がついてくるのに。お店のひとは気付いてないのではな、くわざとだな、という態度なので、もういいや、と思い麺だけすすっていると、目の前で車と原付が出会い頭にどかん。

・・・・信号あるんだけど。誰も守ってないし。

騒々しくひとが集まっている中、黙々と麺をすすります。原付のおじさんも起き上がれてるし。気にしないでおこう。

そしてお勘定しようと思ったら法外な値段を言われ、ここで堪忍袋の緒が切れました。

野菜ださなかったじゃねーか!こんな値段払えるか!と怒鳴って、いい値の半分だけ叩きつけてホテルへ帰りました。半分でも高い!

私はフォーに野菜とかハーブをざくざく入れてわしわしっと食べるのが好きなんだよっ!

観光客価格、外国人価格ってのはあっても仕方ないと思うのです。日本だって観光地は物価高いんだし、単に価格が高いからといってなんでもかんでもぼったくり、と決め付けちゃいかんと思っているわけですよ。

でもね。本来お客さんに平等にやるべきサービスをやんないで、手抜きして、あるいは騙してお金とるのはいかんですよ。お国柄とか関係ないですよ。外国人価格が高くったって、ちゃんとしてるお店やゲストハウスはたくさんある。その中で安いとこを見つけてわーいって楽しむのがバックパッカーなわけですよ。お金持ちなら最初から良いホテル泊まりますもん。良いレストラン行きますもん。

と怒り心頭のまま疲れ果てて就寝。

翌日またしてもブチキレることになるとは知らず・・・・。ここにきてべトナムの洗礼を受けている浮空でした。

写真撮る余裕もなくて文章ばっかりでつまんなかったら読み飛ばして下さいませ!