メキシコ オアハカ州 クルスグランデ農園

メキシコ南部にあるオアハカ州は先日(2017年9月現在)の大地震で被害の大きかった地域です。

クルスグランデ農園は海に近い場所にあり、被害の詳細はわかりませんが、なんらかの影響が出ているかもしれません。

そのため、今回急きょ、こちらの豆を入荷し、売り上げの一部をこの地域に募金させて頂くことに致しました。

在庫の残り少なくなっておりますが、どうぞご利用下さいませ。

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生豆の状態はとてもよく、欠点豆も少なく、粒もそろっています。

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はあまりなく安定したバランスの取れた味わいなので、2ハゼが始まると同時に火から下ろし冷却。

焼きムラがでにくく、丁寧に精製されていることがよくわかります。

ビター感が強めでカフェオレなどにもおすすめ。

 

 

 

 

ハイチ ティオッテ地区 サバナゾンビ COOPCAB ティピカ

カリブ海の、西インド諸島の島にあるハイチ共和国。

先住民族の言葉で「山の多い土地=ハイチ」というくらい、山岳地帯の多い国です。

国民の約20%がコーヒー農家を営んでいて、外貨獲得の最主力作物です。

東にドミニカ、西に海を挟んでジャマイカがあり、カリブ海の良質なコーヒーの生産地のひとつです。

標高1600~1700mの山間部は気温が安定しており、火山灰性土壌が良質なコーヒー豆を生み出します。

ハリケーンベルトに位置するため、水害や地震等の災害で大きな被害を受けることも多く、輸入は安定しない感じです。

今回の豆は、ハイチの南東部、ドミニカ共和国との国境に近い、ラ・セル山のすそ野にあるティオッテ地区近辺で生産されているティピカ種です。

小規模農家が生産する豆をCOOPCAB(農協)が集荷、精製して出荷しています。

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しっとりとした、水分量の多い生豆です。価格の割には欠点豆が多いのが残念ですが、安定しないハイチにしては状態は良いかな、という感じです。

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PCのフォト編集機能の調子が悪いため、蛍光灯の下で撮って出しの写真でわかりにくいですが、

今回は火力を落とさず一本焼きで、煙の出具合を見ながら、イチハゼから約1分で煎り止め、冷却。

味わいのメリハリはなく穏やかな風味が続き、余韻で少し苦みが強まります。夏だし、アイスコーヒーに向いているかな。

ハイチ マールブランシュ

カリブ海の、西インド諸島の島にあるハイチ共和国。

先住民族の言葉で「山の多い土地=ハイチ」というくらい、山岳地帯の多い国です。

国民の約20%がコーヒー農家を営んでいて、外貨獲得の最主力作物です。

東にドミニカ、西に海を挟んでジャマイカがあり、カリブ海の良質なコーヒーの生産地のひとつです。

標高1600~1700mの山間部は気温が安定しており、火山灰性土壌が良質なコーヒー豆を生み出します。

ハリケーンベルトに位置するため、水害や地震等の災害で大きな被害を受けることも多く、輸入は安定しない感じです。

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今回はとても状態の良いロットが入ってきました。水分量の多いつややかなグリーンの生豆。

虫食いはそこそこありますが欠点豆のほどんどが虫食いのみ。

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火力強めでイチハゼまで一気に煎りあげてすぐに冷却。

カリブ海周辺の生産地らしい複雑な味わいで、はじめに軽やかな甘み、コクと苦み、最後に酸味と、風味のグラデーションを楽しめます。

11月3日の浮空のカフェスペースのオープニングでご提供致しますので、お近くの方はぜひ遊びにいらしてください。

 

 

 

エルサルバドル SHB.モリーノ農園

太平洋に面した、中米のエルサルバドル。

スペシャルティコーヒーの先駆者としても有名で、100年の歴史を持つモリーノ農園のウォッシュド。

グァテマラとの国境に近い、アパネカ・イラマテペケ山脈にあります。標高は1350mとそれほど高くなく、マイルド印象の豆。

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虫食いが少々。粒は揃っていてきれい。

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ミディアムくらいがバランスが良いようですが、今回はアイスでも使いやすいようにやや深め。

火力強めでイチハゼまで持って行き、ハゼ始めたら火力落として2ハゼ直前まで煎り、冷却。

もともとマイルドであまりクセのない豆なので、酸味を抑え苦みと甘味を出す感じに仕上げ。

豆面がとても良い。

パナマ ゲイシャ ドンパチ農園

パナマ ゲイシャ種 ドンパチ農園。

30年前にパナマにゲイシャ種を導入したフランシスコ・セラシン氏が経営する農園。

知人のお誕生日用にと焙煎を委託されました。この生豆はバッハグループの伝手で、今回少量売ってもらいました。

本家では焙煎豆で100gあたり、2500円前後。通常浮空で販売している豆の約5倍くらいの価格です。

初見で、一発勝負。直火の特徴を生かすためあまり浅くはせず、火力を抑えて長めに焼き、にぶいイチハゼのあと冷却。

明るいきれいな茶色に仕上がりました。

もう少し酸を残しても良かったかな、というところですが、落ち着いた華やかさにコクと甘味が加わり、まずまずの出来です。

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グァテマラ ウェウェテナンゴ ドン・アントニオ農園 ワイニ―

太平洋とカリブ海に挟まれた中米の国グァテマラ。

外貨獲得の主要作物だった天然インディゴが化学染料の発明によって減少した1856年以降、コーヒーはこの国の貴重な換金作物となりました。

グァテマラには、8つのコーヒー生産地域がありますが、ほとんどが山岳地域なので、面積としてはそれほど大きくありません。

香りが抜群で酸味と苦みのバランスが良いので、日本でもとても人気あるコーヒーです。

ウェウェテナンゴ地方は、グァテマラの首都グァテマラシティーから車で7時間ほど離れたメキシコに近い太平洋側の山岳地帯にあります。

マヤ族の言葉で「太古の場所」「先祖の場所」という意味を持ちます。

ドン・アントニオ農園は標高1700~2200mと、ウェウェテナンゴの中でも最も標高の高い地区にあり、コーヒーの栽培に適した乾いた石灰岩土壌です。天候は雨が少なく日中は霧が立ち込め寒暖の差が激しい地区でもあります。
加えて、隣のメキシコ テワンテペク地峡から乾燥した熱風が山に上がって吹き込む位置にあるため、霜が発生しにくい地理に恵まれています。

ワイニ―とは、精製方法のひとつです。収穫した実を果肉がついた状態で天日干しすることで、そのフルーティで甘酸っぱい香りが種子に移ります。

いわゆるナチュラル製法とほぼ同じなのですが、湿度が高い状態をあえて持続させることで、赤ワインのような芳醇な発酵風味が生まれます。

発酵臭が苦手な方にはパンチがありすぎる豆ですが、飲み慣れるとクセになります。

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生豆の状態でもワイニ―特有の強い発酵臭がします。茶色くなったシルバースキンが取れていない豆が多く、どこまでを不良豆とするか、ハンドピックでけっこう悩みます。

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焙煎は中煎り。火力弱めからスタートし、イチハゼ後にさらにぎりぎりまで火力を落として2分切るくらいで煎り止め。最後は色で決めていく感じです。

今回の焙煎は雨で工房の湿度が高かったので冬のわりには焼きやすかったです。

 

ニカラグア ヒノテガ バジェダンタリ ジャバニカ

なにかの呪文のような名前の豆ですが。

ニカラグアは、中米の太平洋とカリブ海に挟まれた小さな国です。ヒノテガ県、バジェダンタリ地方で生産されているジャバニカ種という希少な品種の豆です。

ロングベリーと呼ばれる、やや長細い形が特徴です。

ニカラグアで珈琲の生産が始まったのは、1790年代。カトリックの宣教師が苗木を持ちこんだのが始まりと言われています。

1900年代は政情が不安定で内戦も起こり、2000年に入ってからは価格の暴落や、たびたびハリケーンの被害に合うなど、厳しい状況のなか少しづつ品質が向上し

最近ではファンも多い生産国のひとつです。

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長細い形が特徴のジャバニカ種。欠点豆は少なく、ほとんどが虫食い。発酵、カビ、から豆はほぼなし。

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