キリマンジャロAA キボ 

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キリマンジャロは、アフリカ・タンザニアの豆です。最近は専門店ではタンザニアという名前でみかけることが多くなりましたが、キリマンジャロと呼ばれることも多い豆です。

タンザニアでコーヒー豆の輸出が始まった頃はあまり豆の質が評価されず、イエメンに一度出荷して、モカという名前で売られていたこともあります。

タンザニアをキリマンジャロと呼ぶようになってから人気が高まったということですが、やはりアフリカの最高峰キリマンジャロのイメージが良い影響を与えているのでしょうか。

ヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」も一役買っているかもしれません。

ここ、タンザニアは降雨量の少ない土地で、40万くらいの小規模生産農家がコーヒー農園を営んでいます。

AA、というのは等級の表記です。豆の大きさが6.5mm以上の豆が最上級で、AAと呼びます。

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【焙煎】

今回はまず半量を深めの焙煎でしっかり焼き、酸味を抑えたベースをつくりました。

次に半量を中煎りでニハゼが来る前にあげ、酸味と若々しい風味を残した味わいにします。

焙煎度を煎り分けた豆をミックスしています。

酸味の多い豆です。きりっとした味わいなので、熱々よりも冷めてからのほうが美味しく感じられます。

モカほどはなやかな香りもなくコクも深いとは言い難いですが、味の濃いお料理や油っこいものを食べたあとに飲むととてもすっきりするので重宝しています。コーヒーブレイクの一杯というよりは食後の一杯に向いているように思います。

「キボ」、というのは山の頂の名前に由来しています。もしかしたら、なんのためなのかはわからないまま雪山にただ一匹で登り、力尽きた豹が眠っている場所かも。

※通常は中深煎りでお届けしていますがご要望で焙煎度合いを変えることが出来ます。

モカ イルガチェフェG1

 

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エチオピア産のコーヒー豆の中で最高位に位置する、シダモ地方のモカ・イルガチェフェ。

イルガチェフェは、ECX(Ethiopia Commodity Exchange)と言う、コーヒーの競り市場みたいなところを通って輸出されるので、農園までは指定が出来ません。

イルガチェフェだけでなく、エチオピアの高品質の豆とされる、シダモ、ハラー、ジマなどはこのECXを経由することが義務付けられています。

生産地からECXに入ってくる豆には審査があり、通過したものを生産地域と規格(豆の大きさなど)で分けてから各国へ出荷しているそうです。

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生豆はとてもきれいです。粒はそれほど大きくありません。ウォッシュド(水洗したもの)で枯れ豆や虫食いはほとんどありません。欠けがちょっと多いかな。

欠けている豆は、焙煎する時に先に火が通ってしまい、焦げてしまうため、ハンドピックで取り除きます。

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【焙煎】

浅めの中煎りでお届けします。

焙煎時から甘い香りが広がっていきます。焼き上がりは、不思議な色味をしています。クリーム色のチャフ(薄皮)の色がはっきり残り、豆に丸みが出ています。生豆はそれほど丸みがある感じはしないので面白い手ごたえです。

昭和のお菓子・・・うぐいすボール??を連想してしまいました。なんというか、レトロな感じの見た目です。

澄んだ口当たりでとがった酸味はなく柔らかです。香りがすごく良いです。苦味は少なめです。

ドリップはお湯の透過が他の豆より早く感じました。長めに蒸らすと雑味が出やすい豆ですので、あまり長く蒸らさない方が良いと思います。その代わり、豆をいつもより少し多めに使って頂くと、イルガチェフェの良さをしっかり引き出しつつ澄んだ味わいを楽しんで頂けると思います。