エルサルバドル エルマハワル モンターニャ

ホンジュラスとグァテマラに挟まれるように位置するエルサルバドル共和国。

中米の、5つの国の中で唯一カリブ海に面しておらず、環太平洋火山地帯らしい、地震の多い地形。火山灰土壌で良質なコーヒー豆が生育しています。

サンテグジュペリの妻アントワーヌはエルサルバドルのコーヒー農園の娘だそう。「星の王子さま」の舞台はエルサルバドルがモデルになっている部分もあるとか。

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粒は小さ目ながら、揃っていて虫食いなども少なく状態良好。

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初見のため、何度か焼き比べてポイントを探ります。

火力をぎりぎりのところまで絞って、時間をかけて煎り上げていくのが一番豆の味が良く出る感じ。はじめに苦み、あとから軽やかな酸味。

いま流行?のワイニー精製ではないため、発酵臭はほぼなく、わりとあっさりした味わい。

グァテマラ ブルーレイク SHB

火山の噴火活動によって形成された景勝地アティトラン 湖周辺で栽培されており、この湖にちなんでブルーレイクと名付けられています。

SHBとはスクリクトリーハードビーンズの略。グァテマラの生豆は産地の標高によって等級がわかれており、標高1350m以上の高地で生産されるSHBは最高級のグレードです。

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粒は小さ目。酸味と甘味両方を兼ね備えている豆なので、どちらの特徴を強く出したいかによって焙煎度が変わります。

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今回はやや深めに。二ハゼを聞いてから冷却。深めに煎っても苦みが強くなりすぎないのが長所です。

 

ニカラグア マラゴジッペ

カリブ海と大西洋に挟まれた中央アメリカに位置するニカラグア。

日本の1/3ほどの面積で、50万強の人口の4割が農作物の生産に携わっています。

主な農作物はコーヒー、バナナ、サトウキビなど。肥沃な火山灰性土壌は良質なコーヒーを育てます。

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コーヒーの原種に近いティピカ種の突然変異で生まれたといわれるマラゴジッペ種。別名エレファント・ビーンズと呼ばれているとても大粒な豆です。生産量が少ないため、価格は高めですが味わいは大きさに比例して大雑把な感じ。

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大味なのでその柔らかさを活かして、マイルドになるように焙煎。イチハゼは火力を落としてじわじわと中まで熱を通し、ニハゼ直前の、柑橘系の酸味をわずかに感じる位のところで煎り止め。

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右が一般的なサイズ。左がマラゴジッペ。

余談ですが、このマラゴジッペ種とパカス種をかけ合わせたパカマラ種は、味、見た目共に評価の高い品種です。

ハワイ・コナ

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生産量の少なさと、人件費の高さでかなり高額な取引がされているハワイ・コナ。

標高200~300mと、コーヒーの生産地としては特殊な環境ですが、肥沃な火山灰性土壌と海風で品質の高い豆が作られています。

水分を多く含んだ実は甘みが強くすっきりとした味わいが特徴。

生豆の等級は欠点豆が含まれる割合によって格付けされます。

品質の高いものから「エクストラ・ファンシー」「ファンシー」「セレクト」と続き、ピーベリーは「No.1」と「プライム」にわかれており、「プライム」までがハワイコナコーヒーと呼ばれます。

「プライム」より下の等級の生豆は、コナ地区で生産されていても”ハワイアンコーヒー”と呼ばれて区別さているそうです。

ハワイではハワイ島の他、オアフ島、カウアイ島でもコーヒーが生産されていますが、コナだけがずば抜けて高くなっています。

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今回焙煎した豆はセレクトで、虫食いが多くハンドピックに時間がかかりました。2kg中250を廃棄。かなり気を使う豆でした。

未熟豆やカビ、割れ豆等は全くと言って良いほど混入していないため、かなりきれいな状態に持って行けたと思います。

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焙煎は中煎りで1ハゼ後火力を落として1分ほど待ってから冷却。

膨らみ具合はとても良く、皺の伸びも良く、手ごたえがありました。味わいはフルーティで甘みがありとても美味しい。

さすがにハワイコナだなあという印象です。

焙煎後再度ハンドピックして定期便のお客様に発送。

※通常の販売は行っておりません。

グァテマラ ラ・クプラ農園

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グァテマラ アンティグアの市街地にほど近い大規模農園フィラデルフィア農園の中の、標高の一番高い地区にあるのがラ・クプラ農園です。

ラ・クプラとはスパニッシュ・コロニアル様式の建築物にみられる、屋根の上に作られた通 気口のこと。

農園を建物に見立てると一番高い所に来るのがクプラ、という意味だそうです。

焼き上がりの香りが群を抜いて素晴らしく、これぞグァテマラという感じ。中煎りでもしっかり甘みが出ています。

パナマ ボケテ グラン・デル・バル・ティピカ RA

北米と南米の境に位置するパナマ共和国。

北のカリブ海と南の太平洋に挟まれているこの国はインディオの言葉で「魚が豊富」という意味を持っています。

スペイン、コロンビア、アメリカの統治を経て、1999年に共和国として独立しました。

グラン・デル・バル・ティピカを生産しているのは、RA認証農園Cafetalera Fernandezのリカルド氏。

1946年に、18歳だったリカルド氏は進駐軍として日本に1年間滞在したことがあるそうで、とても親日家だそうです。

ティピカはアラビカ種の中でも原種に近く、野性味ある味わいの豆です。

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粒が揃っていてきれいです。丁寧に水洗されています。

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焙煎は2ハゼ前で止め。1ハゼ直前にになんともいえない甘い香りが漂いました。このタイミングの香りは一瞬ですが、豆のポテンシャルが良く表れると思います。

焼き上がりはちょっとごつごつした岩っぽい肌目です。酸味をしっかり残しつつ、甘い香りが楽しめます。

グァテマラ アンティグア ラ・ホヤ農園

 

APCA(アンティグア生産者組合)主催のカップコンテストで二位を獲得した高品質な豆です。

ラ・ホヤとはスペイン語で「宝石」を意味し、農園内には鹿が生息し、時にはピューマも姿を現すという野性味溢れる産地です。

標高は1600m~1900m、山合いの美しい農園にいつか訪れてみたいと思いを募らせています。

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ハンドピックの必要がないくらいきれいな状態でした。水洗加工がしっかりしていて、焙煎時のチャフも少なかったです。

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焙煎は、二ハゼと同時に終了。酸味を殺さずすっきりめに仕上げるため余熱もほぼ使わず。グァテマラらしいフルーティな香りを放っています。

予想より酸味が控えめでフレンチプレスでもいやみなく飲めるすっきりした味わいになりました。