マンデリン トバコG1

マンデリン トバコ G1 焙煎記録 2013.3 .1 012

マンデリンとはインドネシアのスマトラ島のマンデリン地方で栽培されているコーヒーのことです。

一般的には、ブラジルとか、コロンビアというように国の名前で呼ばれることが多いですが、インドネシアは多島国で、島によっても豆の品種がいろいろ違ってきますので地方名で呼ばれるのでしょうか。

トバコというのはマンデリン地方でも有数の、高品質の豆が収穫されるトバ湖周辺を指す名称です。

Gとは、グレードを表し、G1は一番グレードの高い生豆です。

粒は大きく、みどりがかった翡翠色です。丸みのある形状で豆肌が滑らかです。

マンデリン トバコG1 焙煎記録 2013.3 .1 022

【焙煎】

極深煎りでご提供しております。

深煎りでも風味が損なわれることなく、甘くて重厚な香りが出てきて、口当たりの良い豆です。

個性的で、どっしりとした味わい。苦味の強い珈琲がお好きな方におすすめです。

アイス、カフェオレなどにも向いています。

 

 

 

 

 

トラジャ ママサ

トラジャ2013.8.28 081

トラジャ ママサ。インドネシア、スラウェシ島産のコーヒーです。

トラジャ、とは土地の言葉で「山の人」という意味です。ママサは土地の名前です。ママサ県にある農園で収穫されたものです。

スウェラシ島でのコーヒーの生産が始まったのは他の国より遅く、1900年代に入ってからです。高級な豆として珍重され、主にヨーロッパで消費されていました。第二次世界大戦の時には農園は放置され、荒れ果てていたと言われています。

その後、日本の大手コーヒメーカー「KEY COFFEE」が8年かけて架橋、インフラ整備などを行いトラジャを復活させ、1978年から「トアルコトラジャ」と言う名前で販売を開始しました。

農場の整備も進み、KEY COFFEE以外のルートでも生豆が入港するようになりましたが、「トラジャ」という呼称の独占権を巡る問題もあるようです。

スラウェシの位置を説明するのはちょっと難しいので地図を載せて見ました。

インドネシアはたくさんの島が集まって出来ている国で、コーヒーの産地もたくさんあります。島によって豆の形や色、味も変化に富んでいます。

有名なのはスマトラ島北部のマンデリンや、バリ島のバリアラビカ、そしてスラウェシ島のトラジャです。

トラジャの見た目はマンデリンに似ています。地理的にはバリ島のほうが近いのにバリアラビカとはあまり似ていません。

粒は大きめでくすんだ緑白色。豆の両端に亀裂が入ったものが多いのもマンデリンと良く似た特徴です。この亀裂は焙煎して豆が膨らむと消えてしまいます。

トラジャ2013.8.28 092ブログ2013.9.4トラジャ 004

【焙煎】

マンデリンのイチハゼは、ボフボフという感じのくぐもった音なのですが、見た目が似ていてもトラジャはバチバチとしっかりハゼます。

焼きあがりは滑らかさがなくてごつごつした岩のような雰囲気です。コーヒーのオパールと呼ばれるように、複雑な色合いをしています。

香りが甘く、味わいは濃厚。浅めに焼いても風味がしっかりと出る豆です。香ばしさも酸味も程よく、高級豆の風格があります。

より香り高くコクを出すために、通常は中深煎りでお届けしていますが、お好みで浅めの焙煎もお受けいたします。

※画像左:中浅煎り 画像右:中深煎り

 

 

 

 

 

パプアニューギニアAA シグリ

パプア2013.8.28 064

パプアニューギニアはオーストラリアの北、赤道のすぐ下に位置する島国です。

コーヒー豆の生育には、昼と夜の寒暖の差(気温差)が欠かせないものですが、パプアニューギニアは、「一日で一年の気候を繰り返す」といわれるほど変化に富んだ環境で、コーヒーの栽培にはとても適していると言われています。

コーヒーの栽培が始まったのは1930年頃。「ブルーマウンテン」の産地として有名なジャマイカから最初の苗木が輸入されました。

苗木はブルーマウンテンの親戚みたいなものですが、味の印象はアジアの豆に近い気がします。

AAというのは等級を表します。パプアニューギニアのコーヒーの等級は、AAからYまで9段階に分かれています。

コーヒー豆は通常精製の過程で何層にも重なったザル(網)のようなもので、豆をふるいにかけて、粒の大きさごとに選別されます。

そのザルがスクリーンと呼ばれています。今回販売しているAAは、豆の直径が6.95mm以上のものという意味です。

<等級選別の規格>

AA スクリーン6.95ミリ以上
欠点数がなく、異物の混入のないもの。
A  スクリーン6.75ミリ以上
欠点数がなく、異物の混入のないもの。
B  スクリーン6.55ミリ以上
欠点数がなく、異物の混入のないもの。
AB  AとBが混合したもの。
Aが50%以上のもの。
C  スクリーン5.95ミリ以上の欠点数が
比較的少ないもの。
PB ピーベリーを含む丸いタイプの豆。
異物の混入がないもの。
E  サイズの大きな豆で焙煎すると、
はじけて割れるような豆をを含む豆。
X  パーチメントコーヒー豆。
欠点数と異物の混入がないもの。
Y  パーチメントコーヒー豆欠点数が
1kg当たり70以下の遺物の混入のない豆。

シグリというのは農園の名前です。

シグリ農園は、パプアニューギニアの西部、標高1500m位の、ワギ・バレー地区にあります。品質の良さで有名です。

完熟した豆を手摘みで収穫し、その日のうちに脱穀(肉)、4日かけて水洗します。

通常の水洗は2~3日といわれていますので、丁寧に水洗されているせいか、生豆は白味の強い色あいをしています。

水洗のあとは10日かけて天日に干し、2度の選別を経て出荷されます。

パプア2013.8.28 068

【焙煎】

パプアといえばシグリ、シグリといえばパプアというくらいに有名な農園で丁寧に作られた豆ですので、焙煎度合いに左右されず、それぞれの度合いにあった味わいがあり、ドリップ方法に合わせた焙煎でお届けしています。

浅めに焼けばすっきりした酸味と後をひく甘味が出ますし、深めに焼けばコクと苦味が引き立ちます。通常は中深煎りでお届けしています。