パプアニューギニアはオーストラリアの北、赤道のすぐ下に位置する島国です。
コーヒー豆の生育には、昼と夜の寒暖の差(気温差)が欠かせないものですが、パプアニューギニアは、「一日で一年の気候を繰り返す」といわれるほど変化に富んだ環境で、コーヒーの栽培にはとても適していると言われています。
コーヒーの栽培が始まったのは1930年頃。「ブルーマウンテン」の産地として有名なジャマイカから最初の苗木が輸入されました。
苗木はブルーマウンテンの親戚みたいなものですが、味の印象はアジアの豆に近い気がします。
AAというのは等級を表します。パプアニューギニアのコーヒーの等級は、AAからYまで9段階に分かれています。
コーヒー豆は通常精製の過程で何層にも重なったザル(網)のようなもので、豆をふるいにかけて、粒の大きさごとに選別されます。
そのザルがスクリーンと呼ばれています。今回販売しているAAは、豆の直径が6.95mm以上のものという意味です。
<等級選別の規格>
AA スクリーン6.95ミリ以上
欠点数がなく、異物の混入のないもの。
A スクリーン6.75ミリ以上
欠点数がなく、異物の混入のないもの。
B スクリーン6.55ミリ以上
欠点数がなく、異物の混入のないもの。
AB AとBが混合したもの。
Aが50%以上のもの。
C スクリーン5.95ミリ以上の欠点数が
比較的少ないもの。
PB ピーベリーを含む丸いタイプの豆。
異物の混入がないもの。
E サイズの大きな豆で焙煎すると、
はじけて割れるような豆をを含む豆。
X パーチメントコーヒー豆。
欠点数と異物の混入がないもの。
Y パーチメントコーヒー豆欠点数が
1kg当たり70以下の遺物の混入のない豆。
シグリというのは農園の名前です。
シグリ農園は、パプアニューギニアの西部、標高1500m位の、ワギ・バレー地区にあります。品質の良さで有名です。
完熟した豆を手摘みで収穫し、その日のうちに脱穀(肉)、4日かけて水洗します。
通常の水洗は2~3日といわれていますので、丁寧に水洗されているせいか、生豆は白味の強い色あいをしています。
水洗のあとは10日かけて天日に干し、2度の選別を経て出荷されます。
【焙煎】
パプアといえばシグリ、シグリといえばパプアというくらいに有名な農園で丁寧に作られた豆ですので、焙煎度合いに左右されず、それぞれの度合いにあった味わいがあり、ドリップ方法に合わせた焙煎でお届けしています。
浅めに焼けばすっきりした酸味と後をひく甘味が出ますし、深めに焼けばコクと苦味が引き立ちます。通常は中深煎りでお届けしています。