3月より、カフェインレスの豆の販売を行います。
それに先立ち、カフェインレスとはなにか、を簡単にご説明します。
コーヒー豆はこんな成分で構成されています。
・多糖類・・・・・・・35~45% 糖と言っても甘さのことではなく、繊維を指します。
・たんぱく質・・・・11~13% 体を維持するのに必要不可欠な栄養素。プロテイン。
・脂質・・・・・・・・・10~20% リノール酸、パルミチン酸などの油分。
・少糖類・・・・・・・5~9% 甘さを感じる成分(ショ)糖のことです。
・クロロゲン酸+その他酸類・・・5~10% 酸味を感じる成分です。クエン酸、リンゴ酸、キナ酸、リン酸なども含まれます。
・カフェイン・・・・・1~2% 覚醒効果、利尿作用、消化助長、血管拡張作用、基礎代謝促進なのどの薬理効果のある成分。
・アミノ酸・・・・・・2%前後 たんぱく質を構成する分子で、旨みを感じる成分。
(品種や生産環境よっても成分の含有量に違いがありますがここでは、浮空で販売している主なものアラビカ種の、乾燥した生豆の状態、を参考としています)
珈琲と言えばカフェイン、カフェインと言えば珈琲というくらい切っても切り離せない特徴なのですが、
宗教的な理由で禁じられている、カフェイン耐性のない体質である、ヨガや断食などの健康法を実践している、妊婦なのでリスクを避けている、など、さまざまな理由でカフェインを摂取しない(出来ない)方もいらっしゃいます。
珈琲の香りや味は好きだけれど・・・・。飲みたいけど飲めない・・・・。という方のためにコーヒー豆の成分からカフェインだけを除去したものがカフェインレスコーヒーです。
カフェインが大丈夫な方でも、眠れなくなるのを防ぐために夜の一杯をカフェインレスにする、長時間トイレに行きにくい仕事をしているのでカフェインレスがいいという方もいらっしゃると思います。
また、小さな子どもさんでも一緒に楽しむことが出来ます。
コーヒー豆からカフェインを除去する方法は大きく分けて2通りあります。
ひとつは、水洗式。
水の中にカフェインを溶かし出してから、乾燥させるという方法です。ただ水に浸すだけでは他の成分も一緒に溶け出してしまうので、あらかじめカフェイン以外の成分を溶かしだして飽和させた水に生豆を浸します。そうすると、カフェインだけが水に溶け出すのです。これをスイスウォーター式と言います。
もうひとつは、二酸化炭素式。
圧力と温度を調整し、液体二酸化炭素の中にカフェインを溶かしだす方法です。生豆を磨いてから、水分を含ませ約2倍ほどに膨張させた生豆を液体二酸化炭素に浸します(温度22~25度、70~75気圧)。この豆から、低圧に保たれた真空ポンプを使って水分を吸いだし、風力で乾燥させます。風味成分を残したままカフェインだけを除去する有効な方法です。
※二酸化炭素は通常は気体ですが、圧力をかけることで気体と液体の両方の性質を持った状態(超臨界)にすると、さらにカフェインの除去率が高まります。
どちらの方法でも特殊な薬品の使用などはなく、体に安全なものであり、安心してお飲み頂けます。
価格について
カフェインレスの豆を販売することについては時間をかけて検討しました。
生豆の価格が通常のものより割高なこと。
輸入に頼るコーヒー豆は価格の変動が激しく、通常の豆ならば別の豆に切り替えるなどの対処も出来ますが、もともと種類の少ないカフェインレスの豆では切替が難しくなります。
そのため販売価格が通常のものよりも高くなります。
いろんなお客さまに幅広く珈琲を楽しんでいただきたいという思いがあり、メニューに加えようと思っております。
カフェインレスについてのご質問などがございましたら、些細なことでもどうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
販売の詳細につきましては今月末頃に掲載いたします。
どうぞよろしくお願い致します。
カフェインフリーコーヒー、日本だと1種類くらいしか知りません。
いまうちで夜飲んでいるのは、中国で買った低カフェインのイタリアメーカーのSAQUELLAcaffèのESPRESSO DEKAFとかいうのを飲んでいます
モエちゃんこんばんは~!
中国でカフェインレスコーヒーはけっこう流通してるのですか~?
ドイツではコーヒーの消費量の10%くらいがカフェインレスで、日本では流通実績は0.28%だそう(2011年のデータ)
まだまだマーケットは狭いみたいです。日本人はカフェイン自体好きなんだと思います。緑茶にも多く含まれていますしね^^
メニューに載せられるようになったら、お知らせしますのでぜひ一度お試しくださ~い。