タイからのお客さま 前編

こんばんは、浮空です。

先日、浮空にタイ・チェンライの生豆を分けて下さっているBayさんにお会いしました。

Bayさんはチェンライ産のコーヒー豆を日本やシンガポールに輸出する仕事をしていらっしゃいます。

今回はハードスケジュールの中、お仕事の合間を縫って福岡まで足を運んでくださいました。

秋晴れの福岡空港へお迎えに。送迎デッキがビアホールになっていました。

日本食はなんでも大丈夫ということでランチはお寿司。中州川端の博多座の近くにある「しゅ籐」さんへ。

とにかく最初から珈琲の話。お寿司を食べながらも、ずっと珈琲の話。

わからない単語はスマホのアプリで翻訳しつつ、易しい英語で話してもらってなんとか単語で受け答えする浮空でした。

話題の中心が珈琲なので、なんとかなるものですね~。タイのコーヒー事情や、輸出のこと、日本のコーヒー文化などなど、わからないなりに会話が弾みます。

珈琲を飲んだほうが良く眠れるよね、っていう珈琲好きならではの共通点があって意気投合。笑。

そして珈琲を飲みすぎると胸が小さくなるという衝撃の話題が。初耳でしたが、身をもって納得・・・・・・・・・

ランチの後は喫茶店をはしご。タイはハンドドリップのお店が少ないということで、ハンドドリップを楽しめる老舗へ行きました。

一軒目は六本松の「ひいらぎ」さん。

店内に並んだコーヒーカップの中からお客さんが好きなものを選ぶことができます。私はフィンランドのARABIAを、Bayさんは唐津焼を(しぶい!)選びました。

珍しいARABIA。80年代の限定もの?だそうです。きれいな青。

ドリップの様子を動画撮影するBayさん。マスターも快く撮影をOKしてくださいました。カウンターの向こうで常連さんたちがニコニコ見守っています。

動作のひとつひとつが洗練されていて流れが美しいドリップです。豆は神戸の炭火焼珈琲屋さんのもの。

Bayさんも気に入って下さったようです。

ひいらぎの珈琲は一杯850円。確かに安いとは言えない値段だと思います。けれど、カウンターの中の年代物のレジスターの横には(お客様には見えない場所に)実はこんな張り紙があるのです。

「いらっしゃいませから ありがとうございましたまでが 850円」

マスターの、おもてなしの気持ち。「あなたのための一杯」に集中する呼吸。味だけではない、ハンドドリップの奥深さを感じさせてくれる喫茶店です。

後半へ続きます。

ガラパゴス雑記

ガラパゴスについて。

私の中でほとんどバイブルと化している、堀江敏幸氏の「河岸忘日抄」(新潮社)の中に、このガラパゴスが出てきます。

異郷の河に浮かぶ船を住処とし、時折やってくる郵便配達夫に珈琲をご馳走していても、好奇心のまま船に遊びに来るロマの少女のためにクレープを焼いていても、とりとめもなく音楽や文学について思考をし続けている「彼」。

正体の見えない息苦しさから逃避した隠れ家生活のなかで、些細な出来事にもひとつひとつ丁寧に意味付けをしながらも、ためらい、逡巡し、どこか上の空で暮らす「彼」と、船の大家である偏屈で謎めいた老人とのやり取りの中に、このガラパゴスが登場します。

なぜこのくだりで使われる珈琲がブラジルやコロンビアやキリマンジャロではなく、ガラパゴスだったのか。

何度も繰り返し読んでいくとその意味に気づかされます。

ご興味のある方はどうぞ読んでみてくださいませ。本当に本当に、素晴らしい小説です。

アイス珈琲のお話

こんにちは、浮空です。

毎日暑い日々が続いていますが、みなさまいかがお過ごしですか?

写真で少しみなさまに涼をお届けできると良いなあ、と思いながらひととき写真撮影。

福岡は午前中からしっかりとした日差しが降り注いでいます。

スカッとさわやかコーラのような写真ですが、珈琲です。笑。

珈琲にドリップの仕方がたくさんあるように、アイス珈琲にも様々な淹れかたがあります。

ホットと同じようにドリップして、一晩冷やすもの。

デキャンタに氷を入れておいてその上から直接氷に向けて抽出するもの。

ティバッグ袋に粉をいれて麦茶のように水でゆっくり抽出するもの。

粉を多めにして濃縮した珈琲をカクテルシェーカーに氷と共に入れてシェイクして冷やすもの。

カフェでも、おうちで作るひとも、それぞれにこだわりの方法を持っていると思います。

飲むひとが美味しいと思う淹れかたが正解なので、どれがいちばん、というのはありません。

私は、粉の量をホットのときの1.5倍くらい使って、たっぷりの量(だいたい1度に600~700cc)をドリップしておいて、鍋に水を張ってデキャンタごと冷やし、粗熱をとってから冷蔵庫へいれておきます。

濃いものが飲みたいときは、グラスに氷をいれて、オンザロックの要領でちびちびなめるように楽しんだり、ごくごく飲みたいときは、ミネラルウォーターで水割りにしたりすることもあります。まれに炭酸水で割ったりも。

多めに作っておけばだいたい1,2日は楽しめるので、楽チンです。

バニラアイスクリームをのせてフロート。夏ならではの楽しみ。

ジャワロブをベースにしたパンチのある珈琲と濃厚ミルクが相性抜群です。

撮影のために、と言い訳したハーゲンダッツ。溶ける前に食べたい!

ミルクが溶けてくとこがたまりません。

もはや、珈琲屋なのかアイスクリーム屋なのか。。。

頂きもののずんだおはぎと、冷蔵庫で良く冷やした濃縮珈琲をお抹茶風に。これもまた美味しい!

ずんだはカロリー控えめだもんね、と言い訳しつつ撮影後はぺロリ。

もともと珈琲には体温を下げる効果があります。

真夜中に暑くて目が覚めたときに、目ぼけまなこで冷蔵庫の明かりをたよりにデキャンタから直接(行儀悪く)ごくごく飲むと、すーっと体が涼しくなってしあわせです。たいてい次の朝Tシャツのどっかに珈琲のしみがついてますが、あまり気にしない。

暑い部屋で冷たい珈琲を飲みながら読書する休日、なんてのもなかなかおつです。

ぜひお試し下さい。

8月も浮空は美味しい珈琲をご用意して、お待ちしています~!