ピコクリストバルは、コロンビア最北部のカリブ海に面した
ピコクリストバルは、コロンビア最北部のカリブ海に面した
マラウイはアフリカ南東部の内陸にある小さな国です。
面積は日本の1/3くらい。国の一割程度しか電気も通っていない途上国です。
国全体が高原のような場所で、世界遺産にも登録されているマラウイ湖が国土の20%を占めています。
内陸なので、農作物の輸出にはハードルが高いはずですが、近年は良質なコーヒーが世界へ広がっています。
政府がコーヒーの輸出に介入しない方針のためバイヤーが自由に買い付けに行ける、直接売り手と買い手が交渉できる環境があるのが成功の秘訣だそうです。
フルウォッシュドの記載があるけれど、ナチュラルか?と思うくらいチャフがしっかりついています。
スクリーン18UPのわりには小粒な感じ。ただ、ハンドピックは丁寧にされていて、虫食い、発酵、カビ等の不良豆はほぼなし。
とても状態が良いです。
弱火で長めに焙煎。中深煎りまで。ハゼは抑えたので焼き色のわりには浅かもしれません。
柔らかだけど主張する酸味を、豆の持つ甘みが包み込むような味わい。コクもしっかりしていてとてもいい感じです。
しばらくハマりそうな豆。
太平洋とカリブ海に挟まれた中米の国グァテマラ。
外貨獲得の主要作物だった天然インディゴが化学染料の発明によって減少した1856年以降、コーヒーはこの国の貴重な換金作物となりました。
グァテマラには、8つのコーヒー生産地域がありますが、ほとんどが山岳地域なので、面積としてはそれほど大きくありません。
香りが抜群で酸味と苦みのバランスが良いので、日本でもとても人気あるコーヒーです。
ウェウェテナンゴ地方は、グァテマラの首都グァテマラシティーから車で7時間ほど離れたメキシコに近い太平洋側の山岳地帯にあります。
マヤ族の言葉で「太古の場所」「先祖の場所」という意味を持ちます。
ドン・アントニオ農園は標高1700~2200mと、ウェウェテナンゴの中でも最も標高の高い地区にあり、コーヒーの栽培に適した乾いた石灰岩土壌です。天候は雨が少なく日中は霧が立ち込め寒暖の差が激しい地区でもあります。
加えて、隣のメキシコ テワンテペク地峡から乾燥した熱風が山に上がって吹き込む位置にあるため、霜が発生しにくい地理に恵まれています。
ワイニ―とは、精製方法のひとつです。収穫した実を果肉がついた状態で天日干しすることで、そのフルーティで甘酸っぱい香りが種子に移ります。
いわゆるナチュラル製法とほぼ同じなのですが、湿度が高い状態をあえて持続させることで、赤ワインのような芳醇な発酵風味が生まれます。
発酵臭が苦手な方にはパンチがありすぎる豆ですが、飲み慣れるとクセになります。
生豆の状態でもワイニ―特有の強い発酵臭がします。茶色くなったシルバースキンが取れていない豆が多く、どこまでを不良豆とするか、ハンドピックでけっこう悩みます。
焙煎は中煎り。火力弱めからスタートし、イチハゼ後にさらにぎりぎりまで火力を落として2分切るくらいで煎り止め。最後は色で決めていく感じです。
今回の焙煎は雨で工房の湿度が高かったので冬のわりには焼きやすかったです。
なにかの呪文のような名前の豆ですが。
ニカラグアは、中米の太平洋とカリブ海に挟まれた小さな国です。ヒノテガ県、バジェダンタリ地方で生産されているジャバニカ種という希少な品種の豆です。
ロングベリーと呼ばれる、やや長細い形が特徴です。
ニカラグアで珈琲の生産が始まったのは、1790年代。カトリックの宣教師が苗木を持ちこんだのが始まりと言われています。
1900年代は政情が不安定で内戦も起こり、2000年に入ってからは価格の暴落や、たびたびハリケーンの被害に合うなど、厳しい状況のなか少しづつ品質が向上し
最近ではファンも多い生産国のひとつです。
長細い形が特徴のジャバニカ種。欠点豆は少なく、ほとんどが虫食い。発酵、カビ、から豆はほぼなし。
Posted in ニカラグア, 中央アメリカ・カリブ, 豆のご紹介
ホンジュラスとグァテマラに挟まれるように位置するエルサルバドル共和国。 中米の、5つの国の中で唯一カリブ海に面しておらず、環太平洋火山地帯らしい、地震の多い地形。火山灰土壌で良質なコーヒー豆が生育しています。 サンテグジュペリの妻アントワーヌはエルサルバドルのコーヒー農園の娘だそう。「星の王子さま」の舞台はエルサルバドルがモデルになっている部分もあるとか。 粒は小さ目ながら、揃っていて虫食いなども少なく状態良好。 初見のため、何度か焼き比べてポイントを探ります。 火力をぎりぎりのところまで絞って、時間をかけて煎り上げていくのが一番豆の味が良く出る感じ。はじめに苦み、あとから軽やかな酸味。 いま流行?のワイニー精製ではないため、発酵臭はほぼなく、わりとあっさりした味わい。 エチオピア シダモ州イルガチェフェ地区の小規模農家の集買したものです。 ゲディオというのははっきりとはわかりませんが、精製する場所の名前、もしくは商品名です。イルガチェフェのモカは農園指定で買い付けが出来ないシステムになっているそうなので、シングルオリジンではありません。 標高1800~2200mとかなりの高地で水が潤沢ではないため、果肉がついたまま天日干しして脱穀するナチュラル製法で精製されています。このため、脱穀した後も果肉の甘酸っぱい香りがほのかに残っていて、(発酵臭とも言えるので好みは分かれるかもしれません))フルーティな酸味と華やかな香りが特徴となって出てきます。 欠点豆少なく、状態は良好な生豆でした。 イチハゼ直前から柑橘系の香りが強くたちのぼります。ナチュラルらしい大量のチャフが舞います。 イチハゼが終わった時点で火を止め、余熱でゆっくり転がしてから冷却。膨らみは上々。味わいはかなり濃厚。あとに苦みが残らず余韻はわりとすっきり。 9月も終わりに近づき、焙煎工房もだいぶ涼しくなって、室内の温度が30度前後までしか上がらなくなったので、石焼き効果のための鉱石の量を調整しました。 これから、本格的に寒くなるまでの間は、焦げが出ないようフードの開け閉めと、火力の微調整がデリケートな時期です。 パプアニューギニアはオーストラリアの北、赤道のすぐ下に位置する島国です。 コーヒー豆の生育には、昼と夜の寒暖の差(気温差)が欠かせないものですが、パプアニューギニアは、「一日で一年の気候を繰り返す」といわれるほど変化に富んだ環境で、コーヒーの栽培にはとても適していると言われています 今回焙煎したのは、ピーベリー。 ピーベリーとは、コーヒーの木の先端部分になる実のことで、丸っこい形が特徴です。 通常は一つの実の中に、二つの種子(コーヒー豆)が向かい合うような形で入っているのですが、ピーベリーは一つしか入っていません。そのため、「コーヒーのひとりっこ」と呼ばれたりもします。 一本の木から収穫されるピーベリーの量は大体全体の一割くらいです。 丸い形。ころころしていてかわいらしいです。しっかりウォッシュドされていてチャフは少なく、欠点豆もほぼなし。 イチハゼ直前の香りが素晴らしいです。前にパプアを焙煎した時にも同じことを感じたので、かなりはっきりした特徴だと思います。生豆の時から粒が大きいなあと思っていましたが、膨らみが素晴らしく、ピーペリーとは思えない迫力のある仕上がりです。 イチハゼは控えめ。いったん火力を落とします。苦みが出すぎないようニハゼ前に火から外して、余熱でややゆっくり仕上げます。甘みのある酸味が出たジューシーな味わいだと思います。 エルサルバドル エルマハワル モンターニャ
エチオピア モカ イルガチェフェG1 ゲディオ ナチュラル
パプアニューギニア ピーベリー