焙煎記録:ブレンド「野遊」

浮空の珈琲定期便のお客さまへのブレンドを作りました。

野遊 ブレンド後021

今回は4種類の豆をミックス。

ホンジュラスGマルカラ・タイチェンライ(農園指定なし)をシングルで焼き、グァテマラ アンティグア アルト・デ・メディナ農園(RA)とグァテマラ エルピラールをプリミックス(生豆の段階でミックス)で焼いてブレンドしました。

浮空は直火手回しのロースターですので、得意分野は深煎なのですが、トルマリン鉱石という石を火とロースターの間に敷き詰めて、遠赤外線効果と直火の熱を両方利用して焼きますので、深煎でもカラカラにならずふわっと仕上がります。

今回は、春の息吹が感じられるような新鮮さを出したいと思い、いつもより石を多く使用し、直火がほとんど当たらない状態で、弱めの火力でじっくり(けれど焦げないように)焼き上げました。

焙煎時間は深煎と変わらないのですが、中煎くらいの仕上がりにしました。

ホンジュラスをベースに据えて、やや青みのある香りのタイチェンライ(農園指定なし)を加え、グァテマラのさわやかな酸味を強調したブレンドです。

イメージは、春の野草の新芽。タラの芽や木の芽、ふきのとう、などの、ほろ苦さとほろ甘さを表現してみました。名づけて「野遊」。俳句で春の季語になっている言葉です。今で言うピクニック、みたいなものかな・・

少しづつ春めいてくる今日この頃。外に出て野遊びしたくなるような気分で飲んで頂けたら良いな、という思いを込めて作ったブレンドです。

ブレンド 野遊  ホンジュ 006

ホンジュラス Gマルカラ : 大きめでざっくりした見た目に反してけっこう繊細な味です。

ブレンド 野遊 グァテマラプリミックス 010

タイチェンライ(農園指定なし) : 見た目は丸みがあって焼き立てを食べるとサクサクしたお菓子のような軽い食感(えーと、店主は豆の味を見るために焼きたてをそのままよく食べますがあくまでテイスティングのためであって、おなかが空いて食べるわけではりません・・)

香りは乾ききらない干草のような感じ。

ブレンド 野遊 タイ 007

 

グァテマラ2種のプリミックス。ずば抜けた香りのエルピラールと浅めの煎りだと酸味がやや強くなるアンティグアをブレンドのアクセントに使いました。

全体的にすっきりした風味のブレンドです。冷めてからの甘味が秀逸です。

※「野遊」は定期便のお客さまへの今回限定の商品です。一般に販売はしておりません。