焙煎記録:ブレンド「空錠」

4月の定期便ブレンド「空錠(からじょう)」

空錠と人には告よ田打人  一茶

初夏、田植えの前の土起こしを「田打ち」というそうです。

朝早くから日暮れまで田に出て働くお百姓さんは、来客を迎える暇もなく、家の鍵は開いているから勝手にお入りよと、いうような意味合いだと思います。

いまは家の鍵をかけずに出かけるのはなかなか難しいことですがこんな風に心はのんびりとしていたいものです。

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インド モンスーン。薄い黄色の良く乾いた生豆。

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あっさりめに煎って香ばしさを出します。

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マンデリンG1 するんとした肌の生豆。ここ数年品質が安定せず虫食いが多いので入念にハンドピックします。

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二段階焙煎で。一ハゼの段階で一度冷却して水分をしっかり飛ばしてからもう一度焼きます。このくらいの煎りだとオパールのような複雑な色の豆肌。

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それでも深く煎りすぎないよう、2ハゼ直前で冷却。ここまで来るとつややかでしっとりした肌合いになります。

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インドとマンデリンの緩衝材的な役割でタイチェンライを少々加えます。

春の土が目覚めるような香ばしくコクのあるイメージのブレンドです。

 

 

 

 

 

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