2012年11月11日、12日
通りには数え切れないほどのカフェがあり、片っ端から入ってみたくなるバンメトートは文化と呼ぶ以上に暮らしにコーヒーが根付いている街です。
チュングエンコーヒー社の運営するコーヒー村、通称ランカフェで、滞在中何度か素敵な珈琲時間を過ごさせてもらいました。
コーヒー産地の多くは経済的、政治的に厳しく、収穫したコーヒーは輸出用で、生産者たちはインスタントを飲んでいるという所が多い中、生産されたコーヒーがそのまま生活に浸透しているベトナムは稀有な国なのかもしれません。
資料館を見学した後、さあカフェにはいろう!と思ったところでお財布にお金が入ってないことを思い出します。クレジットは使えないそうなのであわててATMを探しに行きます。その辺のひとに訊ねながら20分ほど歩いてやっと発見。
ATMでは、クレジットカードでキャッシングするほうが手数料が安く済むので、旅の間だいたいそれでまかなっていたのですが、ここで問題が発生。
いままでどこのATMでも暗証番号は4桁だったのに、なぜかそのATMでは6桁を要求されます。・・・・・お金おろせないとまずいぞ・・・・と暗証番号に国番号の81をつけてみたりしましたが当たり前ですが無理です。電話じゃねーっつーの。
結局別のATMを探し歩き、どうにかおろせましたが、銀行が閉まっている時間にATMが使えないのは冷や汗ものでした。
暑い中バックパックを背負って20分歩くのはけっこう重労働。ランカフェに戻るのはモトバイさんにお願いしました。
日本の路面店のファミレス3つ分くらいの広さ。おそらく町でいちばん大きなカフェです。
メニューなどは同じなのですが、建物が3つに分かれていて、それぞれ「アラビカ」「ロブスタ」「チェリー」というコーヒーの品種の名前で呼ばれています。
チェリーというと一般的にはさくらんぼですがコーヒー業界ではコーヒーノキの赤い実の事を指します。が、さらにベトナムではアラビカ種、ロブスタ種と並んでチェリー種という品種を指します。ちょっとややこしいですね。
「チェリー」つづりはさくらんぼと同じ。建物は中華風。
ブーゲンビリアが屋根を覆うように咲いている「アラビカ」
竹林に囲まれた「ロブスタ」
どの場所も、風が通り抜けるような造りになっていて涼しげ。照明は最小限で、省エネというよりは暑いから、なのかな。昼間は灯りをつけないのが普通なのかもしれません。
オープンテラスもありますが、暑過ぎて昼間はひとがいませんね笑。早朝だと気持ち良さそう。
広すぎてどこに座ろうかとても迷う。店員さんも、お客が入ってくるとどこに座っているのか探すのが大変そう。
まずはオーソドックスなベトナム式で。
ドリッパーにもチュングエンのロゴマーク。かっこいい。
エスプレッソに近いけど、ベトナム式よりはやや薄めのレギュラーコーヒー。C&Sにもロゴ。
使い込まれたメニュー。紙製で紐綴じなところが良いです。
珈琲の歴史とか。
珈琲の効能とか。
価格帯はベトナム式珈琲は20000~32000ドン(約100円~150円)。ブレンドの種類によって少しずつ違います。
こちらはドリップ珈琲と、カプチーノやカフェモカなど。ドリップはベトナム式でないもの。おそらくエスプレッソマシンで抽出しています。
価格帯は、ドリップ珈琲が、28000~48000ドン(約130円~220円)、アレンジ珈琲も同じくらいの値段です。
軽食やパフェなどもあります。ベトナムでパフェやケーキがあるカフェは珍しいです。
軽食といっても、スープ付きのカフェ飯が44000ドン(約200円)だったりするので、このカフェでは食事より珈琲のほうが高くなることもあるんですね。
チョコレートケーキ、チーズケーキ。このふたつはどこに行っても定番。世界共通なのかな。
1カット24000ドン(約110円)
ほかには紅茶、フレッシュフルーツジュース、スムージーなどもあります。価格は珈琲と同じくらいです。一日目はスイカジュースとベトナムコーヒーを、2日目はドリップ2種類を頂きました。
涼しい風が吹くカフェでまったりしていたらあっという間に日が暮れてきてしまいました。宿を決めていなかったので、カフェのスタッフさんにどこか安い宿はないかと訊いてみると、コーヒー村の隣にゲストハウスがあるから、と、仕事中にも関わらず宿まで案内してくれて、チェックインが終わるまで待っていてくれました。(この場を借りてあらためてご親切に感謝。
ゲストハウス「TAN THANH BINH」
シャワーとトイレは室内にあります。虫がけっこういたけどなんとか。ベッドカバーが昭和レトロ感満載でした。笑。
次回は町を散策。飛行機から見た広場の銅像も気になるところです。