前回に続き、チャムパサック遺跡のワット・プー。
今回まわったラオスの中では、一番好きな場所になりました。
あとから知ったのですが、ユネスコの世界遺産に登録されているんですね。
けっこうな勾配の石段をふうふう言いながら登ること20分。
下ってくる白人の観光客の女性が、あとちょっと!あとちょっと!と励ましてくれました。
緩い坂、急な段差が交互にやってくる参道。
樹齢はわからないけれど風格のあるプルメリアの樹が道の両脇にあります。
振り返ると入り口がもう見えないくらい遠い。
プルメリアはラオスの国花。
五枚の花弁が仏教の五戒と重ねられ、寺院などによく植えられていて、英語ではtemple treeと呼ばれるそう。
五戒、殺すな、盗むな、姦淫するな、嘘をつくな、酒を飲むな。は在家の信者への戒めと言われていますが
最初の2つはわかるけど、あとの3つはほどほどなら良いのでは?などど思ってしまうのですが。笑。
花はアイボリーで芯のほうが黄色。
ほぼ一年中咲いているそうです。
思ったよりも遠くなかった本堂はとても小さいものでした。
ヒンドゥー教の名残のあるレリーフ。10世紀頃に建立され、ある時期はクメール王朝の城として、またある時期は仏教寺院として使われてたそう。
山や森の中にある石づくりの建物は年月とともに樹木の根や地面の隆起と一体化していくので、人工物なのになんだか自然物のように感じられます。
空が広い。
一時間くらい景色を眺めながらぼうっとしていました。自分がどこにいるのか、何者なのか、わからなくなっていくような気分でした。