フードディレクター、野村友里さんの「eatrip」という活動の一環として現在博多で行っている展示、eatrip fukuoka 展に行ってきました。
eatripのコンセプトは
食は万国共通。
身体の中に入り体と心を作る。
言葉が通じなくても、時にどんな言葉より説得力をもち、
そして五感を刺激し人の生き方に、記憶に、たくさん影響する。
食からつながり、伝わっていき、人生を文化を作る。
“eatrip”とはそんな旅をし続けること。
※http://www.babajiji.com/eatrip のサイトより抜粋
野村さんたちがこれまで旅を通して出会ったものや、福岡で出会った食材などの展示です。旅のドキュメンタリー映画「eatrip」も上映されていました。
展示作品は食材だけでなく、展示用のテーブルや椅子、棚などもすべてハンドメイドの職人さんたちの手によるもので、工房も紹介されていました。
展示してある食材はすべて購入が可能なこと。写真の撮影が自由なこと。その自由度の高い展示にすっかり魅せられてしまいました。
そこにはスローガンのようなものはなにもなく、エコや自然保護、食品の安全をことさらに訴えるわけでもなく、ただ、あるがままのカタチで昔から受け継がれ、時の洗練を受けた静かな食べ物たちが並んでいました。
体に良いことだけを追い続けたらなにかが歪んでしまうと普段から思っている私にはとても共感性の高い展示でした。
購入可能とあって、あれも欲しい、これも欲しいと物欲が沸いてくるところだけが難点!笑!
今回はスマホで撮ってるのと映画の上映のために場内の照明が落としてあるので、展示の良さを伝えるにはちょっと難ありの写真ですがご紹介。
いろんな場所から集まった食材と、福岡の地のもので作られた食材たちが、使い込まれた風合いのテーブルや廃材をリメイクした棚やオブジェにしっくりと馴染んでいます。
作品には、ひとつひとつ万年筆で書かれた手書きの説明が添えられています。
果物の酵母や、塩漬け、シロップなど。
ドライフラワーがすごく素敵だった。瓶漬けされた食材同様、時間の経過、というものを切り取った美しさ。
ひとつひとつの商品のこだわりが、伝わってきます。どれも包みが素敵。ロゴやマークも見飽きません。
ワイン。飲みたいけどお酒弱いんだなあ・・・・
そして今回一番の収穫だった飲物の展示。
アジアに旅に行って、タイ、チェンライのオリエンタルファズ農園で森の中で栽培するコーヒーに出会ってから、開墾された土地ではなく森林の中で育てるコーヒーについて興味を持ちいろいろと調べていて、タイとはまた違った個性を持つベレデ・ゲラの生豆を仕入れてみようかな・・・と考えていたところに、偶然その豆が展示してあるとは。
早速購入して試飲してみました。豆は小粒で丸みがあり、味わいはすっきりしつつ苦味はやや強め。自分でも焼いてみたいなあと思いました。とは言っても仕入れの単位がちょっと大きい会社での取り扱い生豆なので、大きな注文がないと仕入れにくいので、みなさんのリクエストをお待ちしています。笑。
森林コーヒーに興味を持ってくださった方は、まずはタイチェンライ オリエンタルファズの豆を飲んでみてください。みずみずしい森の中で自然の生態系に溶け込んだ活き活きとしたコーヒーの木から収穫される豆はほんとに美味しいです。
なんだか最後は浮空の宣伝になってしまいました。すみません笑。
福岡天神のイムズ8Fにて、2月11日までの展示です。見るだけでも楽しいと思うのでお近くの方はぜひ!