11月5日 プノンペンからホーチミンへ
いまにも降り出しそうなプノンペンの朝。宿を8時半頃に発ち、陸路で国境を越えてベトナムへ向かいます。
前日に宿で確保してもらい、受け取ったはずのバスチケットがチェックアウトの時に見当たらず、なんとか頼み込んで再発行してもらいました。
バスターミナルでは朝から行商のひとびとが行き交っています。果物、パン、ジュースなど長距離バスに乗る乗客に次々と声をかけていきます。
バナナ。青いのはけっこう固くておイモっぽいことを学習したので、今回はマンゴーにしてみました。
ところが。これがまたしゃりしゃりって感じで固いのです。甘くないし、ほとんど野菜スティックを齧る感覚。袋についていた小袋に入っている赤唐辛子と塩をつけて食べるようです。うーん。美味しくないっていうわけではないのだけど、食べたかったものと違う・・・
途中、バスごと乗れる渡し舟に乗って河を渡りました。トラックもバイクもひともごっちゃに適当に乗っています。
車窓から。そんなに大きな船でもないのですが、すきまなくギュウギュウ詰めに乗っているのでかなりの車とひとを一度に運べるみたいです。
だんだん晴れてきました。空が広いです。途中で食事休憩のために食堂へ。
休憩所に到着。食堂でお昼ご飯。カウンターにいろんな料理が並んでいて、そこから好きなものを選んで、ご飯の上に乗っけてもらいます。今回は甘辛く煮た魚。上に乗っている千切りしょうがみたいなのは、マンゴーを細切りにしたもの。細切りにしてあるとおいしい。魚ともよく合います。
午後、国境へ。タイからカンボジアに続いての陸路越え。二度目になるとなにをすれば良いのかがだいたいわかるので少し余裕が出てきます。まずは出国手続き。これは割りと簡単。
みなさん、アトラクションの入場口みたいな気軽な感じで進んで行きます。内心はドキドキしているのを悟られないように笑顔で通過。
そのあとそのまま歩いてベトナムの入国審査へ。警備員さんもほとんどおらず、外貨両替のカウンターだけがちょっと賑わっていて、あとは静か。
ふたたびバスに乗り込んでベトナム南部の都市、ホーチミンまであと少し。サイゴンという響きのほうが好きだなあと思いながらバスに揺られます。ムンバイもボンベイのほうが好きだなあとか、ヘクトパスカルよりミリバールが好きだなあとか思いながら・・・懐古趣味?
信号待ちでおばさんがバイクのひとに声をかけています。宝くじ売り、だそう。一瞬の隙も見逃さず商売!たくましいな。見習いたいです。おばさんの被っている、傘のカタチをしたノンラーという藁帽子を見ると、ベトナムに来たな~と思いました。
遠くにビル影が見えてきはじめ、街が近づいてきますが、外れにはスラム街のようなバラックがたくさん。
バイクの数もどんどん増えてきて、市内に入ると、バイク専用のレーンがあります。50ccのスクーターに3人、4人は当たり前に乗ってかなりのスピードで走っています。おお、これがうわさに聞くベトナムの交通事情か!とのんきにわくわく。
このあとベトナムの都市部では道路横断できず、おろおろおたおた、死にそうな目に何度もあうことになるのですが。まだこの時の私はそのことを知りません。
今回も読んでくださってありがとうございました!次回は憧れのチョロン5区!