焙煎記録:ブレンド「草笛」

5月の定期便ブレンド「草笛」。

5種類の豆をアフターミックスしています。

ブレンド草笛ブラジルサンライズ

ブレンド草笛ブラジルサンライズ2

ブレンドのベースは、ブラジル サンライズ ダテーラ農園。RA認証の豆です。バランスがよく、余韻の残る苦みが特徴です。

ブレンド草笛コロンビア

コロンビア スプレモ テケンダマ。粒が大きく、ベースのブラジルとよく馴染みます。味が安定しているので、浮空では良くブレンドに使います。

生豆の写真を撮り忘れました!

ブレンド草笛ケニア

ブレンド草笛ケニア2

ケニア タウシAA ケニア西部のリストバレイ地方にあるタウシ農園の豆です。化学肥料を一切使わない自然農法です。芳醇な甘みがあります。本来はキレのある酸味を持っていますが、深めに焼いてより甘みを引き出しました。

ブレンド草笛エルサルバドル

ブレンド草笛エチオピア2

ブレンド草笛COE

エルサルバドル。COE(カップオブエクセレンス)の入賞豆です。COEとは、国連と国際コーヒー機構のバックアップで行われている国際審査です。各生産国の小規模農園が国内予選、国内審査、国際審査という3度の審査を経てクオリティを競います。農園の中でも高品質なものだけを出品しているため数量が限られ、販売はオークション形式になっています。

今回、400g少量だけ手に入りましたので使ってみました。ちょっと贅沢なブレンドなのです。

ブレンド草笛エチオピア

ブレンド草笛エチオピア2

エチオピアサハマG1。モカです。フルーティな香りが特徴ですっきりした抜けがあります。ケニアやブラジルのまったり感が出すぎないよう、モカの香りでバランスを取っています。

ブレンド草笛

こちらがブレンドした仕上がりの状態。エチオピア以外は深めの焙煎です。ドリップやはやや豆を少なめに使って頂くのがおすすめです。すっきり感と甘さが引き立ちます。濃い目にドリップするとまったりとしたコクと苦みがお楽しみ頂けます。

 

焙煎記録:ブレンド「海市」

4月の定期便ブレンド「海市(かいし)」。蜃気楼のことです。

ゲイシャIMGP9578 (800x532)

ゲイシャIMGP9589 (800x532)

今回のブレンドのベースにするパナマ ゲイシャ。ゲイシャとは品種の名前です。栽培が難しく希少な豆のため、価格も高くなかなか手に入りません。さわやかな香りと個性的な風味を持っています。

パナマには大きな火山があり、霧が発生しやすい環境にあるため、気温の上昇が抑えられ水分をたっぷり含んだ良質なコーヒー豆が育ちます。ゲイシャ種ですっかり有名になったパナマですが、カツーラ種、カツアイ種、ブルボン種、ティピカ種などさまざまな品種の豆が栽培されています。

さわやかさを消さないよう、やや浅めの中煎り。豆が大きく形がはっきりしていて、個性的です。

 

モカハラーIMGP9594 (800x532)

モカハラーIMGP9598 (800x522)

次に、エチオピア モカ・ハラー。こちらは小粒でお米のように両端をきゅっと絞ったような形。フルーティな香りがはやなかです。

焙煎は中煎り。2ハゼを聞くか聞かないかのところで煎り止め。酸味はありますが舌に残るようなきついものではなく軽やかです。

 

ブルカIMGP9611 (800x532)

IMGP9615 (800x532)

タンザニア アデラ ブルカ農園

最近豆の質があまり良くないと言われているタンザニアですが、私の印象ではそんなこともなく、状態良好です。パナマゲイシャとモカハラー、タンザニアの3種でさわやかさを強調した土台を作りました。

 

インドネシアIMGP9622 (800x532)

インドネシアIMGP9623 (800x502)

土台を作った後は、バランスを整えるためにおとなしめの豆を加えます。今回はインドネシアアラビカAA。好き嫌いの出にくいベーシックな豆です。中深煎りで少々苦みも出します。

 

東ティモIMGP9630 (800x531)

東ティモIMGP9641 (800x532)

最後にオーガニックの甘みを加えるために東ティモール エルメラ県 レテフォホ。甘みが強く粒揃いのきれいな豆です。

 

5種類すべてアフターミックス(別々に焙煎してからミックスする)です。全体として、香り、酸味、甘みのバランスがよく、余韻に柔らかな苦みのあるブレンドに仕上がりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

焙煎記録:ブレンド「春光」

ブログ3月定期便ブレンド「春光」 005

 

3月の定期便ブレンド「春光」

まだ風は冷たいですが、日差しは柔らかく春を感じさせるこの季節にあったブレンドです。

名前は、浮空店主の地元直方市の俳人、野見山朱鳥の

うれしさは 春の光を 手に掬い

という句から。

木の芽や、苦味のある春野菜の美味しさを意識して、苦味がやや強めの味わいになっています。

豆は、コロンビア、ブラジル、東ティモール、グァテマラ、マンデリン、の5種に隠し味のジャワロブを少々。

コロンビアとブラジルだけをプリミックス(混合焙煎)で、あとはそれぞれ焙煎し、アフターミックスしています。

いずれの豆も深めの煎りですので、しっかりした苦味があります。

冷めると、後味に東ティモールの甘味がはっきりと出ます。

少し早いですが、アイスにも向いています。

マリアージュはシンプルなチョコレートがおすすめです。

 

 

焙煎記録:ブレンド「一輪」

 

ブレンド一輪

世間はソチ五輪で盛り上がっているので、浮空は一輪で、というわけではありませんが

2月の定期便ブレンドは「一輪」。

梅一輪のイメージで作りました。

豆はやや浅めの煎りでのタイチェンライ オリエンタルファズ農園とモカ・ハラー。

それぞれを焙煎してアフターミックスしました。

酸味の出やすい焼き加減になっていますが、いつもより少し低めの温度で抽出をおすすめいたします。

まずフルーティな酸味が来て、あとからふわっと香りが鼻腔に抜けてゆきます。後味にほんのり甘味が残るのが特徴です。

苦味は弱めです。

ドイツパンのようなもっちり、どっしり系のパンと相性が良いかと思います。

 

 

 

 

焙煎記録:ブレンド「ふくら雀」

寒い季節にはねをまるくふくらませた雀たちの姿を「ふくら雀」と言います。

おなじくまるくふくらんだ珈琲豆と重なる姿が愛らしいなあと思います。

年間を通して珈琲定期便でお届けしているオリジナルブレンド。季節感のある味わいをお届けしようと、毎回季語をモチーフにしています。

今回は6種類の豆のブレンドです。

ブレンド ふくら雀 004

ブラジル

ブレンド ふくら雀 003

コロンビア の2種をベースに

ブレンド ふくら雀 009

プリミックス(焙煎前ブレンド)パプアニューギニア 、マンデリン、ジャワロブ、モカハラー 。

ベーシックな味わいの中に、モカのさわやかな香りとジャワロブの苦味が出ています。

オリジナルブレンドは定期便のみでのご提供となります。

お申し込み、休止、ともにいつでもご自由にご選択いただけます。送料込みのお得なコースです。どうぞご利用下さいませ。

焙煎記録:ブレンド「空風(からっかぜ)」

12月の定期便ブレンド「空風」

浮空のある北九州市は海が近く、響灘から乾いた強い風が吹きつけてきます。

灘、とは沖合いの、潮流が速く波の荒い場所、航行の難所を指す言葉ですが

陸にも、海さながらにに風吹きすさぶ冬です。

今回のブレンドは6種類の豆を使いました。

キューバ 001

キューバTLを中煎り。

コロンビア 009

コロンビアを中煎り。

この2種類をベースにしていきます。

インドネシアアラビカ 019

展示会で手に入れたインドネシアのアラビカ。マンデリンと似た色形ですが粒は小さめ。初見の豆です。

インドネシアアラビカ 022

深煎りに耐えうるかわからないので、ニハゼがピークを迎える前に冷却。

面長の豆面、つや、ともにとても美しい焼き上がり。味はトラジャをあっさりとした感じ。

ここまでの3種類は個別に焙煎。

プリミックスジャワロブほか 035

ここからは味わいのアクセントにする豆をプリミックスで焼きます。

ジャワロブほか2種類を配合。中深煎り。

ブレンド空風 041

最後に木べらでブレンドして完成。

アクセントに使った豆の香りが思いのほか強く出て、熟成した風味とさわやかな酸味を感じる味わいになりました。

焙煎直後でも尖りが少なく軽いまろやかさと鼻に抜ける香りを楽しめましたので、10日ほどおくとさらに美味しくなるのでは、と思います。

焙煎記録:ブレンド「開炉」

 

11月定期便ブレンド「開炉(かいろ)」

開炉とは、禅寺で冬になり炉に火を入れる事を指します。

息の白い早朝、暖かさを感じるようなそんな珈琲をイメージして作りました。

ブレンド開炉 2013.11.11 004

豆は、中煎りのコロンビア ケテンダマをメインに、焙煎してから一週間ほど寝かせたモカ・ハラーに、深煎りのマンデリン トバコを甘味とコクのアクセントに加えました。

 

ブレンド開炉 2013.11.11 021

全体的にきりっとすっきりした味わいです。熱々で一日のはじまりに楽しんで頂けたらいいなと思います。

チーズケーキや、ラズベリーチョコなど、甘酸っぱさのあるスイーツとも相性良しです。