ルワンダ イントレS15

ルワンダ 003

中部アフリカ、ルワンダは秋田県と岩手県を足したくらいの小さな国です。ドイツ、ベルギーの植民地時代を経て1962年に独立。

クーデターや紛争が続き、難民も多かったこの国ですが、最近は政情も安定してきて農業、鉱業が飛躍的に伸び、日本にも美味しいコーヒー豆が入ってくるようになりました。

生産農家の方々の努力に頭が下がる思いです。

S15というのは粒の大きさで選別するスクリーン(ふるい)の単位です。15はやや小さめ。とても丁寧に水洗してありチャフ(焙煎時に出る豆の薄皮)も白くきれいです。

イントレというのは現地の言葉で「選ばれし者」という意味だそうです。

ルワンダ 007

焙煎は中深煎り。

ペーパーでのドリップ時、ふわっと盛り上がりながらもとろみを感じる手ごたえでとてもきめのこまかい泡立ちが素晴らしく、ドリップの楽しみも増す豆です。やや細かめの挽きがおすすめです。

フルーティな香りで上品な酸味があります。全体にはマイルドな味わい。苦味は弱めです。ボディが軽めなのでパンに合うと思います。

朝の一杯にもおすすめ。

有機エクアドル アンデスマウンテン(JAS認証)

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南米エクアドル、マナビ県カスコル地区の豆です。JASの認証を受けた有機栽培です。

粒は大きめでやや白みが強め。

エクアドル 014

焙煎は中深煎りで。

酸味は少なく、ほのかに甘い香りと、さっぱりした香ばしさが特徴。ふんわりと苦味の余韻が残り、満足感のある後味です。

 

 

 

有機グァテマラ SHB オーロラ農園

有機グァテマラSHB(ストリクトリーハードビーンズ) オーロラ農園

オーロラ農園は、グ首都グァテマラシティの西、サンティアゴ火山の麓にあります。

有機JAS認証、UTZ(グッドインサイド)認証の有機栽培です。

ブログ ブレンド空風 046

青みの強い、つややかで活き活きとした生豆です。

【焙煎】

ブログ ブレンド空風 050

まずはニハゼピークで冷却、のパターンで。水分が多いため、色づきは浅くなりました。

次回はもう少し長めに焼くか、ダブル焙煎を考慮しようかと思います。

【味わい】

グァテマラらしいきりっとした酸味が際立ちます。香りははやなか。有機栽培の豆の特徴でもある野性味のある青っぽい苦味も出ています。

好みが分かれるところなので、メニューに出す時はもう少しマイルドに仕上げた方がいいなあという感想です。

 

 

 

グァテマラ SHB エルピラール

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グァテマラ SHB エルピラール

中央アメリカの太平洋側にあるグァテマラは火山国で、肥沃な土壌と豊富な降雨量がコーヒーの栽培に適しています。

エルピラールは農園名。場所はグァテマラ南部の古都アンティグアに近いサカテペケス渓谷にあります。標高1800m~2000m。

品種はブルボン100%です。

SHBは等級をあらわします。グァテマラは7等級に分かれ、SHBはその中でも一番高品質な豆です。

【等級の見方】
SHB(ストリクトリー・ハード・ビーンズ)
HB(ハード・ビーンズ)
SH(セミ・ハードビーン)
EPW(エクストラ・プライム・ウオッシュド)
EGW(エクストラ・グッド・ウオッシュド)
PW(プイム・ウオッシュド)
GW(グッド・ウオッシュド)

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【焙煎】

グァテマラは苦味と酸味のバランスが良い豆です。エルピラールは香りが頭ひとつ抜けている印象ですので、やや深めに煎ることでその香りを最大限に引き出します。中深煎りがおすすめです。

クリーンな酸味も持ち味のひとつですですので、ご要望に応じて浅めの焙煎も承っています。

 

 

モカ・ハラー ボールドグレイン

モカハラー2013.8.28 034

 

モカにはエチオピア産とイエメン産がありますが、こちらはエチオピアの東部ハラール地方で生産されている豆です。

小規模生産農家から集買されているため、バラつきがあり乾燥度合いの違う豆が入り混じっています。

果実がついたまま天日干しするナチュラル製法で、野性味ある甘酸っぱい果実の風味のある豆です。

やや細長い形状で(おこめ型)粒は小さめです。

モカハラー2013.8.28 036

左がハラー。右は同じモカのイルガチェフェ。色味もカタチも少しずつ違います。

モカハラー2013.8.28 046

【焙煎】

豆の特徴を活かすため、浅めの中煎りでお届けします。酸味のあるすっきりした珈琲がお好きな方におすすめです。

フランスの詩人アルチュール・ランボーが好んだと言われるモカ・ハラー。永遠が見つかるかも。

 

 

バリ アラビカ 神山(しんざん)

バリアラビカ神山2013.8.28 094

 

東南アジアのインドネシア共和国に属する、人口約320万人の島、バリ。観光地として有名な場所ですがコーヒーの産地としても魅力的な場所です。

島の北部にはバリ・ヒンドゥーの信仰対象となっているアグン山やバトゥール山があり、この火山帯の活動によりとても豊かな土壌が良質な豆を育んでいます。

神山は標高1150~1650mのバトゥール山域で栽培されている、ティピカ系カルティカ等5種という品種です。

収穫後、水洗、天日乾燥を経たあと、3ヶ月間熟成させてから出荷されます。

粒は大きめで、白みの強いみどり。

バリアラビカ神山2013.8.28 101

【焙煎】

浮空では、ドリップの方法によって焙煎度合いを変えています。お客さまのご要望にあった焙煎でお届けします。

画像は中煎りですがやや浅め。

本来、香り、苦味、コク、甘味、酸味のバランスがよく、焼き上がりの見た目も美しい豆です。ギフトにもおすすめです。

 

 

東ティモール エルメラ県 レテフォホ

ブログ 東ティモール 002

東ティモール エルメラ県 レテフォホは、ピースウィンズジャパンというNGOを通して輸入された無農薬有機栽培のコーヒー豆です。

※画像はフリーの素材をお借りしました

オーストラリア大陸のすぐ北に位置する東ティモールは、2002年にポルトガルから独立したばかりの民主共和国です。インドネシア群島の東端の島の、そのまた東半分が国土で、日本の人口10万人くらいの市町村に相当する小さな国です。

品種はアラビカ・ティピカ。土壌は赤土で、モクマオウ(見た目は松に似てます)の森をシェードツリーとした緑豊かな環境で栽培されています。

完熟した豆を手摘みで収穫。その日のうちに発酵~洗浄の精製過程に入ります。完熟した豆は収穫後約8時間で腐敗が始まるからだそうです。

まずは洗浄し、果肉を除去したあと、未成熟豆や虫食い豆を選別します。その後、36~42時間水に漬けて発酵。さらに2度の洗浄を経て、水分量が約12%になるまで天日で乾燥します。ここまでが精製。

その年の収穫期(5月~9月)が終わるまで収穫と精製を繰り返し、低温低湿度の収穫地にて保管。最後にまとめて脱穀業者へ輸送します。脱穀が終わると麻袋に詰めて船に乗せ、各国へ送られます。

粒が大きくて堂々とした豆面。丁寧に洗浄されています。パプアニューギニアやバリアラビカと見た目が似ています。

ブログ 東ティモール 015

【焙煎】

中煎りでお届けします。業者さんから素直な味わい、と聞いていましたがまさにそんな感じでした。最初の口当たりはすっきりしていて甘味が先に来ます。全体的にマイルドで飲みやすい豆です。深煎りにしてもきつくは感じないと思います。