エチオピア産のコーヒー豆の中で最高位に位置する、シダモ地方のモカ・イルガチェフェ。
イルガチェフェは、ECX(Ethiopia Commodity Exchange)と言う、コーヒーの競り市場みたいなところを通って輸出されるので、農園までは指定が出来ません。
イルガチェフェだけでなく、エチオピアの高品質の豆とされる、シダモ、ハラー、ジマなどはこのECXを経由することが義務付けられています。
生産地からECXに入ってくる豆には審査があり、通過したものを生産地域と規格(豆の大きさなど)で分けてから各国へ出荷しているそうです。
生豆はとてもきれいです。粒はそれほど大きくありません。ウォッシュド(水洗したもの)で枯れ豆や虫食いはほとんどありません。欠けがちょっと多いかな。
欠けている豆は、焙煎する時に先に火が通ってしまい、焦げてしまうため、ハンドピックで取り除きます。
【焙煎】
浅めの中煎りでお届けします。
焙煎時から甘い香りが広がっていきます。焼き上がりは、不思議な色味をしています。クリーム色のチャフ(薄皮)の色がはっきり残り、豆に丸みが出ています。生豆はそれほど丸みがある感じはしないので面白い手ごたえです。
昭和のお菓子・・・うぐいすボール??を連想してしまいました。なんというか、レトロな感じの見た目です。
澄んだ口当たりでとがった酸味はなく柔らかです。香りがすごく良いです。苦味は少なめです。
ドリップはお湯の透過が他の豆より早く感じました。長めに蒸らすと雑味が出やすい豆ですので、あまり長く蒸らさない方が良いと思います。その代わり、豆をいつもより少し多めに使って頂くと、イルガチェフェの良さをしっかり引き出しつつ澄んだ味わいを楽しんで頂けると思います。