ブルンジ カルシ ブルボン

アフリカ中央部に位置するブルンジの、カルシ地区で生産されているブルボン種の豆です。

ブルンジは、1920年代のベルギー植民地時代にコーヒーの栽培がはじまり、農家は一軒につき最低でも50本のコーヒーノキを植樹するよう

強制されていたそうです。

1960年代に独立を果たしたものの、政情は不安定で、コーヒーが輸出産業として機能するようになったのは1990年代になってからだそうです。

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生豆はフルウォッシュドで虫食いなどはほぼなく、状態は良好です。

精製過程でのキズ?があるものをピックしているとかなり弾くことになりますが、ピックは楽なほうです。

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強めの火力でイチハゼまで煎り、火力を落としてハゼが終わるのを待ち、さらに、ニハゼ手前まで中火で仕上げます。

豆面はあまり良くなく、ざらざらとした質感と、細かい模様が浮き出る感じ。

味わいは濃厚でボディが強く、コクと甘味に酸味、ととても奥深い。渋味も多少でるため、コーヒーエキスを抽出してお湯で延ばす方が

長所を活かせるかもしれません。

 

焙煎記録:ブレンド「孤客」

9月の定期便ブレンド「孤客(顧客)」です。

中国、唐の時代の詩人 劉禹錫(りゅう うしゃく)の 「秋風引」という詩から名前を拝借しました。

何處秋風至   どこからか秋風が吹いてきた

蕭蕭送雁群   ぴゅうぴゅうといって雁の群れを送ってきた .

朝來入庭樹   朝がた庭の樹に吹き入って

孤客最先聞   孤独な旅人がいちばん先に聞いた.

 

今回の豆は、エルサルバドル パカマラ、マンデリン アチェ プロアドミール、 コロンビア スプレモ、ブルンジ ブルボンAA の4種類を アフターミックス(それぞれに焙煎してからブレンドすること)しました。

どれも豆の粒が大きいのが特徴です。

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マンデリンプロアドミール スマトラ半島北部のアチェ州で生産されており、プロアドミールというのは商標のようなものです。

最近はなかなか良いマンデリンに恵まれず、価格も高騰していて、難しいです。

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シングルならばフレンチローストまで持って行くのですが、今回はブレンドなので、2ハゼ直前までで煎り止め。

焼き上がりはが、生豆の状態では想像できないくらい、ふっくらつやつやになるのも、マンデリンの特徴。

 

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エルサルバドル パカマラ温泉。 温泉水で精製しているのでこの名前になったそう。パカス種とマラゴジッペ種の良いとこどりのかけ合わせ品種。

粒が大きう甘味があるのが特徴です。パンチに欠ける感じもありますが、焙煎度によって味がどんどん変わる、素直な豆だと思います。

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焙煎は中煎り。イチハゼまで強く火力を使い、ハゼたらすぐに弱火に。

 

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コロンビア スプレモ。スプレモは粒の大きさを表し、一番大きなものをスプレモと呼びます。

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こちらも中煎り。煎り方はパカマラとほぼ同じで。

 

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ブルンジ ブルボンAA  アフリカの豆にしては大きめで、全体のバランスとして粒の大きさを揃えるのにちょうどよい豆です。

個性はそれほど出ない、優しめの味わい。

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イチハゼまで火力を強めで煎り、ハゼたらすぐ火力を落とし、イチハゼが終わってから再度火力を上げて、ニハゼまで持って行きます。

苦みと甘味を出来るだけ引き出してブレンドのアクセントに。

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アフターミックスして完成。どれも大粒できれいに揃っています。

タンザニア ンゴロンゴロ農園

タンザニア ンゴロンゴロ農園 ケニアとの国境に近い、キリマンジャロ山麓のアリューシャ地区にある農園。

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苦みが少なくきりっとした酸味が特徴。  粒が大きく欠点豆は少なく、ハンドピックはしやすいです。

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イチハゼまでは火力強め、ハゼてから弱火で2分ほど。ニハゼの前で煎り止め。

チャフがしっかりついているので冷却後にもみながら落とします。 モカ系と比較すると香りにフルーティさはなく、きりっとした酸味。

やや深めに焙煎したので苦みとコクもまずまず出ていると思います。

焙煎記録:ブレンド「百日紅」

8月の定期便ブレンド「百日紅(さるすべり)」

7月から9月頃まで紅色の花を咲かせる樹木の名前です。幹がつるつるしていて猿も滑る、と言われるところからこの呼び名に。

5種類の豆をプリミックスして夏祭りのようなにぎやかな風味に。

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コロンビア スプレモ。スペシャルティではないけれど粒は大きくきれい。虫食いがやや多いので丁寧に拾う。

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メキシコ クルスグランデ。だいぶ乾いて来ているけれど、メキシコ特有の苦みを活かす。

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エチオピア イルガチェフェG2。小粒なので、プリだと早く火が入るので、ホットだとモカ特有の香りはやや落としてしまうけれど、

アイス珈琲にすると軽めの酸味がしっかりわかる。

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ブラジル サントスno.2 相変わらずハンドピックが大変な豆。10%~15%弾く。

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ペルー ペルビアンゴールド。とろみのある口当たりと甘味が特徴の豆。以前はペルーマチュピチュという名前だったのが最近変わったそうです。汎用性の高い豆。

店主も大好きです。

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プリで、3.6kg 全体にバランスは取れていて、特にアイスにしたときの苦みにとげがなくていい出来です。

最初は火力強め。1ハゼで落として、60~90秒。

 

エルサルバドル SHB.モリーノ農園

太平洋に面した、中米のエルサルバドル。

スペシャルティコーヒーの先駆者としても有名で、100年の歴史を持つモリーノ農園のウォッシュド。

グァテマラとの国境に近い、アパネカ・イラマテペケ山脈にあります。標高は1350mとそれほど高くなく、マイルド印象の豆。

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虫食いが少々。粒は揃っていてきれい。

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ミディアムくらいがバランスが良いようですが、今回はアイスでも使いやすいようにやや深め。

火力強めでイチハゼまで持って行き、ハゼ始めたら火力落として2ハゼ直前まで煎り、冷却。

もともとマイルドであまりクセのない豆なので、酸味を抑え苦みと甘味を出す感じに仕上げ。

豆面がとても良い。

焙煎記録:ブレンド「蛍」

定期便ブレンド「蛍」です。

蛍と言いますと、室町時代の小唄集「閑吟集」の

我が恋は 水に燃え立つ蛍々(ほたるほたる)物言はで笑止の蛍

江戸中期の民謡集「山家鳥虫歌」の

恋にこがれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす

が思い浮かびます。

文学少女だった中学生時分に出会った歌でいまでもこの季節になるとふと思い出します。

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メキシコ クルス グランデ。欠点豆少なく、青みの強い中サイズの生豆。

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タイ チェンライ オリエンタルファズ

だいぶ乾いています。注文してもパストクロップしか入らないので、早くニュークロップにお目にかかりたいところ。

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2種類をプリミックス。タイの甘い香りとメキシコのキレのある酸味がマッチしています。

イチハゼまで火力強め、そのあと火力を落として約2分。

タイは、ガスが多い豆です。焙煎したてはやや尖りが出ますが、

抽出時の膨らみは素晴らしく、エクレアのような甘い香りがクセになるおいしい豆です。

味は際立った個性はないため、ブレンドの中和要素としても活躍します。

 

焙煎記録:ブレンド「風炉」

 

5月の定期便ブレンド「風炉(ふうろ)」です。

(4月の定期便ブレンド「春灯」はエチオピア グジ クオリティ1とペルーマチュピチュ、バリ インテンデワタでした。記事のアップが間に合わず割愛します)

5月は、バリ インテンデワタ ワイニ―ナチュラルと、マンデリン プロアドミールのインドネシアコンビをメインに、タイチェンライをつなぎにして、エチオピア グジで華やかな香りをアクセントに。

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バリ。強烈なワイニ―の香り。生豆は例えて言うなら自家製の梅酒の梅の実の部分のような甘酸っぱい香り。

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マンデリンは豆の状態がとても良く、きれいなウォッシュド。

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4種のプリミックスで、イチハゼで煎り止めし、苦みを抑えました。甘めの香りとすっきり感のあるブレンドです。