プノンペンへ

2012年11月4日

アンコール遺跡を2泊3日の駆け足で巡り、シェムリアップを出てカンボジアの首都プノンペンへ向かいます。

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明け方のゲストハウスからの眺め。夜が早いので朝も早く目が覚めます。一ヶ月を通して移動のし続けの旅だったので、早朝から動くことも多かったです。

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前日のうちに購入しておいたチケットを手にバスターミナルへ。

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長距離バスのターミナルはわりときれいでした。朝食を売る屋台や、かごに食べ物を入れて売りに来るおばさんがたくさんいます。

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なんだかよくわからないパンと、焼きバナナを買いました。パンは写真がないのだけど、フランスパンのようなものに、肉まんの汁がしみてるような甘辛い味のものでした。食べてみるまでそれが何なのかわからないものが多くて楽しいです。当たり外れはあるけど、味を想像できない、想像と違う、というのが新鮮な感覚です。

写真はモンキーバナナみたいな小さなバナナを串に刺して焼いたもので、日本で食べるバナナとは違いサツマイモみたいな固さです。焼き芋みたい。甘みはあんまりなく粘り気があって、おやつにはちょうど良かったです。

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バスに乗り込みます。2012年に導入されたばかりの最新型のバスなので、なんとwifiが使えます。他のバスより価格が高いせいかガラガラでした。プノンペンには一泊だけの予定にしていたので、見たい場所をこの日のうちに回るために、一番早いバスを選びました。

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きれいなバスで、快適でした。おしぼりと水、クロワッサン付き。約6時間ほどの移動です。

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途中で休憩に立ち寄ったコンポントムという町。休憩所でもいろいろおいしそうなものが売っていましたが焼きバナナでおなか一杯で食べられず。残念。

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中でも気になったのがこれ。ウズラの卵の燻製。とたぶんその親鳥・・・の丸焼き。

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とりあえずコーヒーだけ飲みました。インスタントを溶かして氷に入れただけですがまあ・・・

旅の最初から生野菜も氷もじゃんじゃん飲み食いしていましたがまったくおなかを壊す気配なし。とにかく暑いので、氷入りの飲みものはどうしても欲しくなります。

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こんなバイクがたくさん走っています。HONDAのCUBが多かった。

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みんな軽トラ一台の荷台ぶんくらいの荷物を積んでマーケットや行商に行くようです。

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無事プノンペンのバスターミナルに到着し、とりあえずは宿の確保です。バスの中でガイドブックを読んであたりをつけていたゲストハウスに到着。ホームタウンホテル。ホテルと書いてありますが実際のところはゲストハウスです。

受付の男の子が、村上春樹の「1Q84」の英語版を読んでいました。声をかけると読んだのか訊かれ、読んだよ、というと「アオマミ~(青豆)」というのはどういう意味だ」と質問されて困りました。主人公の名前なんですが・・・日本で一般的な女性の名前ではないし、この名前の意味は最後まで読まないとわからないような気もするし、英語で説明できないし・・・。とにかく、面白いから読んでみて頂戴と言ったのですが、あの大長編。いまごろ読み終わっているのかなあ・・・・

荷物を置いて、身軽になってすぐ出かけました。目的の場所は、キリングフィールドとツールスレン刑務所跡です。

次回はちょっと気の重くなる記事になりそうです。

 

おまけ。

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シェムリアップで最後に食べたお昼ご飯。カエルの炒め物!めちゃくちゃ美味しかったです。脂っこくない鶏の手羽先みたい。甘辛味はご飯がススム!山盛りのきゅうりのステックが付いていて嬉しい。これは是非また食べたいな~。

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そして夕ご飯は、近くのトレンサップ湖で獲れた白身魚のココナツカレースープ。これも美味しかった!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベンメリア遺跡

2012年11月3日

今回で遺跡巡り編終了です。最後なので写真たくさんアップしてみました。

山の中のベンメリア遺跡。アンコール遺跡群の中で一番好きな場所でした。

見学途中に、同じゲストハウスに宿泊していた日本人の男の子とばったり遭遇。トゥクトゥクシェアすれば安上がりだったのに・・・

入り口からしてインディージョーンズの世界です。

小学校一年の時に「将来の夢」というお題で作文を書いたとき、周りの女の子達がケーキ屋さんとか看護婦さん(当時は看護士じゃなくて婦、だったんですよ)とか、書いてるなか、探検家になりたいと書いていた私には、たまらない場所です。ゆけ!ゆけ!川口浩!が流行っていた頃で、だいぶ影響されてました!(若いひとは知らないんだろうなあ・・・)

ラピュタは本当にあったんだ!と心で呟くひとはかなりいるはず~。

光の差し込む回廊跡が神秘的です。

王の書斎。どこの遺跡でも王の書斎は独立した作りになっています。幾重かになった回廊に守られているようです。

迷子にならないよう、しばらく一緒に回って、案内してくれたモトバイのドライバーさん。

日本語を覚えたいとおっしゃっているドライバーさんに、五頭の蛇像ナーガを見ながら、日本には同じ大蛇のやまたのおろちというのがいて・・・と一所懸命説明したのですが、まずもって私の英語力がなさ過ぎて通じているかどうかわかりません・・・

でも、ヤマタノオロチ・・ヤマタノオロチ・・・と何度も繰り返し呟いていたのできっとなにかは伝わった・・と思う・・というか信じよう。

森と一体化しています。ロボット兵が出てきそう。。。

洞窟ではないのですが、ケービング好きなひとも好きそうな場所です。

造形美。

階段があちこちにあって迷路のようです。ひとつ回廊を曲がるたびに違う風景が現れます。

白人の女性がひとり真剣な面持ちで写真を撮っていたのでなんだろうと思ってそっと観察。

この蓮の葉を撮ってたんですね。光に透けた葉がきれいでした。

なんの木なんだろう。

異世界にいるような気分のベンメリアでした。

シェムリアップの町からはちょっと遠いですが、アンコール遺跡へ行かれる方は足を運んでみられることをおすすめします!

次回はプノンペンへ移動。

ポルポトの大虐殺のあった場所へ。

美しいアンコール遺跡とは真逆のカンボジアのもうひとつの歴史。

 

 

 

 

ベンメリア遺跡へ

11月3日

シェムリアップから北へ40kmほど離れたベンメリア遺跡へ向かいます。

モトバイの後ろに乗って1時間ほどドライブ。ノーヘルです。

普段バイク乗りなので、いまだいたい時速何キロ位かっていうスピード感覚が身体的にわかるせいか、そんなに怖いと思わず乗っていられました。

街中は交通量が多くて砂埃がすごいのでちょっと目がしばしばしますが郊外へ出ると風が気持ち良かった。

郊外はほとんど未舗装の赤土の道。光が強くて影とのコントラストが綺麗でした。

ドライバーさんだけメット着用です。笑。ときどき車が追い越していくときの土埃がすごいです。マスクとサングラスは必須アイテム。

田園風景は日本とも良く似ています。点在する椰子の木が南国。

小さな村をいくつか抜けて行きます。どこのうちにも牛と犬とニワトリ。そしてバナナの木と椰子の木。家の作りは高床で、床下の日陰に動物達がいます。

ベンメリア遺跡近くになると料金所があってここから先は有料道路。

遺跡の前の道には屋台が並んでいて、ドライバーさんたちの休憩所みたいになっていました。のどがカラカラになったのでやっぱりこれ!

その場でナタで穴を開けてストローを挿して飲みます。かなり大きな椰子の実。

甘すぎずすっきりしていて天然のスポーツドリンクという感じ。ほんとに美味しい。1つの実に700~800mlくらい果汁が入っています。滋味。

池澤夏樹の「夏の朝の成層圏」という小説で、船から投げ出され漂流して島に流れ着いた主人公が椰子の実を見つけ果汁を飲み干す場面を思い出しながらしばし休憩して、遺跡へ。

ベンメリア遺跡は崩落が進んでいて迷路のような作りになっているため、観光客はガイドさんが同行していることが多いようです。現地にも待機しているガイドさんを雇うこともできるのですが、今回はドライバーさんが中まで案内してくれると言ってくださったのでお言葉に甘えて同行してもらいました。

次回は遺跡の中の様子をご紹介します。

シェムリアップのゲストハウス

11月2日・3日

アンコール遺跡を観光した2日間、お世話になったグリーンタウンゲストハウス。

シェムリアップの街中にありますが、大通りから少し入ったところなので、バイクの音は響いてこなくて静かでした。

ゲストハウスの仕組みもまだよくわかっていなくて、料金が後払いなのの代わりに、パスポートの原本を預けなきゃいけないということで、ほんとにパスポート預けちゃって大丈夫なのか、ものすごく不安に感じながら手続きを済ませ、部屋へ。

ホットシャワーとフリーwifi付で一泊8ドル位。古さは感じますが、玄関で靴を脱いであがるのでまあまあきれい。エアコンはついているけど壊れている(よくある話)部屋なのでちょっと安めかも。

もともと日本にいても夏の冷房が苦手なので、扇風機で充分。

ランドリーサービスもあり、洗濯物1kgを1ドルで洗ってくれます。外に干してあるので、乾いた頃に取りに行きます。けっこうアバウト。

敷地内にプールバーとカフェが併設してあり、食事も出来ます。フランスパンに野菜とお肉をがっつり挟んだサンドウィッチは美味しかった。

チキンサンド。

スタッフさんたちは一日中ビリヤードして遊んでました。用事あるときは呼ばないと来てくれません笑。

先にカフェにいたどこかの国のおじさんがここのカフェのインスタントのコーヒーをものすごーくまずそうに飲んでいたので(ひとくちすすって、顔をしかめて、お砂糖をスプーン三杯くらい投入してた←観察してしまった)注文するのを躊躇・・・

結局カウンタでお願いして熱湯を分けてもらい、マイコーヒーをフレンチプレスで淹れて飲みました。。。

このフレンチプレスと300gの浮空豆(挽いたもの)を一ヶ月間持ち歩くことになるのですが、カンボジアを抜けてからはどこでも美味しいコーヒーが飲めたので、出番は数回しかありませんでした笑。

途中で何度も、誰かにあげてしまええばちょっとでも荷物減るのになあ・・・と思い続けることに。

夜はプールバーで遅くまでお客さんたちがにぎやかに飲んでました。うるさい感じはしなくて、逆にその喧騒が心地よかった。異国の言語なので内容がわからないからなのでしょう、ちょうど良いBGMになりました。

部屋は3階。廊下は広くてテラスの椅子でぼーっとしたり。壁にはヤモリがたくさんいました。爬虫類好きなのでぜんぜん気にならないですが、苦手なひとにはつらいかも、ってくらいいます。特に夜。

ベットはどこのゲストハウスでもだいたいダブルの大きさ、かツイン仕様。一泊しかしなくてもツインの部屋になることもあり、もったいない感じ。同じゲストハウスに2泊づつくらいがちょうど良いペースなのかな、と思います。

夕方にチェックインして、そのまま部屋でまったり。

翌日は市内から40kmほど離れたベンメリアという遺跡に行くことに。トゥクトゥクをシェアすれば安く済むので、他に行きそうなひとがいないか、ゲストハウスのスタッフさんに聞いてみましたが、いないねー遠いからねーというお返事。

トゥクトゥクをひとりで使うのは高くつくので、ちょっと怖いけどモトバイ(バイク二人乗り)を予約しました。ところが、翌日ベンメリア遺跡で同じゲストハウスのひと(しかも日本人)とばったり会うことになるんですけどね笑。

次回はベンメリア遺跡編です。ラピュタはほんとうにあったんだ!と言いたくなるような、森の中のそれはそれは美しい場所でした。

アンコールワット遺跡④

11月2日

4つめの遺跡。

この日最後に訪れたのは観光客の少ない小さいめ(と言っても広いけど)の寺院。

(名前がわからなかったのですが、アンコール遺跡に行ったことのある友達から教えていただきました!バンテアイ・クデイでした。ありがとう!)

絵はがきやアクセサリを売って生計を立てている物売りの子どもたちがたくさん付いてきます。お土産ものの屋台もあり親は屋台で商売をし、子どもはかごに商品を入れて遺跡の中を売り歩いています。

遺跡の裏手のハンモックの中でお昼寝中の赤ん坊。物売りの屋台のひとたちの子どもでしょう。ひとけのない場所だったのでさらわれたりしないのかな、とちょっと心配になります。

どこの寺院にもこのシンハ(獅子)かナーガ(五つ頭のある蛇)の像が寺院を守るように置かれています。日本の神社の狛犬みたい。な感じ。

回廊をぐるりと回ってみました。

柱ひとつひとつに彫刻が施されています。この彫刻はいいなあと思いました。戦いを描いたレリーフよりこういう舞を舞っているようなものや神話的なものに惹かれます。

簡単に入れそうな立ち入り禁止区域。

多くの遺跡には、中庭のようなものがあり小さめの独立した建物があります。王様の書庫、書斎、だったようです。火事などから守るために独立した蔵のような作りになっているのでしょうかね。或いは密談を他人にきかれないように、とか?

1000年近く崩れずに残っているのはすごいなあと思います。

全景。これでアンコールワット一日目は終わり。

このあとトゥクトゥクのドライバーさんにゲストハウスを紹介してもらい、グリーンタウンという名前の、前日の宿よりちょっと安くてホットシャワーの出る宿に移動しました。

 

 

アンコールワット遺跡③

11月2日 

3つめの遺跡。タプロム寺院。

ここは南北両方に出入口があり、トゥクトゥクのドライバーさんは、反対側で待ってるからねと言って去っていきました。

ここは仏教系の寺院です。崩落が激しく、木々と遺跡が一体になっている場所。

敷地はそれほど広くなくこじんまりとしていて落ち着く場所でした。

遺跡は苔むしていて、寺院全体が湿った緑に覆われている感じです。木の生命力を感じます。

大蛇のナントカという説明板があったのですが英語読めなくて詳細はわからなかった。でも見たらそのまんま大蛇ですね、この根っこ。

木々がなかったらもっと崩落が進んでいるんでしょう。

立ち入り禁止箇所もたくさんあります。

修復の現場。

 

バイヨンも良かったけれど、私はこちらの寺院のほうが好きになりました。写真撮るのが楽しかったです。

3つ目の寺院を回って、まだ午前中。最後にもうひとつまわります。

まだ美味しい珈琲は飲めていません・・・・

アンコールワット遺跡②

2012年11月2日

ふたつめの遺跡。アンコールトム・バイヨン。

四面人面の塔が並んでいる遺跡です。かなり上のほうまで登れるので、人面像を間近で見ることが出来ます。迫力ありました。

華やかな衣装を着た子どもたちが踊りを披露したり、観光客と記念写真を撮ったりしていました。

至るところにある壁のレリーフ。見ごたえがあります。

ひとりの王様が建てたのではなく、歴代の王様によって少しづつ増築されたものらしく、ヒンズー教と仏教が混合した遺跡だそう。

さらに遺跡めぐり続きます。