ハイチ ティオッテ地区 サバナゾンビ COOPCAB ティピカ

カリブ海の、西インド諸島の島にあるハイチ共和国。

先住民族の言葉で「山の多い土地=ハイチ」というくらい、山岳地帯の多い国です。

国民の約20%がコーヒー農家を営んでいて、外貨獲得の最主力作物です。

東にドミニカ、西に海を挟んでジャマイカがあり、カリブ海の良質なコーヒーの生産地のひとつです。

標高1600~1700mの山間部は気温が安定しており、火山灰性土壌が良質なコーヒー豆を生み出します。

ハリケーンベルトに位置するため、水害や地震等の災害で大きな被害を受けることも多く、輸入は安定しない感じです。

今回の豆は、ハイチの南東部、ドミニカ共和国との国境に近い、ラ・セル山のすそ野にあるティオッテ地区近辺で生産されているティピカ種です。

小規模農家が生産する豆をCOOPCAB(農協)が集荷、精製して出荷しています。

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しっとりとした、水分量の多い生豆です。価格の割には欠点豆が多いのが残念ですが、安定しないハイチにしては状態は良いかな、という感じです。

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PCのフォト編集機能の調子が悪いため、蛍光灯の下で撮って出しの写真でわかりにくいですが、

今回は火力を落とさず一本焼きで、煙の出具合を見ながら、イチハゼから約1分で煎り止め、冷却。

味わいのメリハリはなく穏やかな風味が続き、余韻で少し苦みが強まります。夏だし、アイスコーヒーに向いているかな。

焙煎記録:ブレンド「祭笛」

7月の福岡は、台風に豪雨、雷が1週間ほど続きました。

浮空の焙煎工房のある地域は特に被害はございませんでした。

被災された地域の方々には心よりお見舞い申し上げます。

7月の定期便ブレンド「祭笛」

夏祭りの笛の音が季語として使われます。

今年は、自然の猛威がこれ以上続きませんようにと願いながら夏祭りの笛の音を聴こうと思います。

今回のブレンドは、タイチェンライオリエンタルファズ農園・ブラジル ヴァージングランデ農園、ニカラグア ラス・ネブリナス農園のアフターミックスです。

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タイチェンライオリエンタルファズ農園。冷たい珈琲が飲みたくなる季節なので、少し深めに焙煎。

2ハゼが始まってから余熱にしてじんわり焼き上げます。

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ブラジルヴァージングランデ農園。こちらも2ハゼは余熱で軽くはじかせて煎り止め。

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ニカラグアラス・ネブリナス農園。2ハゼ直前で煎り止め。ブレンドに輪郭を与えるため、個性が出るところで冷却。

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思ったよりすっきり感があり、ホットでもアイスでも美味しく頂ける仕上がりになりました。

コロンビア サンタンデール ブカラマンガ エル・パライーソSP

コロンビア北東部 サンタンデール県の県庁所在地、ブカラマンガの精選工場から出荷されているエル・パライーソSP。

サンタンデール県は、コロンビアではじめて輸出専門のコーヒーを作るようになった地区で、古くから輸出業者と生産農家が助け合って品質の良いコーヒーを作り上げてきた歴史ある町です。

コロンビアは二つの大きな山脈があり、複雑な地形をしているため、産地によって味わいの特徴も異なります。

この豆は、酸味と香ばしさのバランスが良く、やや軽めの味わいです。

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丁寧にウォッシュドされており、欠点豆は少なくとても状態の良い生豆です。スクリーンサイズも揃っていて、ハンドピックも楽でした。

品種はカトゥーラとティピカ。同系列の種なのでバラツキはほとんどない印象。

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ミディアム~ハイくらいで焙煎。コロンビアはボディが強いものが多いですが、この豆はすっきり系なので今回はあえて軽めに。

焼き上がりは貝殻豆がやや多め。ヒビもややあり。ムラが出にくいのは均一に乾燥されている証拠。

 

 

 

ザンビア NCLL農園

アフリカ中南部の内陸にあるザンビア。

地理的にはコーヒーの栽培に適しているのですが、干ばつに備えるための設備がなかったり、大規模農園でも銀行からの長期的な融資が受けられなかったりと、なかなかコーヒー生豆が輸出産業として成立してきませんでした。

この豆は、2012年に、元国営農場の枯れた木をすべて植樹しなおし、ようやく輸出にこぎつけたものです。

まだまだ新しい農園の、若い木のから収穫された豆です。

コーヒーは収穫出来るようになるまで3年かかりますので、まだ2年目の豆、ということになります。

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ハイブリットと、アラビカの混栽です。

形は丸く、大粒で、ロブスタの特徴がはっきりと出ています。

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テスト焙煎ではハイくらいにしてみましたが、酸味がきつめでガスがとても多いので

今回はもう少し深めに。2ハゼ直前で煎り止めです。

やや薄めのドリップのほうが個性がわかりやすく、きりっとした酸味に、アフリカらしい濃厚な風味が加わっています。

 

 

 

★連休中の営業につきまして★

浮空ならびに六庵CAFEをご利用下さいまして、まことにありがとうございます。

ゴールデンウィーク中の営業につきましてご案内させていただきます。

浮空(珈琲豆通販)は、お休みはございません。通常通りメール等にてご注文をお受け致します。

六庵CAFEは、4月28日(木)・29日(金)・5月5日(金)~8日(月)をお休みさせて頂きます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

焙煎記録:ブレンド「風焔」

4月の定期便ブレンド「風焔(ふうえん)」です。

昔の人が、ドイツ語のフェーン(フェーン現象)の当て字として使っていた言葉だそうです。
晩春の湿った南風が日本列島の中央山脈にぶつかり、太平洋側に雨を降らせたあと、乾いた空気が日本海側に吹き下ろし、急激に気温が上が る現象のこと。

浮空の焙煎所のあるあたりは、この季節、明け方は濃い霧に包まれることが多く、霞たなびく山に点在する桜がとても綺麗です。

豆は、インドネシア マンデリントバコG1をベースに、同じくインドネシア  コモドドラゴン、タイチェンライ、エチオピア モカ イルガチェフェG1の4種類のアフターミックスブレンドです。花曇りをイメージした、少しスモ―キーな味わいです。

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タイチェンライオリエンタルファズ農園。だいぶ乾燥が進んできました。マイルドで甘みのある豆なので、今回のようにマンデリンとモカのように個性がまったく違う豆ををブレンドするときには、まとめ役として活躍します。特に、アフターミックスの場合は、個性がばらばらになってしまうので、中和するためにも欠かせません。

焙煎は、ニハゼ直前まで。深めに焼いても苦みは出にくいので、酸味を消して甘味がでるところで煎り止め。

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マンデリン トバコG1 このロットも残り少なくなってきたのでそろそろ次のマンデリンを探しているところ。トバコは当たりが少ないのでじっくり。

焙煎は、ニハゼ直前までのものと、思い切り振りきった極深煎りと2種類をブレンド。

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エチオピア モカイルガチェフェG1(ナチュラル)

イルガチェフェ地区の中でも特に高品質と言われているゲディオ地区で生産された小規模農家の集売豆を、モハメド・フセイン・アダミ・ウォッシングステーションという精製所で精製したもの。

欠点豆が少なくとてもきれいで、華やかなモカ特有の香りもかなりしっかりしています。

焙煎は、春らしいモカの香りを出すためにイチハゼ後すぐに煎り止め。豆が小さいのであっという間に熱が入ってしまうので細かくタイムキープしながらの焙煎です。

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インドネシア コモドドラゴン

フローレス島の豆です。コモドドラゴンが住んでいることからこの名前が付けられているようです。マンデリンに似た特徴を持っていますが、甘酸っぱいワイニ―感もあります。

深煎りでも美味いですが、今回は苦みとスモ―キー感はマンデリンに託して、イチハゼから余熱で軽く仕上げました。

 

 

 

 

 

 

 

 

インドネシア ガヨマウンテン

インドネシア スマトラ島 アチェ州 ガヨマウンテン

インドネシアは大小合わせて13000以上もの島からなる島嶼国家で、 ひとくちにインドネシアと言っても、 それぞれの島や少数民族ごとに異なった歴史のある複雑な国です。

アチェはスマトラ島最北端にある州で、 もともとはアチェ王国として胡椒の貿易などで栄えていました。

1942年にスマトラ島がインドネシアに統合された後も、 アチェ・スマトラ国として独立運動を続け、政府軍とのゲリラ戦が続いてきました。

2004年のスマトラ沖大地震・津波の被害が甚大だったことでいったん停戦となり、 翌2005年にようやく和平条約が結ばれました。

アチェ州で生産しているコーヒーの生豆が日本で普及しはじめたのは、 ここ10年ほどのことです。それまでも生産は行われていたのですが、 アチェよりも少し南部の、マンデリンに混ぜられて出荷されていたそうです。

ガヨマウンテンは、マンデリン見た目はよく似ており、 大粒できれいな濃グリーンの生豆です。 味わいは、甘く重たいコクがあり、香りはワイニ―(赤ワインのような香り)です。

深煎りでも美味しいのですが、今回は少し軽めに。

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大粒できれいなグリーン。欠点豆も少なくハンドピックはどちらかというとアフターでしっかり。

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火力強めでイチハゼが終わるまで待ち、弱火にしてじわじわと仕上げる感じ。しっかり膨らんだら火を止めて冷却。

インドネシアはフレンチかイタリアンまで振り切ることが多いのですが、今回は甘酸っぱさを残して軽めの仕上げ。