ベトナム~ラオスへ 国境越え

2012年11月13日

プレイクでベトナム最後の一夜を過ごし、翌日ラオスへ向けて出発です。

2日連続でバス移動。

プレイクからラオスのパクセという街まで、バスで約12時間と聞いていましたが、実際は16時間くらいかかりました。

ベトナムとラオスの間にはいくつか国境越えのポイントがありますが、このルートを使うのはほとんどが地元のひとのようで、バックパッカーは私だけでした。

BOY越え(53)

けっこう立派な大型バスです。お客さんは通路にまでぎっしり座るくらいの満席。通路のひとの荷物は椅子席の隙間に置くため、足の置き場もないくらいぎゅうぎゅう。

朝、バスがホテルまで周回して来てくれてピックアップしてくれます。出発して10そのまま分ほどしたところで、車掌さんがパスポートを掲げて隙間を縫って近づいてくるので、事前にチェックがあるのかな、と思いバッグを探しますが、パスポートがない。。。。腹巻にしてるポシェットにもない。。。ザックも隅から隅まで探してもない。。。。

うっそ。これはやばい?と冷や汗がたらり。

車掌さんは私にベトナム語でなにか一所懸命話しかけてきますが全く言葉がわかりません。バスは停車。車掌さんは携帯電話で誰かと話しながら身振り手振りでパスポートを見せてきます。これはもう降りるしかない、と思っていたそのとき、スクーターに乗ったホテルの従業員さんがバスの横に到着。

なんと、ホテルで朝精算を済ませた後、返却してもらうのを忘れていたのでした。

文句を言うでもなく、笑われることもなく、よしオッケーみたいな感じで何事もなかったかのようにバスは出発。まわりのお客さんも特に気をとめるふうでもなく、バスが遅れていることに文句を言うひともおらず。

皆さんが良い方たちで事なきを得ましたが、大使館行きになってても仕方ないケースだったと思います。

関係者の皆さま・・ご迷惑をおかけしてすみませんでした(汗 ありがとうございました(汗

そしてバスは山道へ。このルート、山越えがあるんですが、想像以上の悪路で、箱根やら日光を思い出すヘアピンカーブがひたすら続きます。

そのうちバス内で嘔吐するおばちゃん。しかし、うぇうぇっとやってるひとがいてもまわりは特に気をとめる風でもなく。。。これはもうお国柄なんですかね。

おばちゃんは乗り物に弱いらしく、最初から2席分のチケット代を払っていたようで、ぐったり横になっています。つらそう。。。

そんな道が2時間くらい続いて、ようやくBO-Y(国境)に到着。

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出国イミグレ。

手続きは簡単で、あっというまに終わりました。

BOY越え (52)

続いて入国。アジア4カ国め。ラオス入り。

BOY越え(50)

ここもがらんとしていて混雑はありません。ベトナム、ラオス人以外は後回しにするので待っている間に余っていたベトナムドンをラオスキープに両替。久々に通貨単位が変わるのでまた計算がややこしくなりますが、ラオスの通貨は硬貨がないのでその分楽かも。

100円=21510ドンが100円=7980キープに。(2013.8現在のレートで換算)

入国の際に日本のパスポートを珍しがられましたが、問題なく通過。

BOY越え1885

またしばらく続く山道を越えて、ようやく平地へ。

BOY越え1864

収穫の始まった水田が広がります。広い。

BOY越え 1879

なんか懐かしい風景。

BOY越え1884

よく見ると看板に「KARAOKE」

このあとは日が暮れてしまったので写真も撮らずに到着までぼーっとして過ごしました。

目的地のパクセーは、ラオスのコーヒー産地です。

ゲストハウスを探すには疲れすぎていたので、バスターミナルから街中まで移動して、「Cham Pasak Paiace Hote」というホテルにチェックイン。支払いはドルで出来ました。一泊20ドル(当時のレートが1ドル=80円くらいだったので1600円くらい)

BOY越え1888

欧米人の宿泊客が多いようでした。新館と旧館があるようで、シングルの飛び込みで安い部屋を頼んだの私は旧館へ。ひとりで泊まるには広い部屋です。

BOY越え 1890

部屋からの景色。バナナやココナツの木に囲まれた民家が並んでいます。最初に見たときは立派なホテルのすぐ裏はバラックなのかあ。と思いましたが、これが一般的な民家なんだろうと思います。

夕飯は中庭にあるレストランのテラスで、ココナツミルクが甘めの魚のグリーンカレーを頂ました。

BOY越え (51)

翌朝の朝食は洋食のバイキング。フランスパンにかりかりベーコン。コーヒー。

スイカにマンゴーにドラゴンフルーツ。

このあとしばらくラオスに滞在して知るのですが、スイカ天国なんですよ。鳥取か熊本か、って感じなのです。

浮空店主は死ぬ前に最後になにが食べたいかと訊かれたらスイカと答えるくらいスイカ好きなのです。

 

次回、久しぶりに日本人バックパッカーに遭遇。

 

ベトナム プレイク

2012年11月13日

旅のルートを計画中、ベトナムからラオスに陸路で抜けるために、BO-Yというマイナーなルートがあることを知り、最寄の町プレイクで一泊することにしました。

ガイドブックにはほとんど情報がなく、ネットでいろいろ調べていたところ、お仕事でベトナムに赴任していた時の記録をブログにアップしている方がいらっしゃったので、この町の情報を得ることができました。

http://blogs.yahoo.co.jp/danang_papa

(今回はブログ主さんのご許可を得て、上記ブログより記事とお写真を何枚かお借りしています。厚かましいお願いを快く承諾してくださったダナンパパさん、ありがとうございます。)

夕方プレイクに到着。いつもなら暗くなる前にまず宿を確保するのですが、この日はとりあえず夕飯を食べに。

上記のブログで見つけたレストランがとっても美味しそうだったので、ヤギと雷魚という珍しい食材を目当てに腹ごしらえに。

写真

iphoneのグーグルマップで朝からチェック。到着バスステーションの場所がわからないけれど、それほど大きな町でもないので歩いて行けるだろう、と思っていましたが・・・・

歩けども歩けども着かず。だんだん背中の荷物が重くなって来た頃。スライスしたジャガイモのフライが串刺しになったものを食べながら歩いている15,6才くらいの女の子がいたので地元っ子だろうなと思い道を訊ねると、近くなので、連れて行ってくれるという返事。

終始ニコニコしながら何度もジャガイモのスライスを分けてくれました。

近くだよと言いつつも坂を2度越えるほどの距離で、申し訳ないやらありがたいやら。シンローイ(ゴメンネ~)とカムオーン(ありがとう)を繰り返し繰り返し唱えながらようやく目当ての場所に到着。

女の子は最後までニコニコと手を振りながら去って行きました。なにかお礼をしたかったのだけど、名前も聞いてなくて。

写真 (44)

Nha Hang NGOC LAMというベトナム料理屋さんです。

写真 (47)

まわりは大人数のお客さんで賑わっていました。ひとりでポツンと座っているのがちょっと場違いな感じ。

メニューはベトナム語なのでまったくわからず、iphoneで店員さんにダナンパパさんのブログの写真を見せて、これを食べたい、というと、わかったわかった、と大きく頷いています。ブログに、

『ただし注文の時の注意として、、、
メニューには一部写真が載せてありますが
写真は全くアテになりません。
全然違うものが出てきます。
よって、ベトナム語が分からない人は写真を見てもオーダーが難しいです。
まあ、想像と違ったものが出てきてもまずいものは無いですよ。たぶん。』
と書いてあったので、どきどきしながら待っていると。

参考:プレイク2img_1602708_51337328_1

①ダナンパパさんの写真。ヤギの串焼き。

写真 (46)

まずは写真通りのものが出てきました。笑

私は1本だけ頼んだので(というか一皿何本入っているかわからなかったのでとりあえずひとつ、と頼んだら1本でした。意外と高かった・・)

ヤギと言うと沖縄で食べたヤギ汁くらいしか知らないので、においがきついのかなと思っていましたが香辛料が効いているし、油がのっていて美味しかった。3本くらい食べたかった。

次にこちら。

参考:プレイクimg_1602708_51337328_2

②ダナンパパさんの写真。雷魚の煮物。

写真 (48)

出てきたもの。惜しい!確かに似ているけど!なにかが違う!

写真 (45)

食べてみると、ししゃもでした!砂糖としょうゆと香辛料で甘辛~く煮付けたぷりぷりのししゃも九州風。&土鍋で炊き立ての白ご飯。めちゃうま!!

ベトナム料理とはいえ和食を食べているようでほんとに幸せでした。雷魚も食べたかったけどっ。基本的に行き当たりばったりの旅なので、調べておいたレストランに行けたってだけでなんかとっても達成感!

ということで思いがけないあったかいご飯をお腹一杯食べて外に出るともう暗くなっていました。さて宿探し。

プレイクは目に付く場所にゲストハウスが見当たらず(どこの町でも通り沿いにそれらしき建物が並んでいるところが多いです)アプリで調べておいた「プレイクホテル」を探すもまた迷子状態に。

道々訊ね歩いてようやく到着。よく食べ、よく歩いた日でした。

プレイクへ 1855

バックパックで泊まるにしては立派な外観でしたが、部屋は殺風景。奥のついたての向こうにベッドがあります。無駄に広い・・笑

旅も中盤で気が抜けていたのか、翌日大ポカをやらかします。次回、陸路でラオスへ。バス15時間の移動です。

 

 

 

 

ベトナム バンメトート~プレイク 移動日

2012年11月12日

この日はバンメトートから130kmくらい北のプレイクという町へ移動します。バスで5.6時間の距離です。

お昼頃ターミナルに到着。とりあえず自分が乗るバスを確認。

プレイクへ 1792

バンメトートの長距離バスターミナル。外国人はほぼいません。トイレは有料で、入り口で荷物を預かってくれます。といっても入り口に置いたままで、見ててくれるという程度です。貴重品はショルダーバッグに入れてあるので、ザックは気にせず預けちゃいます。

プレイクへ 1796

プレイクへ 1793

平均的なバス。このくらいの大きさだったらいいなあと思ったけど。

プレイクへ 1797

こちらのタイプのワゴンでした。9人乗りくらいに15人くらい乗って行きます。プラス荷物たくさん。

プレイクへ 1798

車内はこんな感じ。出発時には後ろの荷台には大量の木炭が積み込まれていました。

プレイクへ 1790

発車時間まで待合室でコーヒータイム。でっかいアルミフィルタで次々とコーヒーを落としている売店のお姉さん。

プレイクへ 1787

バスターミナルでもドリップしたてが飲める幸せ。さすが珈琲天国。練乳たっぷりで頂きました。美味しかった。

プレイクへ 1800

午後13時半頃出発。気を遣って下さったのか、運転席の真後ろの窓際の一番乗降しやすい場所に座らせてもらえました。エアコンなしのぎゅうぎゅう詰めでしたが、窓から入る温い風がアジア旅らしくて良かった。道中半分くらいは気持ちよく寝てました。

プレイクへ 1804

道路沿いの家の前にはコーヒー豆の天日干しがずらり。

プレイクへ 1808

ほぼ例外なくどこもここも庭先はコーヒーの天日干し場。

プレイクへ1810

乗り合いバスはひとだけでなく荷物もいろいろと運びます。停留所という感覚があまりなくて、乗りたいところで乗って、降りたいところで降りる、あるいは必要な場所まで必要なものを運ぶという感じ。なので遠回りもするし、あちこちで止まるので、時間がかかります。その分タクシーより格段に安い。

ここではコーヒー豆の脱穀機を一台載せました。このワゴンのどこにそんなスペースがあるのだろう、と不思議に思うくらいいろんなものが載っています。

プレイクへ1829

少し先の民家で脱穀機を降ろします。荷物の積み下ろしは乗客が手伝うのが当たり前のようです。私はさすがに声かけられませんでしたが、運転手さんが声をかけると男性陣が降りて手伝ってました。

プレイクへ 1821

郊外でも天日干し。

プレイクへ 1831

プレイクへ 1836

民家がなくなるとあとはずっとコーヒー畑。ほんとにコーヒーの街なんだなあ。

プレイクへ1843

たまに牛。

プレイクへ 1844

バスは止まって牛の横断を待ちます。けっこうゆっくり歩くのよね、このこたち。

プレイクへ1845

豚か猪がわからない。たぶん豚。

プレイクへ1852

のんびりバス移動でプレイクの街が見えてくる頃にはもう日が傾きはじめていました。

プレイクで行ってみたいレストランがあるのでまずはそこを目指します。次回はそこをご紹介。

ベトナム バンメトート 街歩き

2012年11月11日、12日

バンメトートの市街地散策。

町の様子1619

お世話になったゲストハウス「TAN THANH BINH」の外観。夜はわからなかったけど5階建てくらいの立派な建物だった。泊まった部屋は1階で、窓が半開き(ちゃんと閉まらない)で虫がけっこういた。鉄格子みたいなのが付いてるので危なくはないです。

町の様子 1621

東京タワーに似てる鉄塔がランカフェのそばにあります。これを目印にすると迷わず辿り着けます。

町の様子1650

宿近くの風景。歩道はないけど道路は広い。都市部は道路横断が命がけなので、地方はその点楽です。油断は出来ないけど・・

町の様子1652

バックパック背負ってカメラぶら下げてるとわりとみんなニコニコしてくれます。自転車ガールズがハローハローと声をかけてくれたので写真撮らせてもらいました。ピースサインは世界共通ですね。しかし、3台の自転車で8人が移動してるとこがさすがベトナム。

町の様子 1655

なにかイベントがあるのか、長崎のおくんち祭りの龍みたいなのがいる。動くとこ見たかったな。

町の様子1690

歩道の屋台。まだ準備中。

町の様子 1693

役所のような建物の前に番犬。基本的にワンコは放し飼いなので、チェーンにつながれてるのは珍しい。余程凶暴なのかな、と思って観察してみましたがゆるゆるしっぽ振ってたのでそんなに怖そうでもなかった。けど近づくのは自粛。

町の様子 1662

公園。バンメトートは道も広いし公園や広場がたくさんあって快適。昼間は日向にはひとはいませんが。木陰のカフェでみんな涼んでる。

町の様子1695

公園には金星紅旗。青空にたなびく赤が眩しい。

町の様子 1659

ヘアスタイルが斬新すぎて思わず写真撮らせてもらいました。ばっちりカメラ目線。イカしてる。

町の様子 1679

サトウキビジュース屋さん。ほんとに美味しかった。あちこちにあります。自販機いらないですね。何度飲んだか数え切れないくらい。

町の様子1680

これが原料。

町の様子1681

おばちゃんたちが皮をむいて切り分けて、屋台の搾り機(昔の洗濯機の手動脱水機みたいなの)で搾り出して、氷をいれたカップに注いでくれます。

町の様子 1682

絞りたて最高。ここはプラカップだったけど、ビニール袋にストロー挿してくれるとこも多いです。喉が渇いていて一気飲みしたら、おばさんがカップにお代わり(無料で)注いでくれたりも。ありがとうございました。ほんとうに美味しかったです。

町の様子 1666

街の中心部にあるモニュメント。戦車と兵士の像。観光スポットにもなっているようで、一丸レフカメラを持ったおじさんやおばさんが数人うろうろしていて、観光客らしい人を見つけると撮影いかがですか~って声かけています。

町の様子1671

ここバンメトートは、ベトナム解放戦線の通信基地があった場所だということです。この戦車は本物。

町の様子 1667

通信兵の銅像。

町の様子 1688

街角には広告代わりのスプレーペイント。インターネット屋さんの名前と電話番号などが多い。ぱっと見グラフィティアートぽくてかっこいい。こういう乾いた感じの風景が好き。

町の様子1683

路上の金魚屋さん。この状態でバイク走ってるのがすごい。たぶんハンターカブ。いつか乗りたいバイク。マフラーとサスがかっこいいのだ。

町の様子 1685

良く見ると熱帯魚もたくさんいる。

町の様子 1687

きれいだな~。

町の様子 1686

なんかよくわからない魚もいる。

ぐるぐる町を二週くらいして、たくさん路上カフェで珈琲飲んで、満喫。

町の様子(42)

夕飯は夜遅くまで賑わっているレストランに行ってみました。店員さんたちがカワイイ。一人で来ている外国人が珍しいのか日本に興味があるのか仕事サボリ気味でずっと私のテーブルについてくれてました。ほとんど言葉は通じませんがとてもフレンドリーに接客して頂いて嬉しかったです。アイフォンで記念写真。

写真 (41)

炒飯を頼んだのだけど、値段は普通なのになにこのボリューム!というかレンゲが3個付いてるってことは一皿三人前だよね・・・・残したら悪いので、涙目で完食しました。スパイシーで美味しかったです。左側の取り皿が普段使ってるご飯茶碗くらいの大きさです・・・

飲物は柑橘系のなにかを絞ったものを炭酸水で割って頂きました。炭酸久しぶりでした。ノンアルコールです。

写真 (43)

この日の宿はちょっといい感じのビジネスホテルっぽいところ。「HOTEL XUAN LOC」

値段はちょっと高くて、一晩270000ドン(約1200円)也。ちなみに前日のゲストハウスは900円くらいだったです。一泊1000円を超えないようにするのが目標でしたがちょいちょいオーバーしてますね。

町の様子1675

なんとドアに鍵が3つ。逆に不安になるんですけど笑。

町の様子 1677

エアコン、TV、内線電話、冷蔵庫も付いてる。救急箱もついてる。これもある意味不安。あとサービスのつもりなんだろうけど、芳香剤の缶そのまま置くのはちょっと香りきついです~。

 町の様子1678

バスタブはありませんが、きれいなバスルーム。窓の向こう側がお隣の部屋で見えそうっちゃ見えそう。この日は空室だったから良かったけど。

  町の様子1673

せまいけど大きくて清潔なベッドはありがたい。熟睡でした。

バンメトート、いいところでした~。また行きたい。ほんとはヨックドン国立公園ていうとこで象に乗りたかった。いつかまた行くぞう。

次回はバンメトートを出て、少しだけ北にあるプレイクという町に向かいます。ここから陸路で国境越えの予定。ラオス入りも間近。

 

 

 

 

 

ベトナム バンメトート 郊外で道に迷うモトバイのお兄さん

2012年11月11,12日

朝いちのランカフェで珈琲を堪能したあと、モトバイのライダーさんをつかまえて、郊外のコーヒー村へ。

滝のある自然公園内にチュングエンコーヒーヴィレッジというものがあるらしいのです。わくわく。

しかしここに辿り着くまでが大変でした。町からバイクで4,50分かかる場所にあるため、モトバイのライダーさんはあまり行きたくないらしく、ベテラン風の年配のドライバーさん数人にお断りされ、その代わりに若者を紹介されました。

たぶん本職のドライバーさんじゃないらしい若者は、コーヒーヴィレッジ?知ってるぜ!一回行ったことあるし!と言いますがなんだかあやしい・・・

料金を交渉し、え、そんなに安いの?という価格で成立。さて出発です。街中を抜けるまでは砂埃がひどく、郊外に出てからも車が追い越していくともうもうと砂塵が。。。

マスクは必須です。

ところが、この若者、絶対道を知らない。。。。信号で止まるたびに横に並んでいるバイクのひとに道を訊いています。ベトナム語はわからないけど絶対これは道を訊いてるとしか思えない。

郊外へ出ると訊く相手もいないのでますます不安。しかもたぶんここ左折、という看板を無視して直進していく若者・・・・・

滝へ1697

こんな感じで走ってます。

滝へ1700

景色はほんとに素晴らしいです。北海道みたい。

滝へ 1701

タンデムといっても後部座席の横に取っ手みたいなのが付いてるのでドライバーさんにつかまることなく片手でカメラ構えても乗っていられます。

普段バイクに乗っているからなのか、ベトナムの人はあんまりスピード出さないからなのか、怖いということはなかったです。

しばらく走って、やっと第一村人発見でさっそく道を訊く若者・・・やっぱりさっきのところ左折じゃん!

でもお互い言葉が通じないため、説明することが出来なかったので仕方ないです。景色が素晴らしいのでまあいっか、と思いますが、若者はガソリンの残量を気にしています。ここでガス欠だけはやだよー。

滝へ1705

小さな村落に入るとどの家も庭にコーヒーを天日干し中。バイクを止めてもらって写真を撮らせていただきました。

滝へ 1712

滝へ1710

完熟豆だけというわけにはいかないのか、青い実と赤い実が混ざっています。黒いのは完熟している豆。

滝へ 1707

手前のベージュの部分は果肉を除去したあとの豆。パーチメントという殻の状態でさらに天日干し中。シーズン中は次々順番に収穫した豆を干していくんですね。

滝へ1714

少年たちはサッカーしてます。

写真 (40)

そしてやっと辿り着いた滝公園の入場券。30000ドンで、コーヒー一杯おまけつきです。

運営しているのはチュングエンコーヒーですが(www.coffeetour.com.vn)自然公園にカフェがくっついているだけの様子。さびれたテーマパーク的な・・・(もしくはまだ建設途中??)

で、私を乗せてきた若者にお金を渡すと、がそのまま帰ろうとするので、ちょちょちょっと待って。往復でお願いしたよね?

どうも若者は片道のつもりだったらしく、帰りたそうにしていますが、ほどんどひとのいないwifiも飛んでない場所で帰りのドライバーさんを見つけるのは無理!

しばらく身振り手振りで問答していると、見かねたのか入場券のもぎりをしていたお姉さんが来て若者から事情を聞いています。

お姉さんは英語ペラペラだったのでなんとか私も状況を説明します。往復の約束でお金を払ったはずです~と泣きついてみます。

結局お姉さんの見事な采配で

ドライバーさんには「あんたは片道空で帰るより、ここで待っててこの人乗せて帰る方がお得でしょ!!ガソリン代だってかかるんだから!」

私には「ここで若者を待たせるから、もう半分お金払いなさい!ただし、1時間半だけよっ!」

という結論に。腑に落ちない気もしますがどう見ても自分より年下のお姉さんにピシャっと言われて私も若者も、はい、おおせに従います・・・という雰囲気に。

で、私はひとり園内へ。

滝へ 1718

とりあえずは滝!マイナスイオン!!!

滝へ 1720

とてもきれい。人が少なくて水の音だけ。柵などもなくてかなり近くまで行けます。

滝へ1732

 

滝つぼの上流にも上がれます。

滝へ 1733

いくらでもぼーっとしていられそうな場所。

滝へ1736

滝のほかには特になにもなく、金網越しにコーヒー畑を眺めながらカフェでお茶をするという感じ。

それではつまらないよね、ということで金網の切れ目からこっそりコーヒー畑に潜入。

滝へ 1740

もう収穫の終わった畑には誰もいなくて、ひとりでコーヒーノキに囲まれてたそがれてみました。

滝へ 1760

緑が目に沁みるとはこのこと。

滝へ 1764

とはいってもこのあたりの畑はシェードツリーがほどんどないのが残念。

滝へ 1738

まだ小さな木。3年くらいかな??

滝へ 1767

カフェから見える金網越しの木だけはお客さまのために収穫しないでそのままにしてあるようです。

 

滝へ 1775

うーん。そういうとこはちょっと大きな会社の計算が見え隠れして(ごにょごにょ)笑

暑かったけど、コーヒーをホットで頂いて、コーヒーヴィレッジ探訪おわり。

きっちり1時間半でドライバーさんのところに戻る律儀な日本人でした。

次回は町の中の散策。

 

 

 

 

ベトナム バンメトート ランカフェ

2012年11月11日、12日

通りには数え切れないほどのカフェがあり、片っ端から入ってみたくなるバンメトートは文化と呼ぶ以上に暮らしにコーヒーが根付いている街です。

チュングエンコーヒー社の運営するコーヒー村、通称ランカフェで、滞在中何度か素敵な珈琲時間を過ごさせてもらいました。

コーヒー産地の多くは経済的、政治的に厳しく、収穫したコーヒーは輸出用で、生産者たちはインスタントを飲んでいるという所が多い中、生産されたコーヒーがそのまま生活に浸透しているベトナムは稀有な国なのかもしれません。

ランカフェ1622

資料館を見学した後、さあカフェにはいろう!と思ったところでお財布にお金が入ってないことを思い出します。クレジットは使えないそうなのであわててATMを探しに行きます。その辺のひとに訊ねながら20分ほど歩いてやっと発見。

ATMでは、クレジットカードでキャッシングするほうが手数料が安く済むので、旅の間だいたいそれでまかなっていたのですが、ここで問題が発生。

いままでどこのATMでも暗証番号は4桁だったのに、なぜかそのATMでは6桁を要求されます。・・・・・お金おろせないとまずいぞ・・・・と暗証番号に国番号の81をつけてみたりしましたが当たり前ですが無理です。電話じゃねーっつーの。

結局別のATMを探し歩き、どうにかおろせましたが、銀行が閉まっている時間にATMが使えないのは冷や汗ものでした。

暑い中バックパックを背負って20分歩くのはけっこう重労働。ランカフェに戻るのはモトバイさんにお願いしました。

ランカフェ1637

日本の路面店のファミレス3つ分くらいの広さ。おそらく町でいちばん大きなカフェです。

メニューなどは同じなのですが、建物が3つに分かれていて、それぞれ「アラビカ」「ロブスタ」「チェリー」というコーヒーの品種の名前で呼ばれています。

チェリーというと一般的にはさくらんぼですがコーヒー業界ではコーヒーノキの赤い実の事を指します。が、さらにベトナムではアラビカ種、ロブスタ種と並んでチェリー種という品種を指します。ちょっとややこしいですね。

ランカフェ1631

「チェリー」つづりはさくらんぼと同じ。建物は中華風。

ランカフェ1632

ブーゲンビリアが屋根を覆うように咲いている「アラビカ」

ランカフェ1630

竹林に囲まれた「ロブスタ」

ランカフェ1643

どの場所も、風が通り抜けるような造りになっていて涼しげ。照明は最小限で、省エネというよりは暑いから、なのかな。昼間は灯りをつけないのが普通なのかもしれません。

ランカフェ1596

オープンテラスもありますが、暑過ぎて昼間はひとがいませんね笑。早朝だと気持ち良さそう。

ランカフェ 1642

広すぎてどこに座ろうかとても迷う。店員さんも、お客が入ってくるとどこに座っているのか探すのが大変そう。

ランカフェ 1639

まずはオーソドックスなベトナム式で。

ランカフェ1640

ドリッパーにもチュングエンのロゴマーク。かっこいい。

ランカフェ 1647

エスプレッソに近いけど、ベトナム式よりはやや薄めのレギュラーコーヒー。C&Sにもロゴ。

ランカフェ1604

使い込まれたメニュー。紙製で紐綴じなところが良いです。

ランカフェ1605

珈琲の歴史とか。

ランカフェ1606

珈琲の効能とか。

ランカフェ1608

価格帯はベトナム式珈琲は20000~32000ドン(約100円~150円)。ブレンドの種類によって少しずつ違います。

ランカフェ 1609

こちらはドリップ珈琲と、カプチーノやカフェモカなど。ドリップはベトナム式でないもの。おそらくエスプレッソマシンで抽出しています。

価格帯は、ドリップ珈琲が、28000~48000ドン(約130円~220円)、アレンジ珈琲も同じくらいの値段です。

ランカフェ1612

 

軽食やパフェなどもあります。ベトナムでパフェやケーキがあるカフェは珍しいです。

軽食といっても、スープ付きのカフェ飯が44000ドン(約200円)だったりするので、このカフェでは食事より珈琲のほうが高くなることもあるんですね。

ランカフェ 1613

チョコレートケーキ、チーズケーキ。このふたつはどこに行っても定番。世界共通なのかな。

1カット24000ドン(約110円)

ランカフェ 1610

ほかには紅茶、フレッシュフルーツジュース、スムージーなどもあります。価格は珈琲と同じくらいです。一日目はスイカジュースとベトナムコーヒーを、2日目はドリップ2種類を頂きました。

涼しい風が吹くカフェでまったりしていたらあっという間に日が暮れてきてしまいました。宿を決めていなかったので、カフェのスタッフさんにどこか安い宿はないかと訊いてみると、コーヒー村の隣にゲストハウスがあるから、と、仕事中にも関わらず宿まで案内してくれて、チェックインが終わるまで待っていてくれました。(この場を借りてあらためてご親切に感謝。

 

ゲストハウス「TAN THANH BINH」

ランカフェ1614ランカフェ1616

 

シャワーとトイレは室内にあります。虫がけっこういたけどなんとか。ベッドカバーが昭和レトロ感満載でした。笑。

次回は町を散策。飛行機から見た広場の銅像も気になるところです。

 

 

ベトナム バンメトート コーヒー村②

前回に引き続き、バンメトートのランカフェ(チュングエンコーヒーヴィレッジ)のコーヒー資料館。

2階はこの土地の昔の人々の暮らしを紹介する資料が展示してありました。

資料館1576

外階段を上がって、2階へ。

資料館1578

木製の長いテーブルは、コーヒーの生豆の選別用。男性しか使ってはいけないものだったそうです。。だけど、男尊女卑というわけでもないらしく、女性しか使っちゃいけないもの、というのもありました。

資料館 1579

迫力のある銅鑼。

資料館 1585

槍、弓など、狩りの道具もいろいろ。竹製品が多い感じ。大型の動物を捕獲するための網などもあります。

資料館1589

お酒を入れておく水筒代わりの瓢箪。これは日本とおんなじですね。子どもでもけっこう甘いお酒を飲んでいたらしいです。(説明を聞き違えているかもしれないです笑)

資料館1586

水牛の角笛や、瓢箪を使ったバグパイプみたいな楽器。焼き物の文化もあるようで大きな陶器の甕や壷もたくさんありました。

資料館 1590

太鼓。

楽器が多いのが印象的でした。祭礼に使うものもあるのでしょうが、通信手段として音を鳴らすことが多かったようです。

日本で米作りをするのと同じように、この地方ではコーヒー作りをしているのですね。

こういう機会でもないと、なかなか目にすることのない資料。いままで日本で積極的に見た記憶がないのですが、コーヒーが絡むと俄然興味が沸きますね笑。

ガイドのお姉さんも熱心に身振り手振りで説明をしてくださいました。感謝。

次回は、園内にある巨大カフェをご紹介します。